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2-3 誰がために汗をかく

あなたは何のために働いているのか。夢のため、生活のため、人によって様々答えはあろうかと思う。
あなたは誰のために働いているのだろうか。自分のため、家族のため、こちらも様々解釈があるだろう。

しかし、紛うことのない事実が一つだけある。
あなたは会社を儲けさせるために働いており、会社のオーナー(株主)のために働いているのである。

それでは見方を変えて考えたい。
会社はだれのものか。
これには先ほどの質問に違和感があった人も、オーナー(株主)という答えに異論はないだろう。決してあなたのものではない(あなたが株主でなければ)。
オーナーは自分の会社の利益を稼ぐために必要な人材を雇う。会社に雇われているあなたは会社の利益のため、ひいてはオーナーのために働いているというロジックは決して乱暴なものではないだろう。

また、あなたは自分の会社のオーナー(株主)を知っているだろうか。大きな会社であればあるほど、ましてや株式を上場している会社であれば、あなたの会社の株主はもはや誰だかわからず、あなたは顔も名前も知らない誰かの懐を肥やすために日夜汗を流していることになる。

何が言いたいのかというと、今の会社でも転職先でも、どうせ見ず知らずの誰かのために働く毎日は変わらない。そんなむなしい毎日であれば、少しでも良好な労働環境を用意してくれる誰かのために働いた方がマシというものではないだろうか。

「今の環境が不満なら自分で変えればいいじゃないか!」
会社への不満に対してそんな台詞を吐くキャラがあなたの周りにも一人はいるはずだ。だとしたらその人は会社の株式購入を勧めているのか、ジャイアンのような傲慢なやつである。
なぜならその会社はオーナーのものであり、あなたのものではないのだから。
人の持ち物を自分のいいように変えようというのは傲慢であり、その環境が嫌なら嫌じゃないところへ移るのが筋というものだ。

その観点からもあなたが転職するのは決しておかしなことではなく、むしろ自然なことなのである。

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