寺田静

参議院議員。1975年秋田県横手市生まれ。高校中退後、大検取得、奨学金を受け早稲田大学…

寺田静

参議院議員。1975年秋田県横手市生まれ。高校中退後、大検取得、奨学金を受け早稲田大学入学。卒業後、東京大学生産技術研究所勤務。不登校だった自らの経験からフリースクールでボランティアスタッフを務める。米国留学後、議員秘書等を経て、2019年初当選。無所属。夫と息子の3人家族。

最近の記事

【秋田の「まなび」を一緒に考える】

「秋田の『まなび』を考えるネットワーク」が発足しました。 このネットワークは、県議会議員の櫻田さんが主体的に動かれて実現したもの。夢みる小学校という映画に共感されるような方々が県内各地から参加をされています。私自身も、子どもを取り巻く様々な課題に取り組んでいらっしゃる方と「子どもたちの育ちや学びについて一緒に考えたり情報共有ができるゆるやかなつながりを作れないか」と思いながら、忙しさに取り紛れて実現できずにいたので、このようなネットワークが立ち上がることを嬉しく思っています

    • 【性犯罪被害の実情と日本版DBS】

      先週、性暴力犯罪被害者支援を行う団体「Spring」の皆さんらから、性犯罪被害に関すること、今国会に提出が予定されている「日本版DBS」に関する要請を受け、意見交換をさせて頂きました。 昨年、性犯罪に係る刑法が国会で審議され、同意していない性行為が犯罪であると明文化、性交同意年齢も13歳から16歳に引き上げられ、時効も延長されるなど、被害実態に寄り添った大幅な改正が行われました。 ただ、子どもの頃にあった被害を被害だと認知するのに数十年の時間を要すること、自身の子育てをする

      • 【国際女性デーによせて】

        3月8日は国際女性デー。今日は女性議員増を目指す院内集会に参加しました。 地元秋田でも、今年1月に女性県議4名の方が発起人となり、秋田県女性議員ネットワークが誕生しました。県内各地の自治体の女性議員と連携し、女性であるがゆえに議会内外で経験する困難を共に乗り越え女性を議会に増やしていこうという趣旨に心から賛同しています。 国会で活動しながら、また、女性議員が集まる国際会議にも参加させていただき、女性が抱えがちな困難というものは地域や国を超えて共通しているということを実感して

        • 【「クマ問題」はクマの問題にあらず】

          先月秋田市にて行われたクマ問題に関する講座に出かけてきました。 県庁でクマ対策にあたる専門官の方のお話をまとめて聞けるまたとない機会であり、私も参加してきました。主催者によれば、60名の定員に100名を超える申し込みがあったとのこと。横手や由利本荘など県南からも参加者があり、「クマの忌避剤はどれが有効か?」など身近に危険を感じておられることが窺える質問も出ていて、関心の高さを実感しました。 お話の中で、「『クマ問題』は実はクマの問題ではない」という言葉が強く心に残ったので、

        【秋田の「まなび」を一緒に考える】

          【国会始まりました】

          先週金曜日から国会が始まりました。 今国会も多岐にわたる諸課題、災害のようにすぐに対応が必要なものはもちろんではありますが、すぐには答えの出ない課題にも粘り強く合意点を見出せるよう取り組んで参りたいと思います。 新年会で各地をまわらせて頂く中、多くの方から厳しい声が聞かれた裏金の問題も解決しなければなりません。 国会開会を前に捜査状況の概ねの結論が出されましたが、すっきりするものではありませんでした。それは、派閥の会計責任者という事務方一人で、数億に渡る裏金作りを組織的に継

          【国会始まりました】

          【想定外の事態が常態化する時代に】

          先週行われた横手、湯沢の両商工会議所の新年会でご挨拶させていただいたお話をこちらでもご紹介します。 議員になって4年半、振り返れば、当選した最初の年を除き、その後は新型コロナ感染症で経済と社会はかつてないほど揺るがされました。 コロナ以外にも、世界ではロシアによるウクライナ侵攻やイスラエル・パレスチナの紛争、国内では異常気象による大きな水害が続き、今年は元日に大地震もあり、平穏だったと振り返ることができる年はありません。 「想定外の事態」は耳慣れた言葉となり、もはや「想定外

          【想定外の事態が常態化する時代に】

          【新年の活動の最中に想う】

          東京と秋田を往復する日々が続いています。 県内各地で新年を祝う催しにお招きをいただき、多くの方とお会いできる喜びの一方、元日におきた能登地方での震災の様子に心を痛めています。 能登半島地震でお亡くなりになられた方々とそのご家族にお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。 当初、被害状況が断片的にしかわからずもどかしさがありましたが、発災から10日以上が過ぎ被害の全容と現地の状況がようやく明らかになってきました。同じ日本にありながら、これ

          【新年の活動の最中に想う】

          【新年のご挨拶】

          謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 気候変動の影響もあってか、秋田では雪のないお正月となり驚いています。 そして、お正月を家族でお祝いしたのも束の間、元日からの災害や大きな飛行機の事故と心の痛むことが続きます。 今年は、所属する農林水産委員会にて、食料の安定供給や農家の所得向上に関わる食料・農業・農村基本法の改正が行われます。一大食料供給地である秋田にとって、大きな岐路となるものです。また、いわゆる裏金問題についても、一派閥・一政党のこととせず、政治全体に不信の目が向けられ

