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#634 課題の語尾表現

よくある課題の表現として「~を考えよう」「~したのはなぜか?」という2種類がある。

前者は活動型の課題である。

後者は問い型の課題である。

よく私は「活動型ではなく、問い型の課題にしよう」と言われてきた。

「子どもが思考する問いの表現を、そのまま使った方がよい」かららしい。

しかし、問い型の課題では、何をどうすればいいか不明である。

とりあえず、考えることはできる。

しかし、考えたあと、どうすればいいのか分からない。

友達に伝えるのか、ノートに書くのか、考えるだけでいいのか。

また、前者の活動型の課題も、曖昧である。

「~を考えよう」と言われて、考え始めるが、そのあとどうすればいいのか分からない。

やはり活動型でも、問い型でも、やることが曖昧なのである。

そこで課題の語尾表現を工夫する。

「~を考え、その説明をノートに200字以内で書く」

このような課題なら、やることが明確である。

課題について考え、その説明をノートに200字以内で書けばいいのだ。

子どもは混乱しないだろう。

ここまで明確に表現することで、子どもは「何をすればいいのか」理解できるのだ。

また、「~はなぜか?その理由をノートに100字以内で書く」というように、問いを入れた課題表現も「あり」である。

つまり「課題」の中に「発問」と「指示」がセットになっているのである。

このように、発問と指示をセットにすることで、より子どもが考え、伝わりやすくなる。

課題の語尾表現はとても大切である。

子どもが混乱しないで、スムーズに課題に取り組めるよう、語尾表現を工夫していきたい。

では。

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