お子様のための水泳講座②
さて、前回は浮くために必要な原理原則を、前提条件としてお話しました。
https://note.mu/teradosh/n/n5889ed952f4e
今回は、具体的な方法論について、お話ししていきたいと思います。
泳ぐためには→浮く必要がある
→浮力を得るには
①スピード(泳力)
②体積
が必要。子供には泳力が伴っていないことがほとんどなので、表面積を大きくして浮力を、大きくすることが重要だよーというとこまでお話ししました。
で、表面積を大きくするための、方法論です
①両手は「合わせない」
②頭、両腕は水面より、「深く」入れる
③不用意に、「キック」をさせない
これをやれば、「浮く」ことができます
あとは、この姿勢をいかに崩さないかが、重要になってきます。
詳細を解説します。
①両手は合わせない
これ、以外にみんなやらせちゃってるんですけど、絶対ダメです。。
手を合わせる理由は、泳力のある大人が、抵抗を減らし、スピードを出すため、です。
子供の体は未発達なので、まず頭の上で手を合わせるだけで、いっぱいいっぱいです。
短い手を頑張って合わせている姿は、すごい愛らしいのですが、絶対にダメです。
なぜなら
はい、「表面積が小さくなる」
からです。
それに、手を合わせると、姿勢が安定しないという副作用も伴います。
「両手は、肩幅でまっすぐ伸ばす」
これで浮力が得られますし、さらに姿勢が安定します。
② 頭、両腕は水面より、「深く」入れる
頭を入れられるか、が子供の水泳では、非常に重要なポイントになってきます。
顔をつけることへの恐怖心もありますので、非常にハードルが高いのですが、ここを徹底しないと、泳げません。。
頭が上がると、重心である腰が下がるので、表面積が小さくなり、沈んでしまいます。
なので、「自分のおへそを見てー」など、顎を引かせることを徹底してください。
手を入れるのも、同じ理由です。
意外に、手を長く伸ばすことを意識しすぎたり、力が入るので、水面の上に手が出てしまうことが多いんです。
そもそも、水から出てしまうと、浮力が発生しない、かつ、姿勢が崩れます。
手は、「おばけの手ー」です。
力を抜いて、伸ばして、お水の中に、入れる、これを徹底してください。
③不用意に「キック」をさせない
キックに関して、詳細はまた別でお話ししたいと思いますが、よくある「膝を曲げたキック」をしてしまうと、表面積が減るので、腰から沈んでいきます
太ももから打つ、よく進むキックが打てるようになるまで、下手に打たないほうが、逆に良いです。
①②③を守って、まず浮く姿勢を作る、これがスタートです。
水泳を教える際には、スキルを部分的に練習して、形を整えた上で、次に複合的な「泳法」の練習に入っていきます。
次回は、部分練習である、水泳の基礎の基礎「キック」についてお話ししたいと思います。
ポイント
浮く姿勢とは
・手は「おばけの手」
・おへそを見る
・下手なキックは打たない
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