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【Q:中途採用って学歴って関係あるの?~文系編~】

こんにちは、転職SOS 人材業界の中の人です。

今日は人材業界の中で働いているとよく受ける質問「Q&Aシリーズ」です。今日は【Q:~文系編~中途採用、転職において学歴って関係あるの?】について書きたいと思います。


◇中途採用、転職において学歴って関係あるの?

よくこういう質問を受けますが、以下のように答えるケースが多いです。

・新卒採用ほどではないが学歴は関係する。

・ただ、大卒と高卒では全く異なる。

・文系職種で高卒となると結構不利になる可能性が高く、大卒限定という求人が圧倒的に多いのは事実。

・大卒でみると選考の合否をきめるうえで学歴単体の評価で合格になったり、落ちたりすることはほぼない。

※とはいえ、社内に早慶以上の大卒者が9割占めるみたいな超大手人気企業は早慶以上じゃないと・・・っていう会社も一部あります。

・ただ、中途採用でも大手企業は学歴はあまり気にしていないが、結果的に高学歴の人を採用している。

・確かに、中途採用は学歴よりもどういう業界で、どんな事業規模で、どんな仕事、どんな立ち位置でどんな考え方をしてきたのかということのほうが圧倒的に選考における優先順位は高い。ただ、この「事業規模」というのが結果的に大手企業が高学歴の人を採用している原因になっている。

・なぜかというと新卒採用の超学歴文化が関係してくる。新卒採用時の学歴重視文化により、MARCH以上と日東駒専以下で就職先がかなり異なり、MARCH以上だとそれなりの大手企業や売り上げ1兆円を超える超大手人気企業に就職するケースが多いが、日東駒専以下は中小企業や大手企業の販売会社、孫会社に就職しているケースが多い。

・大手企業は即戦力性を求めて、仕事の進め方や事業規模が似ている大手企業の在籍者を採用するケースが圧倒的に多い。

・そうなると結果的に大手企業在籍者=高学歴の人を中途採用でも採用している。


こんなイメージかなと思います。


◇大卒と高卒では全く異なる転職市場

dodaさんが公開していた学歴についての記事によると学歴不問(中卒/高卒可)の求人割合は保有している求人の40%。大卒以上を求める求人は60%とのことです。

dodaさんは転職媒体として国内で2番目の立ち位置で運営をしているサービスなので大量の求人を保有しています。その中求人の中で60%の求人が大卒以上って高卒と大卒でかなりの差ですよね。。


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僕も人事と打ち合わせをしていて、中小企業では高卒OKという会社はよくありましたが、東証一部上場企業の中で、高卒でもいいよという文系職種の求人は一部の営業職以外ほとんどなかったと思います。。。

◇ただ、中途採用でも大手企業は学歴はあまり気にしていないが、結果的に高学歴の人を採用している。なぜかというと、確かに、中途採用は学歴よりもどういう業界で、どんな事業規模で、どんな仕事、どんな立ち位置でどんな考え方をしてきたのかということのほうが圧倒的に選考における優先順位は高い。ただ、この「事業規模」というのが結果的に大手企業が高学歴の人を採用している原因になっている。


大手企業は大手企業の出身者が大好きです笑。

それはプライドとか学歴差別的なことではなく、運営している事業規模の仕事の進め方がマッチするため、即戦力性が高いためです。

たとえば、同じお弁当を作って販売する事業をしていたとします。

地元地域で数店舗やっているお弁当屋さんを中小企業。全国に数千店舗運営しているお弁当屋さんを大企業とします。

仮に新商品として新しいお弁当を出すことになったとして、その作り方を店舗に教えないといけないとします。

中小のお弁当屋さんだとそれぞれの店舗の店長3名を集めて作り方を教えればおしまいです。

ただ、大企業のお弁当屋さんだと数千店舗の店長に作り方を教えるなんてことはできません。数千店舗の店舗が同じクォリティで同じ作り方で提供してくれるようにするための方法を考えるという方法になります。

これは一つの例ですが、同じことをしようとしても中小と大手だとやり方が全く異なるわけですね。

なので、事業規模がマッチしている会社の出身者をほしがるということです。そうなると同じ規模の会社にいる人を採用すると新卒採用時の影響でそれなりの学歴の人がその会社にいるので、結果高学歴の人を採用することになります。


◇そもそもなぜ学歴を見るのか

・企業文化、風土の統一

日本は高校、大学くらいから学力で学生を分けていきます。7年間も同じようが環境で過ごすわけですから結果、同じような悩みや同じような考え方を身に着けるようになります。それが一つの文化になります。それは企業も同じで同じような学力や同じような環境で育ってきた人がある会社に集まり、その企業の中の文化や風土を作っています。そこに全く異なる道や文化で育ってきた人をいれると「なじめるかな・・・?」という不安をもつうようになります。

自分が文化や風土が全くわからない外国に一人で住むってなったら少なくとも不安になります。また、受け入れる側として全く知らない外国人を受け入れるのもまた不安になります。

よく「多様性ある企業風土を目指す=学歴を気にしない」みたいなことが書かれていますが、それは全くちがって、企業は学歴という面において多様性を出そうと思っているわけではないです。今までは上司から言われたことが絶対、会社からいわれたことを絶対みたいなことではなく、個人の考えや気持ちを尊重するという考え方にかわろうという意味で、多様性ある企業風土を目指す=学歴を気にしないということにはならないということです。

・採用工数の削減

学歴でフィルターをかけるのは、高学歴=優秀だと思っているわけではなくて、採用業務を効率的に行うためにやっています。こちらが採用業務において何が課題になっていますか?という質問について人事の方が回答した内容のまとめです。

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採用に係るマンパワー、つまりは工数が最も多いです。人気企業であればあるほど大量の応募がきます。その中から数十名に絞らないといけないわけなので、高学歴=考える力がある/企業文化にあう/論理性がある・・・などの可能性が高いのではないかということでやっているという形ですね。

・上層部、社内からの期待

高学歴=優秀という考え方っていってい社会の風潮になっていると思います。そんな中人事は「高学歴の人を採用して役員にアピールしたい」みたいな人たちもたくさんいると思います。

※僕が担当していた超人気企業の人事は「東大と東工大以外は採用人数としてカウントしてもらえない」みたいなことをいっている方もいました笑


以上です!

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