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『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』(邦画)

視聴環境:UーNEXT

※ネタバレします。


【内容】
うだつの上がらない殺し屋のアルバイター(?)の二人組が、謹慎中の殺し屋二人組『ベイビーわるきゅーれ』に襲い掛かるのだが…


【感想】
前作同様、今時の女子2人の殺し屋コンビのコミカルな日常…
かと思うと、素早く切れのある動きと、滅茶苦茶よく考えられたフレッシュで魅力的な格闘戦。
いやー、楽しかったです。
予算規模とか考えると、ハリウッド映画とは1桁も2桁も違った額で作られているのは明白なのに…
面白いことやってやんぜ!
という心意気と、アイデア、あと役者の頑張りやノリノリさが伝わってくる。
単純にアクションものって、滅茶苦茶動ける志しの高い役者がいれば、そもそもそこまでお金掛けなくても、アイデア次第で面白いものが撮れるということを改めて感じた作品でした。
そういえば、バスター・キートン映画創成期の一連の作品やジャッキー映画の魅力もそうした物作りに対する初期衝動みたいなものを感じたからこそ、面白かったのかもなあなんて…
お金を掛けなくてもそれなりの映像が作れる現代だからこそ、実現出来た作品だともいえるのかもしれませんが…
あと、変に男女の恋愛とか絡めず、単純にシスターフッドものの殺し屋青春アクション映画(?)を作っているのが良いです。

銀行強盗をオフィスの机や椅子、事務商品で利用して撃退するちょっと観たことない観ていて単純に面白ッ、なんならちょっとやってみたいかもって思わせるようなアクション!
着ぐるみを着たまま痴話げんかするシーンとかも楽しい。
あと、定食屋での食事シーンでのガンアクションで、あんなに盛り上がるとか…
展開とシュチュエーション、演出で、金を掛けなくても面白くなる、創造力の問題なのではないかと…

普段は全く志し高くなく、まったりだらだらコミカルな日常を送る2人の生活もギャップあってがあって、観ていてニンマリしてしまう。
こうした低予算のアクション映画はありがちな投げやりな感じなっていなくて、本当に若い女子2人の日常会話感のありつつもしっかり面白い。
あと、展開が完全に少年マンガ的なだったりとかも分かりやすくて、乗れるなあと…

あと、タイマンでの殴り合いで、ここまで面白く見せてる日本の女性のやってるアクション、いや日本のアクション、というか色んな映画の中でも、トップレベルに面白かったです。

なにより、この2人の活躍をもっと観ていたいと思いました。
突っ込みどころはそれなりにあるっちゃありますが、そんなのこと言ってる映画でないですし…そこは良い感じにコメディーな世界観なので、そこは気にならないように作っているのも良いなあと…
ラストの終わり方も、笑えるし、スカッとしました。

映画で演じられているものはふざけてるのに、全力で面白いことをやろうとしているのが伝わってくる作品でした。
今時100分くらいでタイトな作品にまとまってるのも良かったです。

NETFLIXあたりがお金出して、もっと良い環境で作品作らせて上げられれば良いのにと感じました。
もしかして、そうした話がすでに進んでいるのかも知れませんが…

※画像は生成AIで作成しました。

https://babywalkure.com/

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