menuなんていらない。

ポストに初回限定割引券が入っていたので、初見のデリバリーサービスを使ってみた。
アプリ入れて登録して、menu見ながら何食べようかとわくわく。

早々に注文を決め、19時半に確定。
すぐにマッチングされ、到着予定は20分後とのこと。
えぇやん、早いやん。

後5分で到着予定となった19時45分頃、妻が味噌汁を作りだす。
海鮮丼を頼んだのでね、いるよね、味噌汁。

わくわくしながら時間を待つ。
が、来ない。

アプリ上の地図ではお店付近に配達員がいるようだ。
まぁ、そりゃね、誤差はあるから。
30分は待てるよ、うん。

で、30分後。
20時20分。
まだ、来ない。

アプリ上の地図では未だにお店付近に配達員がいる。
これはおかしいよねー、よし、問い合わせよう!

そう思ってお問い合わせの番号へ架電するも、現在電話での受付はしてないとのこと。
まぁね、コロナで業務縮小してるんやろね。

仕方なくアプリ内のフォームからメールで問い合わせる。

ふと、アプリ上の地図を見ると、さっきまでいた配達員が消えとる!
おぉぉぉぉぉい!
と同時に注文のステータスが「調理中」に変化する。
さすがに海鮮丼作るのに1時間以上かからんやろ笑笑

ここで妻からの提案。
お店に電話してみれば?
その手があったか!てわけで速攻で電話する。

あのぅ、1時間ほど前に配達のお願いをしたんで「配達員の方ですかっ!!??」
あ、いや、僕は待ってる方でして、、海鮮丼を、、
「あ!そうなんですね!すみません、先程問い合わせたら、配達員から連絡させますとのことだったのでてっきり!変な言い方してしまってすみません。ほんとうに申し訳ないです。問い合わせ中ですので、もう少しお待ち下さい!」
わかりました、僕らは悪くないですしね、待ちます。

お店の人、ブチギレやった。
そりゃそうやでな!

こうなると温厚な僕でもメラメラと燃えてくる。
アプリ内から再度の問い合わせメールを送る。(ちなみにここまで返信なし)

するとすぐに再度マッチングされ、配達員を表すポイントが地図上で動き始めた。
ここまで注文から1時間半、長い闘いだった。

21時。
その時はやってきた。

アプリ上の地図を見ると、さっきまでいた配達員が消えとる!(2回目)
おぉぉぉぉぉぉぉぉい!(2回目)
と同時に注文のステータスが「調理中」に変化する。(2回目)
さすがに海鮮丼作るのに(以下略)

もう笑うしかない。
というか次々に蒸発する配達員が心配で仕方ない。

と、同時にデリバリーサービスからメールが届いた。

「支払いキャンセルしました」とのこと。
マッチングできなかったため、今回の注文はキャンセルだそうだ。
いやいやいや、マッチングできてましたけど。
2時間待ってこれって。。

せっかく早々に作って待ってくれていたお店に申し訳ない。
早速お店に電話した。

先ほどお電話した、配達を待っている者なんですが。
「申し訳ないです。今しがたキャンセルの連絡がうちにもありました。ご近所ですか?うちの自転車でお届けしたいのですが。」
近所です!散歩がてら伺います!15分以内に到着しますので、お待ちいただけますか?

と、いうことで夜のお散歩。
お店に到着すると、電気は消え、ドアも閉まっている。
そりゃそうだ、今の時間は21時半。緊急事態宣言で時短要請の出ている大阪のお店は20時に閉店だ。

ん?てことは閉店後約1時間半も待ちぼうけしていたのか。。
何やら申し訳ない気持ちが募る。

店長さんが顔を出し、めちゃくちゃ丁寧な対応をしてくださった。
財布を出そうとすると、「お支払いは結構です。業者とやりとりしますので。」とのこと。
そればかりか、ビール×2とお菓子、から揚げまでつけてくれた。
これはmenuにないぞ、と思いながら先ほどまでのイライラがふっと消えていくのを感じる。

また、来ますんで!お客として!

そう伝えお店を後にする。
振り返ると店長さんがずっと見送ってくれていた。

帰宅後、超美味しい海鮮丼といただいたビール、冷えてしまった味噌汁を笑いながら食した。

マッチングできなかった、との理由でキャンセルとなった今回の注文。
注文と配達員とのマッチングはできなかったらしいけれど、僕とお店のマッチングは完了した。

もしやこういうマッチングのためのデリバリーサービスなのか?
地域の活性化のために身銭と評判を捨てているのか?

それこそ、menuになかったぞ。
ほなmenuなんていらんやんけ。

そんなわけで(いつになるやらわからないけど)次回「お店にいたオネエは店員さんなのか常連さんなのか確認してきた。」を乞うご期待。

今回の出来事はどの業者か明言は避けますが、デリバリーサービスはやっぱり大手がいいね☆

いただいたサポートは楽器関係、創作活動に使います。決してアルコールには使いません。でもアルコールが音楽や文章に必要と判断される場合はその一滴を力に変えます。よろしくお願いします。