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"対話力"が磨かれた環境について書いてみた【奥行太郎の自己紹介〜過去編 社会人という名の修行〜】

明治維新以降の偉人に親近感を覚えます。

今年に入って大河ドラマ「青天を衝け」を見始めた影響がもろに出ていますが、明治維新って150〜200年前ぐらいの話で現代につながってる感がすごいんですよね。我々が今暮らしている土台が出来始めた時代。なので偉人達の話もギリギリ浮世離れしていなくて、自伝とか読んでいても"むしろ新鮮"でスッと自分の中に入ってきます。

それの延長線上ではありますが、僕は今の50代以上の人の話を聞くのが大好きです。主に"バブルを経験した世代から団塊の世代の人"ってとこですかね。それは向こうからしてみてもそうかもしれませんが、同じ時代を生きていながら環境や価値観、生き方・働き方が全く違う、偉人達と一緒でそれは"むしろ新鮮"に感じます。(そら価値観違いすぎて、全く親近感を覚えない人もたくさんいますよ。笑。)私が新卒で入った会社の得意先に、この世代の人が多かったことも影響しているかもしれません。いやぁ面白いんですよね〜ホントに。

そんなこんなで今日の記事は、奥行太郎の自己紹介【過去編】第4弾【過去編〜社会人という名の修行〜】を書いていきたいと思います。

前回、前々回と大学生時代のことを書いてきましたが、本日は無事に就職できて社会人として一歩踏み出した13年前から現在までを書いていきます。

少し長いですが大学生時代の私も知っていただけると幾分話がつながりやすいかもしれませんので、私なんかに割く時間はないかもしれませんが、少しだけでもと言わず全部読んでください。笑。

先日初めてアップした「まずはじめに」の投稿で

2022年中にWEBマガジンを立ち上げます。

と書きました。ちなみにWEBマガジンの内容としては

今の働き方や生き方、今後の自分の人生にモヤモヤしている人に向けて、街の個人店の店主や従業員、中小企業の社長やサラリーマン等の"身近な人"のインタビュー記事を集めたWEBマガジン

を予定しておりますので、今回も自分がインタビューして自分が答える
"セルフインタビュー形式"でお届けしたいと思います。

無事就職することができた奥行太郎

ー前回のインタビューで寝具メーカーに就職することになったとお伺いしました。入社してみていかがでしたか?

奥行"人生の3分の1は睡眠です"という看板につられて入社した会社でしたが、自分が今まで住んできた世界とは180度違うことに戸惑いまくりでした。何よりも大阪が本社の会社だと聞いて入ったのに、いきなり東京支社へ配属になったんです。笑。

ーいきなりですか?!1年目からそれは大変ですね。今まで一人暮らしとかしたことあったんですか?

奥行 いいえ、今まで一度もありません。なので家族や友達もびっくりしていましたし、僕自身も社会人というよりもまずは一人暮らしというものに耐えられるのかという問題が出てきました。
ただこれ関西人共通なのかもしれませんが、心のうちに秘めている"東京への憧れ"みたいなものが少なからずあったので「不安やわ〜」と言いながら内心では楽しみな部分もあったのは事実です。笑。

ーなんとなくわかります、その気持ち。「ちょっと東京行ってかましてくるわ」的なダサい感じのやつですね?笑。

奥行 そう、まさしくその通りです。笑。同期の一人も同じく東京配属で同じマンション暮らしだったのでそれは心強かったです。その後一人暮らしを5年続けるんですが、僕はもう一人暮らしはいらないですね。笑。基本的に寂しがりやのズボラなので結構辛かったです。

住んできた世界との違いに戸惑う奥行太郎

ー一人暮らしが得意な人と苦手な人は分かれるでしょうね。苦手な人はとことん苦手そう。。それで先ほどおっしゃられていた「今まで住んできた世界とは180度違うことに戸惑いまくりでした。」という部分はどういう部分だったんですか?

奥行 営業マンとして配属された社会人生活のスタートでしたが、戸惑いまくった理由は大きく3つります。、1つ目は"得意先"です。私が働いていた寝具メーカーは大きく分けて4つの得意先で構成されていました。「百貨店」「量販店」「通販/EC」「専門店」の4つです。私はその中の「専門店」に対するルート営業部隊に配属されました。

ーすいません、「専門店」という業態のイメージが湧きづらいのですが。。

奥行 そうですよね。笑。寝具メーカーにおける専門店というのは簡単にいうと"街のおふとん屋さん"です。商店街や街中でたまに見かけませんかね?

