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「カメラを止めるな!」3回目を観て濱津さんにズバリ聞いてみた。

アーラ映画祭2019で「カメラを止めるな!」の3回目を観てきた。

アーラ映画祭とは
映画館のない岐阜県可児市で「スクリーンで観る映画の面白さを伝えたい」という思いで市民有志が2006年に実行委員会を立ち上げた映画祭。

以前、ロックフィルジャムというイベントの映画企画にスタッフとして参加させていただいたきっかけで来たアーラ。岐阜市からは少し距離はあるが、美しい建物と素晴らしい環境にある。

ミラージュシアターという短編映画イベントで今年の映画祭の概要を教えていただき、Webでチケットを取った。
張り切ったためか?B列(A列はお客様をいれないので実質最前列)であった。

客席には熱烈なファンらしき方もちらほら。カメ止めTシャツを着ている。上映後のトークショーで分かったが、初見の方が沢山いたのがなんか嬉しかった。

初めてこの映画を観たのは名古屋のシネマスコーレ。映画好きが集まり、リアクションが豊かなので一緒に楽しみたかった。皆で大笑いして本当に楽しかった。

そして、私が「撮影」と言って朝早く出掛け、夜遅く帰る理由を少し知って欲しいなと思い、2回目は子供たちを連れていった。

子供たちは「現場はこれの10倍くらい大変そう、映画はまあまあ面白いんじゃない?」という感想だった。これ以来かわからないが、家事を良く手伝ってくれるようになった。

今日は3回目だったけど、お客さんたちが皆笑ってて楽しかったなあ。
改めて、私は撮影の現場が好きなのだな、と思った。

映画終了後は主演の濱津さんとプロデューサーの市橋さんのトークショー。MCはカフェミラージュ、ミラージュシアターの涼夏さん。
制作の裏話的な事などがやっぱり楽しい。
濱津さんのリアクションは、映画(後半)と全く変わらずだった。

アーラ映画祭の特徴的な企画「シネマカフェ」はゲストとお客様が交流できる。トークショー終了後に場所を変えて行われたが、満席で立ち見の人もいた。
物凄く近い距離でお話が聞けるし質問も出来る。
しかもお茶やコーヒーなどのサービスがある。

私は最前列に座り、質問することが出来た。
この映画の撮影時の「ピンチ」を聞いた。

今まで自主制作に関わってきて沢山の「ピンチ」をみてきた。

・主演が来ない
・キャストが勝手に帰る
・キャストが泣いて50テイク
・監督が飽きて帰る
・助監督が怒って帰る
・スタッフ同士が掴み合いのケンカする
・美術品が盗まれる
・スタッフが撮影を妨害する
・ロケ地が急に使えない
・スタッフ同士が(自主規制)

等々あり、ピンチを聞いてみたかった。

濱津さんは、ラストのピラミッドがなかなか出来なくて本当にどうしようか話し合いになったと答えた。あれはガチだったのか。。。
ゾンビチャンネルのプロデューサーが何故かピラミッドに入っていたが、本当は入る予定はなかったが、あまりにピラミッドが出来なくてご飯行ってたのを呼び戻されたとの事。

クオリティはそこそこで良いって言ってたけど、本当はいい人なんだなあ~ってのは偶然生まれていた。現場でのピンチは作品を面白くする大切な要素になることもある。

でも本当のピンチは前日に濱津さんが飲み過ぎて現場に来れず、大幅にスケジュール変更を余儀なくされていたことだった・・・それは大変だ。 笑

低予算で作られたが、ロケ地にほぼお金がかかっていなかったり、首なし人形は新たに制作すると20~30万かかってしまうので有り物をキャストに似せて作られていた。
努力や工夫が沢山盛り込まれていたのだ。

濱津さんは「日本アカデミー賞優秀主演男優賞」を受賞されている。濱津さんは夢があっていいよね、と大物俳優に囲まれた時の話が印象的だった。
(館ひろし、リリーフランキー、役所広司)

https://www.oricon.co.jp/news/2130628/photo/12/

地道にコツコツやれば誰でも夢が叶うチャンスがある。本当に色んな意味で凄い映画だと思った。

そして、県外(埼玉県など)からわざわざ岐阜県まで来ていた方もいて、ありがたいと思ってしまった。

映画館がない所から始まり、きっと数々の困難もあったであろう。
素敵な映画祭をありがとう。

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