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『坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア』(ICC)

初台にあるICCに、坂本龍一の展示『坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア』を観に行ってきました。

展示の部屋は2部屋ありました。

1つ目の部屋は、暗い空間に、プロジェクターで映し出された映像に合わせて、映像が流れるというもの。
アンビエントミュージックやノイズミュージック的なものに、動画用ソフトのPlugin感のある映像が付いている感じでした。
この手の映像の感じは見慣れていて、正直かなり退屈だと感じました。

2つ目の部屋も、プロジェクターで壁に坂本龍一のピアノの演奏風景が映し出されるというもの。
音楽に合わせた安っぽいCG作品や、その後に坂本龍一が演奏する後で、合成映像で色んな映像が映し出されるという作品。(ブルーバックのスタジオで撮った映像に合成したタイプの映像。)
その後も、音楽に合わせてPlugin感の強い映像が流れるものとか…
この手の映像が凄い勢いで陳腐しているのだなあと感じました。
どうも観客によるテキスト入力による生成AIによる画像生成を行っているものだとかって説明もありますが、個人的にはそれほど…な感じでした。
解説を読んでいてらそのうち脳や生体反応から、生成AIを使ったインタラクティブなバーチャル空間とかゲーム空間みたいなのが出てくると面白くなるのかなあと言ったことを考えたりしました。
あと、やるとしたら、演奏者の音や脳波から、様々なイメージを取り出し、演奏だけでなく世界に没入出来るみたいなものが出来たら良いのになあとか…
などと考えていて、そんな陳腐なSF的な想像も、もしかしたら5年とか10年とかの単位で実現するかも知れないなんてことも考えたりしました。
日々、何かと情報を入れ続けるか生活の中で、こんな時間を経験する機会が減っているので、こうした時間は現代人にとってある種の空白の時間として機能しているという発見もあったりしました。

ただ、アイデアが生ぽくて、ただ単にやってみた感が強すぎるのだと思いました。
こうしたテクノロジー系の試みは、得てしてそうした結果に陥りがちですが…
やるのなら、ライブでやっているもの観ないと、あんまり意味のないものなのではないかと感じました。

あと、映像の間に10分間のインターバルがあり、それも意味不明だなと…

ただ、展示自体は亡くなったばかりの坂本龍一のネームバリューで、人は集まっていました。
しかし、これで入場料800円取らるのは、なかなか厳しいものがあるなあと…


その後、エントランスにある体感型の作品を体験してきました。
去年(?)来た時とは違ったものもあり、いくつか体験などもしてきました。


https://www.ntticc.or.jp/ja/exhibitions/2023/tribute-to-ryuichi-sakamoto-music-art-media/

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