ー見かけます!確かにたまに〇〇ふとん店みたいなお店を街中で見かけます。でも謎というかベールに包まれている感じですね。

奥行 そう!今抱いていただいた感想こそが「今まで住んできた世界と180度違う」という部分です。笑。

私は寝具全般を取り扱う営業として関東近郊の寝具専門店に対してルート営業を行っておりました。一般的に"睡眠"は生理的現象として毎日行う行為ではありますが、眠るための道具としての寝具(ここでいう寝具は、枕や掛けふとん・敷ふとん・マットレス・毛布等の総称として使います。)は買い替えるまでのスパンが長く、人によっては使用している寝具を10年以上買い替えない方もざらにいるんです。

ー確かに!私も今寝ているマットレスはもう15年ぐらい使っているかも。。

奥行 ですよね。笑。使用されるお客様が基本的にはそのような方が多いので来客が少ないお店が多いんです。お店に商談でお伺いしても来客数が本当に少なく、忙しい居酒屋で4年間働いてきた私からすれば・・・"おい、、、このお店大丈夫か?そしてそこに卸している自社も大丈夫か?"という不安な想いに1年以上は苛まれ戸惑いました。笑。

ただ来客頻度の低いお店なのに廃業せずに続いている秘密は、得意先に通う度にわかっていきました。

地域のお客様がしっかりとついているということです。

これは寝具専門店に限らずだとは思いますが、私たちが街を歩いていて「このお店いつもお客さん入ってないけど大丈夫?それなのになんで続いているの?」というお店ほど地域のお客様がおられます。対面販売のお客様もさることながら、官公庁関係の仕事もあると思いますし、旅館やホテル、学校関係の仕事もあるはずです。対面販売のお客様以外も含めた"地域のお客様"の引き合いが数多く存在します。ビジネスは"消費者としての自分たちが見えている部分だけではない"ということを、専門店を通じて勉強させてもらいました。細かいことを書きだすと、もっと色々な要因はありますけど今日はやめておきます。笑。

ーなるほど!最近企業の裏側を追いかける番組が多いですが、一般消費者が見えていない部分って多々あるんですね。。びっくりです。戸惑った理由の2つ目はなんでしょうか?

奥行 2つ目は"接客"ですね。専門店が他の業態と違うポイントは、お客様が商品を選ぶ上での専門的なアドバイスが出来る部分にあると思うんですが、寝具は他の生活用品と比べると"わからない""知らない"部分が数多く存在します。"何を選べばよいかわからない"っていうやつです。笑。

ー確かに。寝具って何を選べばよいのか値段も含めてわからないことがいっぱいあります!

奥行 ですので、そのような状況に置かれているお客様には"何がわかっていなくて、どのような睡眠環境で、どれぐらいの予算で"等様々なヒアリングを繰り返してお客様の潜在的な悩みを聞き出して提案する能動的な接客が必要になってくるケースが多くなります。衣類や他の生活用品に比べても単価の高いカテゴリーに入るので、アフターケアの部分もしっかりとお話しなくてはいけません。

私がしてきた居酒屋でのアルバイトでは、お客様から言われたことに対して答える受動的な接客はしてきましたが、こちらからお客様の潜在的な悩みを聞き出して提案・解決していく能動的な接客はしたことがありませんでした。お客様も気付いていない課題や悩みを聞き出すためのヒアリング力がないとダメですし、またそれに対する解決策を提示するための膨大な知識量も持っていないとダメ。未だにうまく出来たと思ったことはありませんが、めちゃくちゃ難しかったです。

ー実際に接客もされていたということですか?

奥行 そうです、そうです。当時お店に営業に行った際にはよく接客をさせてもらいました。家電量販店に立っているメーカーの人を想像してください。あれです。なぜかというと、お店の方が能動的な接客をして販売をされているのに、自分もそれができないと同じ立場に立った物事の見方が出来ないと感じたからです。厳密に言うと出来ないことはないんですが、相手に"わかってないなこいつは"と思われてしまう。そうなると中々信用も売上も作りにくくなります。"メーカーなのに"という想いが長い間ちらついていたので接客することに戸惑いましたが、老若男女色んなタイプの人と13年間話すことが出来て今につながっているので、結果やってきてよかったと思います。

ー営業という立場で接客もされていたのは意外でした。大変そうですが、色々と身につくものはありそうですね。3つ目はなんでしょうか?

