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「写ルンです」で、女子は喜ばない。

2,3年くらいから流行っている「写ルンです」。

例にもれず僕もはまっている。


日常の風景やちょっと違和感のある物や人を捉えたり、

飲み会での記念撮影に使ったりする。

これまでNikonのデジタル一眼レフを持ち歩いていたが、

重くて持って行くのが面倒臭かった。

設定もわずらわしいし、かといってオート設定だとつまらないしで、

帯に短し襷に長し状態。


そんな中出合ったのが「写ルンです」。

気軽に撮れる。持ち運びに便利がうれしい。

しかも、今は写真屋にもっていけばデータ化もしてくれるので

管理も楽だし、インスタグラムにもアップできる。

iPhoneでもいいじゃないかという声も聞こえてきそうだが、

高解像度でばっちりピントが合ってしまう写真とは、

また違った「味」が出るのが嬉しいのだ。


記録したというより作品を残したという気持ちが強くなる。

そして、合コンではウケがいいのも、なによりの嬉しいポイント!

女子たちからは「あーなつかしい」とか「かわいい」とか

「撮って撮って」と人気集中。

一瞬、自分が人気者になったのではないかと錯覚するほどの熱狂ぶり。

仕舞いには勝手に女子二人などでパシャパシャと自撮りをしだす始末。

そんな盛り上がりを見せた合コンでの「写ルンです」撮影会。

LINEもグループ化され、後日、気を利かせてデータ化した写真を

みんなに送るわけだけど、

あれ?女子たちの反応がいまいち。

もうこんな男たちとは会うことがないから冷めているというのも

もちろんあるだろう。

だがしかし、女子という生物は思い出が大好物ではないのか。

もっといえば思い出をカタチに残すことが大好物なはずだ。

それなのに反応がいまいち……。



なぜなんだ。いろいろ考えた結果の自分なりの結論は、

「写ルンです」では、盛れない!

そう、ノリで自撮りをした女子たちだが、

フラッシュの反射がキツすぎて、

たいしてかわいく撮れていないという事実。

素の自分が出てしまっている。


カメラアプリで、目を大きくし、肌を白く、シワもない状態の

150パーセントの自分を引き出すことに慣れてしまった女子たちにとって、

「写ルンです」というカメラはただの敵にすぎなかった。


「写ルンです」を前にしてしまったら最後、

研究し尽くしたかわいく見える斜め45度(右側)の角度も、

虫歯ポーズもチャラにされてしまう……。


用途を守って正しく使わないと、

現代社会では女子たちを傷つける兵器と化してしまうおそろしいブツ、

それが写ルンですだったのだ。

新たなコンテンツの制作のために大切に使わせていただきます。何に使ったかは、noteにてご報告させて頂きます。