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晴れた日の悦びに出逢うために・・・

御縁に感謝です。

以前、瀧森古都さんの著作『悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと』を読んで、感じたことを綴りました。


読後の感動の余韻に浸る中で、この作品の続編があることを知り、手にしました。

『孤独の果てで犬が教えてくれた大切なこと』(瀧森古都・著)


瀧森さんの作品は、“あったかい想いになる”という着地点を確信していましたので、どんどんと読み進めることができました。

そして、着地点にたどり着いた時には、予想以上の“あったかさ”を感じることができました。


今回も、詳しいストーリーは割愛させていただきます。
ぜひともお読みいただいて、それぞれの想いで感じ取っていただければと思います。


前回は“猫”でしたが、今回は“犬”が、人と人との絆をとりなす役割を担っています。


読み終えた後で、一つの言葉が浮かんできました。


「誤解」


時に人は、「誤解」という思いを抱え込み、厚い雲に覆われた人生の道を歩みつづけます。

その道には、一瞬で晴れ間が見えることもあれば、何年、何十年と、重く、暗い空の下を歩むこともあります。


苦しむこともあります。

止めどなく涙を流すこともあります。

心は乱れます。

そして、“不信”に心をふさぐこともあります。


僕は、「誤解」というキーワードをもとに、この作品を振り返りました。

そして、一つの気づきを得ました。


誤解の原点には、「孤独」がある。

孤独ゆえに、人は不信という思いで心を満たす。

不信ゆえに、人との絆を見失ってしまう。

そして、誤解という迷妄の世界を彷徨さまようことになる。


この作品のタイトルに繋がりましたね〜


この作品の登場人物たちも、「誤解」であることに気づかないまま、「誤解」を抱え、苦しみの日々を重ねていきます。

だけど、人と出逢い、人とつながり、人と同じ時間を過ごす中で、「誤解」に縛られた心を緩めることがあります。

そして、人との間に生まれる物語ドラマによって、ふさいだ心の壁を打ち破っていくことができるのです。


この作品では、“犬”が、誤解を解く重要人物キーマンとなります。


ん?

“犬”が“重要人物(キーマン)”というのは変だな。
“重要犬(キーワン)”ということにしておこう U・x・U


この作品では、「誤解」でがんじがらめになった人たちの心を、次から次へと解いていきます。

それは、「パタパタ・・・」というくらい、テンポよく解いていきます。


あまりに「パタパタ・・・」と解いていくので、「所詮、小説の世界の話だからなぁ~」と思ってしまうかもしれません。

だけど、これは真実だと思います。

人間の心の迷い、苦しみをつくり出す誤解というものは、実は、解けるものであり、しかも、心がほぐれることによってパタパタと解けていくものなんですね。



孤独ゆえに心をふさいでいるうちは、
他人の心を推し量ることは困難なことである。

そして、人を疑い、人を恨み、人を憎むことになり、
長い時間を、彷徨さまようことになる。

苦しい時こそ、
その苦しみをつくり出している相手を思い、
その相手を理解するように努めてみよう。

相手を悪人と決めつけるのではなく、
相手にも“良心”があると信じることから始めよう。

理解が進めば、
苦しみをつくり出しているのは、
相手ではなく、ほかならぬ自分自身であることに
気づくだろう。

理解できずに、誤解に陥っていた自分の心を
修正していこう。



僕が感じたことを綴ってみました。

僕自身も、日々、「誤解」という見えない雲と闘いながら過ごしています。

まだまだ器が小さいので、手ごわい敵のように感じます。

だから、「理解できる心」をつくるために、努力を重ねていこうと思っています。


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今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

皆さまの心に、キラッとしたものをお届けできれば幸いです。

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