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入学後を視野に

毎年、成人の日の3連休に三重県の私立中学入試の大半が終わり、順に結果が出始める。そして、今週末に大学入試共通テストがあり、しばらくすると私立高校入試が始まる。

今年も受験シーズンのピークが始まっている。

一方、今年の寺子屋の大学受験生はすでに進路を決めている。

寺子屋では、受験勉強をしている他の人たちと4月からも机を並べて学ぶのだから、ということで、進路決定者も1月末か2月末まで通ってもらうことが多い。

そこで、先週の土曜日、他の生徒が体調不良でお休みだったので、すでに英検準1級を取得している高校3年生と1級の問題にチャレンジしてみた。

私自身、大学1年生のときに準1級をとったあとすぐに、どちらかが合格したら不合格の人が合格した人にご飯をおごるという約束で友人と勉強せずに受けたことがある。

結局、2人とも不合格、成績のよかった私が少し下だった友人に飲み物をおごってもらい、大学卒業後アメリカの大学院に進学したので、英語力を証明する必要もなく、取得せずに学生時代を終えた。その後、1級の勉強をしたいという人たちに付き合って勉強したことがあるけれど、自分自身で取得しようと思ったことはない。

多分、私は、将来、寺子屋で採用試験をするようなことがあったとして「英検1級」をひけらかす人を採用することはないだろうと思っている。

その理由なども話しながら、でも、学生の間に、余力があったら挑戦してみるのもいいかもしれないと生徒に伝え、問題を一緒に解いてみた。

相変わらず、他の表現で言い換えたほうが自然ではないのか?と思うような語彙問題に、笑ってしまった。

大学院卒業直後、個人的に頼まれて英検1級講座をするために準備をしたとき、アメリカの大学院の修士課程に通いながら、あちらで生活していても出合ったことのない単語のオンパレードに、これは、英語力よりむしろ「暇人」の証明になる資格だなぁなんて思ったのを思い出した。

でも、学生時代ならではの時間の使い方がある。以前、一緒に勉強した人も、定年間近になって時間ができたから、チャレンジしてみようと思ってとおっしゃっていた。

そして、これから外国語学部や国際教養学部に通う生徒たちには、いろんな単語のイメージや仕組みなどを考えたり、他の学びの参考にもなるだろうから、もう少し英検1級の勉強を一緒にしたいと思っている。


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