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アート独り言。(IAMAS2022)

今日はIAMAS2022へ。
IAMAS2022は、岐阜県大垣市にある情報科学芸術大学院大学の修了研究発表会と、プロジェクト研究発表会。

Perfumeの演出やビョークコラボなどをされた「ライゾマティクス」の真鍋さんがIAMAS卒業生。

以前、卒業生の方と撮影でご一緒させていただいたり、県美術館など色々な繋がりがある。
2020年、まだコロナがよくわからない時期に見た卒展がとても良かった。

今回は、自分自身と向き合う作品、研究が沢山あった。
最初にビックリしたのは、ボディーソープに写真を転写したもの。

歪んでみえる

転写した写真が、指名手配写真、家族写真のようなもの。
記憶を歪めたいのだろうか?
一体どんな気持ちだったのだろう。。。
しばらく動けずにいると、若い方が制作方法を説明してくれた。

壁に貼られた絵日記もまた衝撃的だった。その日記をみて、何となく自分の中に落ちた。


その隣には巨大タペストリー。
遺影というキーワード。

ハンドスキャナーで取り込んだ自撮り。
昨年、私も自撮りした写真を遺影にしようと思っていたので、これを制作した後の気持ちを聞いてみたら、同じような事を感じていた。

水の波紋が美しい

その隣。薄く張られた水に手を置き、手から出ている電流のようなものを可視化。それを壁に投影して新しい作品を産み出していた。
言葉をかけなくても、このようなパワーを出している。ただそこにいてくれるだけでいい、作者さんの優しい思いが伝わってきた。。(上手く書けないのがもどかしい)
他にも素晴らしい作品はたくさんあったが、最新技術、VR、ARは今の私には刺さらなかった。VRは2016に日本未来化学館で見た「ビョークVR」の衝撃がいまだに忘れられないのだ。

昔、母が使っていたミシン。根尾の研究
透明人間みたい
動くプロジェクター
植物との対話
浮遊

2020年に見た映像作家さんの作品が素晴らしかったので、わくわくしながらシアターに向かう。
上映までまだかなり時間があり、待っていると打ち合わせに遅れてしまう。。そう思っていると、作家さんが一部分だけ見せてくれた。
岐阜県の景色をビデオやレコーダー、スケッチ、言葉で記録する映像。

自分のために記憶、記録しているのだろうか。言葉での実況が面白く、私は目を閉じた。見た景色、映像を言葉で表すって凄い。目が不自由な方が楽しめるかもしれない。
終了後、少しお話を伺った。
映像には脚本が必要だという言葉に引っ掛かったので、その必要性はあるのか聞いてみた。脚本がなくても成立する作品は沢山ある。
すると、脚本、企画書自体に自身の主張が詰め込まれ、作品として成立していた。
「これで何を伝えたいのかと聞かれたら上手く言えないですけど。。。」

映像で、何かを伝える必要などない、あなたが何をしたいか?ではないですか?
頑張って続けてね、とお礼を言うとお礼を返してくれた。

そこでタイムリミット。

そのあと友人、いや、戦友と言った方が良いだろう。打ち合わせはなんてことない会話だったが、心が軽くなる。そこにいてくれただけで、希望がみえた。
良い1日だった。

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