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魅力ある入谷のまちから発信「good day入谷チャンネル」

 noteで発信を始めて、半年が経ちました!

 最初の記事で触れたように、私たち点と線と面が運営するスペース、SOOO dramatic!、reboot、ベンチャーステージ上野は、形が違えど、人と人、街と人を繋ぎ、活動したい人を後押しするような場所を目指しています。そのため、施設を利用してくださっている方々だけでなく、私たちが拠点としている地域の方々との関わりも大切にしており、これまでも地域や町内会イベントへの参加や、交流を図ってきました。

 今回は、その中でも、特に私たちが立ち上げから運営に関わっている「good day(グッデイ)入谷」というイベントや、その後始まった「good day 入谷チャンネル」について少しだけご紹介します!


good day入谷とは

 2016年に始まった「good day入谷」は、入谷根岸界隈に店舗を構える有志が集まり、それぞれが“特別なおもてなし”をご用意し、​街中を盛り上げるイベントです。

 参加店でパンフレットを貰い、裏側のマップをたよりにスタンプラリーをしながら各店舗を巡る街歩き形式となっています。入谷・根岸の有名スポットから、普段歩いているだけでは見過ごしがちな小さなお店・工房などがリストアップされています。

 点と線と面でも、SOOO dramatic!で手作りワークショップイベントを開催したり、rebootツアー&トークプログラムを行ったりしてきました。


2019年のパンフレット。マップにもなるパンフレットやロゴをデザインしたのは、以前rebootコラボFileでご紹介した、reboot元メンバーでグラフィックデザイナーの阿津侑三さん

2018、2019年の情報掲載ページ


コロナ禍を経て動画配信へ

 大きな変化が訪れるのは、言うまでもなく2020年のこと。イベントは例年秋に開催されるため、春には参加店が集まり準備を始めているのですが、丁度初めての緊急事態宣言の真っ只中。オンラインミーティングで顔を合わせてみたものの、イベントどころか各店舗の通常営業自体の先行きも全く見通しがきかず、これまで通りの開催は厳しいという判断になりました。

 しかし何度かの話し合いで方法を検討した結果、参加店のうちの数名が入谷の魅力を発信するライブ配信番組を実施することになりました。

 そうして実現したのが、2020年10月4日配信の「グッデイ入谷チャンネル」です。配信は、快哉湯という元銭湯がカフェ&ワークスペースに改装された素敵なスペースで行われたのですが、たまたま番組ディレクションの経験があるスタッフや、映像制作を行っているスタッフがいたため、初めてにしてはスタジオさながらの雰囲気に。

 カフェ、花屋、ゲストハウス、まちづくりNPO、再生建築、さまざまな形でまちに関わりを持ち続けていらっしゃる登壇者が、それぞれの視点でまちの魅力を語る見応えのある内容となりました。

 番組はFacebookライブで配信し、その後YouTubeでもアーカイブを公開しています。


一回のみのイベント→それぞれの“今”を発信するコンテンツへ

 こうしてコロナ禍での開催を終えたものの、話したりないことがあったり、刻々と自分たちの状況が変化し続けることを発信したいという声があったりしたため、いくつかの参加店では個別に配信を続けることになりました。


ayacoの部屋

 cafe & kitchen ayacoyaさんのayacoさんによる、お店の建物の紹介をされている動画です。元々は料亭、そしておでん屋として長年地域に愛された、歴史ある建築であることが伺えます。これ以外には、ご自身が関心を寄せているエシカル商品についてお話をされている動画もあります。

 お店自体は2022年2月に惜しまれながら閉店となりましたが、その後弊社でのマーケットイベントに出店をしてくださったり、エシカル商品のワークショップを開かれたりスポット的に活動をされていらっしゃるようです。


toco.の間

 古民家をリフォームしたゲストハウス、toco.の間のスタッフ菅野さんによるゲストハウスの紹介動画です。小野照崎神社の富士塚の裏にある立地のため、素敵なお庭から借景の富士を望む何とも落ち着く佇まい。宿泊しないと見られない内側も拝見することができます。ほかには、併設リビング&バーを運営する方との対談をはじめ、ご近所のお店などの紹介動画もあります。

ゲストハウス toco.の間


生粋の職人 入谷・根岸

 NPO法人まちづくりたいとうの入谷根岸地区盛り上げ隊「グループねぎし」が、入谷・根岸の職人さんの作業場を訪ね、職人さんにお話いただく番組です。紺屋(染物)、提灯、三味線など、普段は入れない仕事現場や職人さんの手業・口調など、どっぷりと下町の雰囲気に浸かることができます。

順番にご覧になりたい方はこちらの再生リストから。


お花屋さんの男ひとりメシ

 家業継承で花屋「シトロンリーフ」を継がれた澤さんが、入谷界隈の飲食店の紹介をする番組です。混ぜそばやトンカツなどまさに「男ひとりメシ」ですが、オープニングとエンディングトークはきれいなお花に囲まれて、そのギャップが何ともほっこりした気分にさせる、帯番組のようです。


グッジョブ台東

 こちらが弊社、点と線と面の制作で、代表の今村と小林が聞き手となり、台東区に関連したクリエイター・アーティスト・起業家などをゲストに迎えてお話を伺う番組です。上に貼った動画は、元rebootメンバーで着物デザイナーをされている、RUMIX DESIGN STUDIO芝﨑るみさんの回と、現rebootメンバーで入谷周辺地域を中心に空襲や災害研究をされている社会学者/キュレイターの山本唯人さんの回です。計12名22本のシリーズになりました。


今後に向けて

 配信はそれぞれのペースで、2021年いっぱいまで続けられましたが、その後は弊社主催のマーケットイベントに ayacoya さんに出店していただくなど、徐々にコロナ禍でのリアルイベント開催を模索するフェーズに入っていきました。

 核になってイベントを運営していた参加店の状況が、ここ数年で大きく変わっていったこともあり、「good day入谷」としての今後の活動は、今のところ未定となっています。ただ、このように振り返ってみると、入谷のまちの隠れた魅力を再発見することのできる良いイベントだったことを、改めて実感します。

 もうじき新型コロナ対策も緩和されるとのことで、入谷のまちも新しい日常になっていくことでしょう。

 みなさんと入谷各店舗、そして地域の方同士、少し離れてしまった実質的な距離が近づくように、わたしたちも何か出来るよう、準備を進めていきたいと思っています!