入部初日に先輩におっぱいを揉まれた話
先輩「お前いい胸してるな。触らせろよ。」モミモミ
私「…(涙目)」
今年も暑い季節がやってきた。この季節になると、学生時代の思い出が蘇る。
私は小学生の時ポッチャリ体型だった。いや、デブだった。
しかも運動神経の悪い、ゲーム大好き系おデブちゃんであった。
同じ体型だった方はわかると思うが、小学生のデブで運動神経が悪いとなると、高確率でいじめられる。
私もその例にもれず、いじめられていた。
男女問わず悪口を言われ続けていた。
小学生女子から暴言を吐かれるというとても貴重な経験は出来たが、当時の私はそこに喜びを感じられなかった。
そんな私にも、一つだけ得意な運動があった。
水泳である。
幼稚園の頃からずっと水泳を続けており、絶対に負けない位の実力を持っていた。
陸にいる時は白ブタだが、水に入ればトビウオに変わる。
水泳の授業だけは、楽しみな体育の時間だった。
そんな特技があったため、私は一つの決心をしていた。
「中学になったら水泳部に入ろう。そして痩せよう。」
だが、ここで大きな問題があった。
私の地元の中学校には水泳部が無かったのである。
水泳部に入らないとずっとデブのまま、ずっといじめられると思っていた私は、親に頼み、私立中学を受験をすることにした。
あまり頭はよく無かったが、人生で一番勉強をし、何とか水泳部のある学校に合格した。
「これで憧れの水泳部に入れる!痩せれる!!」
…「受験勉強じゃなくて普通にダイエットすればいいじゃん」と今なら思う。
しかし、人間追い詰められると思考が固まってしまう。
自分を変えるには部活で痩せるしかないと本気で思っていたのである。
その後、無事に小学校を卒業し、あっという間に入部初日を迎えた。
憧れの部室の部屋を開けると、優しそうな先輩が話しかけてきてくれ、初日の流れを教えてくれた。
新入生はプールサイドで先輩の前で自己紹介をし、その後レースをし、お風呂に入って解散とのことだった。
「お風呂?」と思われるかもしれないが、プールのある学校には、意外とお風呂が付いている所が多い。理由は、プールが寒いため、である。
他の新入生もいたので談笑しながら着替え、プールに行くと、先輩方がずらりと並んでいた。
当時の先輩方は皆なかやまきんに君の様な見た目をしており、男の私から見ても、かっこよかった。
そんな先輩方の目に晒され、緊張しながらも自己紹介をした。
自己紹介中「あー、こいつ絶対泳げないよ」という目で見られたが、その後のレースで評価をひっくり返した。
新入生のうち二番目の速さで泳ぐことが出来たのだ。
そんなレースが終了し、新入生はお風呂で温まって帰るよう指示された。「これから俺の人生が変わるんだ」
これからの未来にワクワクしながら、皆とお風呂に入った。
同期は皆んな優しく、会話も盛り上がってついついお風呂の時間が長くなってしまった。
そんな中、先輩がプールに入ってきた。その先輩は他の先輩に比べても段違いにいい体をしていた。
しかし、口調が強めだったので少し苦手な雰囲気の人だった。
先輩はお風呂に入りながら、私に話しかけてきた。
先輩「お前そんな体だけど結構泳げるな!」
私「あ、ありがとうございます…(少し怖いな)」
先輩「おっぱいもあるな!Aカップはあるんじゃないか!?」
私「はあ・・・(Aカップって何だ?)」
先輩「ちょっと触らせろよ!」
モミモミ
私「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
先輩「おーーー!すげーやわらけー!!」
モミモミモミモミモミモミモミモミ
私「…(涙目)」
私の初めてはこうして奪われた。
時間にしては10秒にも満たなかっただろう。
しかし、私が絶望を味わうには充分だった。
他の新入生の目に晒されながら揉まれるという恥辱を味わい、「何でこんなことに…」と、本気で部活を辞めることを考えた…
その後、同期に励まされたこと、痩せたかったことから、部活を続けることを決意し、部活漬けの毎日を過ごした。
おかげで半年程で体も絞れ、筋肉質の体を手に入れる事が出来た。
ちなみに今では、その先輩とも普通にご飯に行く仲になっている。
だが、揉まれた話はいまだに出来ていない。
その部分はトラウマになっている。
最後に、この話から皆さんに一つ伝えたい。
先輩からのセクハラほど怖くて辛いものは無い。
だから、セクハラ、ダメ、絶対。
以上。
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