奥行 3つ目は"経営者とのコミュニケーション"ですね。専門店というのは、企業ではなく個人店であることが多いです。そうなると商談をする相手というのはそのお店の店主、すなわち経営者になります。これが自分の中で一番戸惑ったと同時に今の自分に大きく影響している部分だと思っています。

22,23歳の一年坊主がいきなり経営者と喋ることはなかなかありませんよ。向こうの方が人生経験も豊富ですし、ましてや知識も豊富。可愛がられないと地獄が待っています。笑。僕の場合は大学の時に所属していた学生団体で行ってきた"対話"がものすごく生きたと思っています。

とにかくその経営者の人生を"過去"”現在""未来"に分けて、ことあるごとに"対話"をしました。

ーそれって今やろうとしている【点と線】とつながってませんか?!

奥行 よくお気付きで。笑。そうなんですよ!この"対話"が最高に面白い。なんせ個人店の店主なんていうのは、代継ぎされた方も含めて変わっている人やファンキーな人が多くてですね。笑。(ごめんなさい褒めています)たった22,23年ですが、自分が生きてきた世界と180度違う人生を経験されている。女性の経営者の方ともたくさん話しました。会社を辞めるまでの最後の7年間は全国展開している寝具専門店を担当させていただけたので、この経験も大きかった。元々は個人店なんですけど事業は中小企業規模。ここの社長も最高にファンキーでした。笑。

あっ、言い忘れていましたけど専門店で働いている従業員やサラリーマンの方も中々面白い人が多かったです。専門店で働こうと思うこと自体、一般的ではないような気がします。(ごめんなさい褒めてます)

個人店や中小企業は独自色を出すためにあらゆる創意工夫をされています。実際私が12年間営業として担当していた個人店の経営者や従業員、中小企業の皆様は日夜お客様目線にたった「新たなチャレンジ」を模索されていました。チャレンジの数に比例した成功や失敗もされているし、そのような経験値から紡ぎだされる言葉は思考の深さや幅の広さも感じられる魅力に溢れています。初めは戸惑った"経営者とのコミュニケーション"も次第に"学び"に変わっていき私自身の"成長"につながっていったと思います。

ーなかなか体験しようと思っても体験できない話ですね。

奥行 そうですね。"専門店"という得意先に対して、メーカーの営業という立場ながら"接客"の経験も積ませていただき、経営者とのコミュニケーションによって"対話"の力がより磨かれた。戸惑いしんどい時期もありましたが、本当にこの体験が出来てよかったと思っています。関わっていただいた方々にはどれだけ感謝しても足りないぐらいです。

ーでも、辞められてしまうんですね?笑。

奥行 そうなんですよ。笑。辞めるに至った理由は色々あるんですが、自分の今後の人生においてより色々なことにチャレンジできるであろう環境に身を置くことを決断しました。転職先の仕事に関しては簡単ではございますが、以下の記事に記載いたしましたのでお読みいただければ幸いです。

ー奥行さんが社会人としてどのような仕事をされてきたのかがよくわかりました。計4回になりましたが、これで過去編を終わりたいと思います!ありがとうございました!

奥行 ありがとうございました!

編集後記

本日はここまでとなります。インタビューではマイルドに書いておりますが、初めの1〜2年は本当に戸惑い悩みました。書いてて思いましたが、今時じゃないですもんね。笑。当時SNSが流行りだしたタイミングで、周りの働き方が嫌でも目に入ってくる時代。今時ではない仕事内容を自分自身に納得させるのは大変でした。でもその代わりに得たスキルは、自分が働く前に身につけた"対話"スキルを更に磨き上げてくれたので後悔は一切ありません。何度も言いますが本当に感謝です。

ということで今回の記事でわかる奥行太郎の特徴です。

・新卒で某寝具メーカーへ就職
・1年目から東京支社に配属になって大変だと思う反面内心嬉しかった
・仕事は関東近郊の"専門店=街のおふとん屋さん"のルート営業
・メーカーの営業ながら接客も数多くこなした
・個人店ないしは中小企業ゆえ商談相手は経営者であることが多く、大学時代に身につけた"対話"力により磨きがかかった
・2020年8月に転職、現在は家庭用品やDIY用品を製造するメーカーの営業

次回は【未来編〜点と線とは〜】をアップします。

暖かい目で見守っていてください。何卒よろしくお願いいたします。


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