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『黒田記念館』(上野)

上野の森、東京藝術大学近くにある黒田清輝の作品を展示した美術館。
黒田清輝は近代日本の西洋絵画の重要人物にして後の芸大となる東京美術学校教授にして、帝国美術院院長や貴族院議員などを歴任した日本美術界の偉い人。
以前から、気になっていたので、近くに行くことがあったので入ってみることにしました。

展示スペース自体は、小学校教室2つ繋げたくらいのスペースに10数点の作品と、イーゼルなどがてんじされていました。

ちなみに黒田清輝は、明治時代から活躍した日本美術界の草創期に活躍した大重鎮にして、その後の日本の美術界の様々な人材育てた人です。
美術の教科書にも載っていたりする人だったりするので知っている方もいるかと…

ここから先は、あくまでも個人的な感想なので、黒田清輝を尊敬する方は読まないようお願いします。

以前、大規模な回顧展なども観たことがあるのですが、バランス感覚のある器用な画家で、
手数少なく達者な画家さんだけど、表現としては…
本人的には、日常の雑事が多く画業に打ち込めず忸怩たる想いがあったみたいなこともあったようなので、本人的にも納得いかない部分もあったのかも知れないなあとかと思いながら観ていました。

展示数は少ないとはいえ、古くてお洒落な洋館の美術館で入場無料だったりもするのですが、数人がぶらぶらと観ている感じでした。
観ていたのは…
先生に引率された高校生(大学生?)たちの他には、なんとなく時間潰しに入って来た感じの中年男性(自分も含め)や、そこまで絵には興味のなさそうな若いカップル、あとなんだかの美術関係者ぽい人でした。
上野にはこれだけ外国人が訪れているのに、外国人の観光客が全然来ていなかったのは、やはり世界的な知名度はないんだなあと思ったりもしました。
先日訪れた夏目漱石の資料館に、海外からの観光客が全然いないことを思い出したりしながら、美術館を後にしました。

来る時、JR鶯谷駅から寛永寺の霊園と国立博物館の間を通ってブラブラ歩いて行ったのですが、なかなか良い散歩道でした。

https://www.tobunken.go.jp/kuroda/

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