          【新年のご挨拶】

          【応援に感謝して】

          年末も押し迫って参りました。 今年も多くの方々にお支えを頂きながら、議員としての活動を続けてこられたことに心から感謝しております。 また、事務所にいらして頂いたり、訪問を快く受け入れて頂きご意見を聞かせて下さった多くの皆様に改めて御礼を申しげます。 皆様からお伺いしたことを元に、制度を調べ、制度や運用に不備があるのならば何度も要望し改善を求め、それでも叶わないとき、質問をしてもなしのつぶてであるとき、自分のしていることが虚しく、こう言えばよかったのではないか、あの言い方は間

          【応援に感謝して】

          【困難を抱える子どもたちのことを】

          先日行われた児童虐待から子どもを守る議員の会の勉強会で、塩崎前議員より、代替養育を必要とする子どもは全て「逆境体験児」であるとの認識を新たにすべきとの提言がありました。 そして翌日の新聞紙面には、少年院にいる子どもの実に9割に、虐待や親のアルコール問題などの逆境体験があるとの調査結果が掲載されていました。 愛情や基本的な人との信頼を築くベースとなる家庭に恵まれなかった子どもたち。 子どもたちの苦しみはどれも根っこは同じと改めて感じています。子どもは基本的には親が育てるべ

          【困難を抱える子どもたちのことを】

          【医療的ケア児支援:永田町子ども未来会議報告〜経管栄養とミキサー食】

          医療的ケア児の支援を進めるための「永田町子ども未来会議」。 先週は、こども家庭庁から補正予算の事業の説明を受けるとともに、埼玉医科大学の奈倉先生より、経管栄養の課題とミキサー食について伺いました。 経管栄養とは、食事を口から摂ることが出来ない場合に、チューブで直接胃や腸に届ける栄養摂取方法のこと。亡くなった私の弟も、亡くなる前の1年間、この経管栄養、お腹に穴を開けて胃に直接栄養液を入れる方法(胃ろう)で命を繋いでいました。 経管栄養や胃ろうという言葉からは、一般的には老齢期

          【医療的ケア児支援:永田町子ども未来会議報告〜経管栄養とミキサー食】

          【実態は・・・わからない?】

          日頃私たちが口にする食品や水に、どれだけの農薬が残っているのか。この素朴ながらとても大事な問いの答えを求めた結果、看過できない現状が浮かび上がりました。 きっかけは、秋田市の水道水からEU基準の8.7倍のネオニコチノイド系農薬の成分が検出されたとの地元紙の報道です。 そもそも、農薬の使用許可、または登録の取消等の管理責任は農林水産省が担っています。しかし、実際には、 使われた農薬が、水や土壌、水生生物、鳥類などにどう影響を与えるのかは環境省、 農薬が食品に残存していても人

          【実態は・・・わからない?】

          【じゃこ天のご縁】

          先週の水曜日、東京有楽町にて「四国・秋田合同物産展」が開催されました。 この合同物産展は、佐竹知事の「じゃこ天発言」をきっかけに、東京や名古屋、秋田で開催されることとなったと聞いています。 例の発言が報じられた頃、佐竹知事から夫へ直接お詫びの連絡があったそうで、その際に夫から「四国と秋田の合同物産展を開催しましょう」と提案したとのこと。 その提案が叶ったのかはわかりませんが、「提案した義理もあるので見届けたい」と会場に向かう夫について様子を伺ってきました。 日頃から多くの人

          【じゃこ天のご縁】

          【片手をだれかのために】

          朝晩の冷え込みが厳しくなり、飛来する白鳥の声に初冬を感じる季節となりました。 先月30日は秋田県社会福祉大会に参加させて頂きました。 長年にわたり県内各地で様々な形で福祉の向上に取り組まれ、表彰を受けられた皆様のお顔ぶれを目にしながら、壇上からではありましたが、お一人おひとりの方に心の中で感謝を申し上げました。 大会に続いて行われた実践発表では、秋田市にて自分の子育てをしながら親子サロン「陽だまり」を運営され、育児書などのご著書もある県立児童館の館長・若松亜紀氏のお話を拝

          【片手をだれかのために】

          【クマ対策の強化に向けて】

          今国会初となる農林水産委員会での質疑。私からは、地元の皆様から多くの不安の声が寄せられているクマへの対策強化に向けて質問させていただきました。 少しでも前進させたかったのが、クマを「指定管理鳥獣」に指定すること。 「指定管理鳥獣」は、集中的かつ広域的な管理が必要な動物について環境省が指定するもので、指定されれば、個体数の調査や捕獲、狩猟者育成の研修などに補助金の交付が受けられるなど、対策に使うことのできる予算が増えます。現在はシカとイノシシのみが指定されおり、クマは指定され

          【クマ対策の強化に向けて】

          【秋田だけの一大行事】

          潟上市で開催されている秋田県種苗交換会に参加をさせて頂きました。秋田県農業の神様と呼ばれる石川理紀之助翁の故郷、潟上市で行われた本大会には、翁の子孫である石川紀行氏も参加され、親しくお話しさせて頂きましたことは大変嬉しく光栄なことでした。 この「種苗交換会(しゅびょうこうかんかい)」。秋田県以外の方には馴染みが薄いかもしれませんが、文字通り、その年の優良な農作物が展示され表彰されたり、種や苗の交換が行われたりする催しです。 秋田では毎年開催され、今年はなんと第146回。戦前

          【秋田だけの一大行事】