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#1395 「事実レベル」と「概念レベル」の思考の相乗作用

知識には「事実レベル」と「概念レベル」がある。

前者は個別具体的であり、後者は抽象的な知識である。

前者は「知識・技能」に関わり、後者は「思考力・判断力・表現力」に関わる。

「事実レベル」の知識を思考するときには、「低次の思考」が働く。

「概念レベル」の知識を思考するときには、「高次の思考」が働く。

そして、「事実レベル」の思考は、「概念レベル」の思考よりも「重要ではない」ということを意味しない。

つまり、「どちらも重要」なのである。

必要なことは、これらの2つのレベルの思考を行ったり来たりすることだ。

「思考の相乗作用」が求められるのである。

「事実レベル」の思考だけでは、「学習の転移」が発生しない。

なので、「概念レベル」の思考が必要となる。

しかし、「概念レベル」の思考だけでは、話が抽象的になってしまい、子どもが混乱してしまう。

なので、「事実レベル」の思考も必要となる。

このように「事実レベル」と「概念レベル」の思考の相乗作用が重要なのである。

両者を行ったり来たりすることで、知識が総体的に増えていくのだ。

このように「事実レベル」と「概念レベル」の思考ができるよう、バランスよく単元に配置していく。

このような授業設計を「概念型カリキュラム」と呼ぶ。

ぜひとも、日々の授業にこの「概念型カリキュラム」の要素を入れていきたい。

では。

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