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ぼくは、「ヒロシ」になりたい。

Amazonプライムでアニメ「ちびまる子ちゃん」を観ている。放送開始の1990年から2002年までの回がアップされている。僕が小学生で、どんぴしゃで観ていた1994年〜1998年前後なんかは、登場するキャラも増え、キャラクターの個性もより明確になり、個々のテーマ曲なんかも設けられるように。さくらももこ先生のシニカルな視点はそのままに、アニメは、よりポップに、観やすくなっている印象だ。

毎日コツコツ観ていると、個人的にアタリ、ハズレの回が出てくる。また好きなキャラが登場したり、主役となる回なんかだと、何度も観てしまう。

ぼくがとくに好きなのが、まる子の父ヒロシだ。大それた人生を望まず、平々凡々を良しとし、酒とタバコと野球と釣りが好きな、ザ・オヤジである。僕も酒と野球と釣りが好きで、ヒロシの年齢に近づいてきたから、感情移入しやすいのかもしれないが、それ以上に好きなポイントがある。それは、なんだかんだまる子に対して優しいところだ。

まる子が「夜桜見物に行きたい」「お祭りに行きたい」「海に行きたい」と駄々をこねる場面が結構あるのだけれど、ヒロシは「めんどくせー」だ「うるせー」だと散々いいながらも、結局、まる子を連れて出かけてくれる。そんな優しい側面が良い。また、まる子が海で溺れたときなんかは、いちもくさんに海に飛び込んでまる子を救い出す、そんな男らしい面も素敵だ。まる子と一緒に風呂に入り、のぼせるまで歌謡曲を熱唱したり、夜桜見物では、サラリーマンの一行に誘われて、飲めや歌えやの大騒ぎをしたりと、そんなアホな部分もまた最高である。

ふつうのサラリーマン(たぶん)で、ふだんは愛想もよくないけれど、まる子のことが大好きな父ヒロシに惹かれる。こんな親父になれたらいいなと。あ、そういえば、クレヨンしんちゃんの野原ヒロシも良いですよね。「ヒロシ」には、悪い人がいないのかな。

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