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インドに呼ばれて

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なんとなく、ふらっと1ヶ月半のインド旅。 初めての海外。初めての一人旅。ノープラン。 デリーから北インド、ラジャスターンを周って、 さらに北へ、ハリドワール、リシュケシュ。 仏教…
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インドに呼ばれて    7

インドに呼ばれて 7

丸1週間沈没したバラナシを出て、デリーに帰る。久々の移動。最後の移動。

バラナシからデリー行きの列車は今まで乗った列車の中でも特に混んでいて、3人掛けの座席に6人ずつ座り、頭の上の寝台にも、足元の床にも人が寝転んでいるような状態だった。
もちろん本来、3人掛けのシートには3人分の切符しか売ってない訳だから車内にいるほとんどが無賃乗車だ。
いつも以上にカオスな列車はバラナシから13時間ちょっとかけ

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インドに呼ばれて 6

インドに呼ばれて 6

ガヤーからしばらく列車に揺られてバラナシについた頃には夜になっていた。
予定より数時間遅れ。想定内だ。
列車はバラナシ駅ではなく、少し離れたムガルサライという駅に着いた。
ここから乗り合いリクシャーでバラナシの中心まで。

バラナシといえばガンガー沿いの町。
日本のテレビや写真で見るインドの景色はだいたいここだ。
ドライバーが言うにはガンガーのリバーサイドには車やリクシャーは入れないので、リバーサ

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インドに呼ばれて    5

インドに呼ばれて 5

デリーの北、ハリドワール、リシケシュの旅を終えて、またメインバザールの定宿でのだらだらとした生活を送っていたおれはいよいよ最後の旅に出ることにした。

ブッダガヤで感じたアイデンティティ
ニューデリーから夕方に出発する特急列車に乗り込んだ。
いつも通り、等級のないエアコン付きのスリーパークラスのチケットを取ったんだけど、手違いで全く同じ座席番号の人がもう一人いて、困っていると、隣に座っていた袈裟を

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インドに呼ばれて 4

インドに呼ばれて 4

ラジャスターンの旅を終わりにして、ウダイプルから急行の夜行列車で12時間すっとばしてデリーに帰ってきた。

この2週間のラジャスターンの旅を終えて、真っ向から全力でぶつかってくるインドという国のパワーに何度も、心底嫌になったりしたけど振り返ると、それは目まぐるしくも面白おかしくもあった。

2週間振りのデリーでまず向かったのはパハールガンジのメインバザール。

ニューデリーの鉄道駅を出て目の前から

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インドに呼ばれて 3

インドに呼ばれて 3

列車での一人旅が始まった。
寝台列車は十何時間、ずーっと砂漠の中を走っている。
とてつもなく広いラジャスターンの砂漠をひたすらに貫く列車の旅は、"深夜特急"の世界みたいなニュアンスがあってとても旅っぽい。

夜中、エアコン付きの車両の中はとにかく寒く何回も起きたりしながらも思ったよりも気持ちよく眠り、朝のがやがやと賑やかな声で目が覚めた。

一番上の寝台から下を覗くとそこは大家族の家のリビングみた

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インドに呼ばれて 2

インドに呼ばれて 2

初めての異国の地 ニューデリー

インドの首都、デリーの国際空港に着いたのは夜中の1時すぎだった。

とりあえず空港の中で朝を待とうと思っていたけど、外に出て煙草を吸っていた時に話しかけてきたおじさんが車で街まで乗せて行ってくれるというので街に出ることにした。(今考えたら少し恐ろしい)

空港内ですでに世界観がすぎる。

知らないおっさんとの夜中のドライブが始まった。

今まで見たことのない外国の

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インドに呼ばれて 1

インドに呼ばれて 1

イントロダクション2015年の終わり頃。22歳。
おれは友達と借りた東高円寺のアパートで暮らしていた。
中野のバーで夕方から朝まで働いて、仕事がハケるとバイト仲間と昼まで飲み歩く、みたいな毎日だった。
それまでは色々なバイトを掛け持ちながらもお金もなく、家賃や携帯料金を払うとほとんど手元にお金が残らないような生活をしていたんだけど、長時間で割と稼ぎの良い、バーでのバイトを始めて、なんとなく自由に暮

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