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転職が僕らを助けてくれるために‥

皆様あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、新年早々ではありますが、気になるプロモツイートが流れてきたので私立学校という業界に焦点をあてて取り上げていきたいと思います。

ずばり、ダイヤモンド・オンラインのこちらのツイート&記事

記事の2ページ目に内容項目(目次?)があるのですが、これを読んでいて「確かにそうだなぁ」と思うところがいくつかあったのでピックアップします。

1.出世のためより「転職を前提」に働け

これは私のブログの中でも記事にしています。
この著者が言いたいことと同じかと言われてしまうと自信はないですが、ステップアップのための転職という考え方に通じるように感じました。

私立学校の中で、学年主任や教務主任などの、一般企業で言われるようないわゆる「出世」がいいのか。
大した手当もつかないのに、責任や仕事だけが増えますし、そもそもポストの数も限られていますね。

であれば、そもそも基本給のベースが上の学校だったり、ボーナスの月数が多い学校への転職を目指すのがいいのではないでしょうか。
もちろん金銭的な待遇だけでなく、休暇のとりやすさとか、自分が教えやすい学力帯とか、様々な観点で働きやすい学校を目指すことも考えられます。

その上で、働いてみて異動した学校が自分に合えば終の棲家にするというのもありだと思います。

2.相手のことを徹底的に調べろ

書籍の中では面接や選考の項目で言われていますが、個人的に、上で述べた項目にもつながると思っています。

そもそも自分が目指す働き方ができる学校なのか、あるいは仮にステップアップを目指すとしても意味のある転職になるのか、そういうことも含めてできるかぎり情報を収集するのがいいと思います。

部活の指導でやっていきたいのか、教科の指導でやっていきたいのか、国際教育に強い学校で働きたいのか‥などなど。

もちろん、学校の広報でアピールされていることと、実態はかけ離れていることもあるので、その点は注意が必要です。

もちろん、調べたことは選考や面接で活きてくる場面もあるはずです。
部活動の実績を前面に押し出してくる学校ではこのあたりをアピールしたほうが好感度が上がることもありますし、やっぱり面接の中でも(かなり序盤に)きかれることもあります。
進学実績を重視する学校では、卒業生を出したことがあるかとか、どのレベル帯まで指導できるかというようなことが聞かれることも少なくありません。

上で挙げた例は、かなりわかりやすい例ですが、その他に宗教校や男子校・女子校などの雰囲気によるもの、学校の考え方など様々な要素が絡み合ってきます。

3.企業側の「募集背景」を知る

これ、実はかなり重要だと思っています。

私立学校の募集のしかたを見ていると、特徴がある学校は多いです。

通年で多教科にわたって募集をかけている学校、非常勤講師でいきなり18時間程度を担当させる学校(良くも悪くも)、専任教諭の採用を単年でなく複数年にわたって考えていそうな学校などがあります。

少し具体的に挙げていきましょうか。

①通年で多教科にわたって募集をかけている学校
わかりやすい例でいけば埼玉県の細田学園中学校・高等学校でしょうか。私のブログをみていただければ、年度当初からずっと5教科を募集し続けていたのがわかるはずです。
ただ、最新の募集では、社会と英語の募集がなくなっています。これらの教科では人員が確保できたということなんでしょうか。

②非常勤講師でいきなり18時間程度を担当させる学校
採用される側からすれば、担当授業数が多いということは収入面で多少の不安は減ることにつながりますし、学校側から信頼してもらった上での採用ということにもなるかもしれません。もっとも、受験に使わない消化試合のような授業(文系の数学とか理科とか?)を担当させられる可能性も考えられます(こういう場合、モチベーション管理や成績の扱いで苦労することもありますね)。
そもそも、18時間の授業を担当するということは、非常勤講師ではなく専任教諭が足りていないレベルではないのでしょうか。募集のタイミングとも関連してきますが、年度の序盤からこういう募集をかけてくる学校には違和感があります(年度末近くの突然の退職でやむを得ないというのなら学校側の非常勤講師でやり過ごしたいという考えもわかるのですが)。また、授業数が多い非常勤講師を複数の教科にわたって募集している学校も、経営的に厳しいのだろうかなど邪推してしまいます。

③専任教諭の募集を単年でなく複数年にわたって考えていそうな学校
私自身、転職の鬼としての活動が2年目に突入したからこそ見えてきたことでもありますが、前年度の秋頃から専任教諭の募集をしていた学校が次年度の春頃でも同じ教科の専任教諭の募集を続けていたことがありました。もちろん、年度末付近は非常勤講師の募集に変わっていたりもしました。
私自身が何度も言っていますが、やはり情報は集めて並べて比べてこそ価値が出ることが多々あります。

そういうわけで‥
\ブログもよろしくお願いします/

4.社内MVPではなく「他の人がやらない仕事」を狙え

私立学校は、授業、担任業務、部活指導などある意味ではやることは決まっています。

そうはいっても公立にはない(少ない)お仕事で、苦手な学校も多い仕事はいくつかあると思います。

例えば、広報とか。
あるいは、教務とか。

前者は、説明会の企画・運営とかパンフレットの作成とか、こういうことをするために教員になったんじゃないというような仕事が少なくないのですが、それゆえ苦手にしている学校も多いです。

私も以前に応募した学校で、帰り際にパンフレットをいただいたことがあったのですが、女子校であるにも関わらず華やかさとか可愛らしさみたいなものが微塵もなく、文字の羅列が多くのページにわたっていて「えっ‥」というようなものを見たことがあったりします。

教務については、学校の根幹を司る部署なので、かなり重要です。
それゆえ、仕事の流れ方が学校によって全然違うということもあるのですが、だからこそ、変化が求められる場面では他校のやり方を知っているということが大きな貢献に繋がることも多いのです。
私立はやはり人の異動は少ないので、風通しは公立ほどよくありません。

実際に、広報の仕事が出来すぎてヘッドハンティングのような形で転職していった方も知っています。

少ないですが、教務経験者を募集していた求人もありました。

これらの仕事は、教員として基本的な授業やクラス運営その他が一通り当たり前のようにできる上でのプラスアルファの能力ですが、私立学校の業界では求められることがままある能力に思います。

5.おわりに

ババっと短時間で書きたいことが書けそうな項目に絞って紹介してきました。

もちろん、紹介されている書籍そのものを読んでいないので、果たして私が記事内で言っている内容が著者の意図するところと同じかはわかりませんが、ある程度の理由付けが私の中でできていると思っています。

他の項目で書きたいものもありました。部分的には賛成とか、状況によるものとか。もちろん、逆に私立学校(というか教育界隈)では合わなそうだなというものもありました。

新年最初の記事が少し長めになってしまいましたが、ぜひ、これらのことも踏まえて自分の転職活動に活かしてくださいね。

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