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文字数とエピソードと公募先について相談してみた。

 梅雨入りしましたね。
 湿気ってじめじめするなか、わたくし羽田は悩んでいました。
『あらすじ添削を受けてみた』
『勝率上げたいのでプロット添削をお願いしてみた』

 これらを活かし、限りなく勝率の上がったプロットに添って原稿を書いてゆき、すぐに答えを出さない引きなども覚えて、かつてないほど原稿は順調に進みました。なんなら二ヶ月と半月くらいで書き終えたくらいです。
 さすがというべきか、練られたプロットの威力は大きいです。
 それだけ相談したのになにを悩むんだと思われるかもしれませんが、タイトルとおり文字数とエピソードと公募先について悩んでしまっていたのです。
 今回はそれについて書いていこうと思います。

 黒田順子先生のご紹介

・放送作家
・京都造形芸術大学講師を経て「公募ガイド」等小説講座講師
初心者向け小説講座
ツイッター

 ◆文字数とエピソードについて

 単純です。文字数が足らないので増やすために、追加するエピソードが欲しかった。
 完成原稿の文字数は9万文字ていどで400文字原稿換算で約200枚ちょい。
 公募の規定枚数は200枚からなのでクリアしているのですが上限は500枚。読み応えを考えるなら10万文字は超えておきたかった。
 しかし無駄に助長し、引き延ばせば話が気持ちよく終わらないという危機感がありました。それを回避するためにはもう一波乱を起こし、話に動きをつける必要がある。
 しかしこれだけ練った話に追加するエピソードを見つけるのは難しい。なので、

 自分で考えた追加するエピソードは話を活かすか殺すのか? 黒田先生ならどこにどう増やすか? それともこれで終わりでいいか?

 それを相談したかったのです。
 
 駆け抜けるように9万~10万文字以内で終わらせるか、もう少し踏み込んで10万~11万文字にするか。

 めちゃめちゃ悩ましい問題だと思いませんか?
 羽田は机に頭をゴンゴン打ちつけるほど悩みました。小説を書くということは悩ましさの連続だと痛感します。
 けれどせっかくいい形で進んだのです。ここでダメにしては元も子もない。
 そして相談当日になりました。最初に悩んでいることをお伝えしていたので、雑談から「では参りましょうか」と話に入りました。

 結論から言うと、自分の考えたエピソードは有効でした。
「主人公の手が届かないところでの陰謀」、大きな危機を入れて、これは誰がたくらんでいるんだ? と思わせること。最後にはその人がわかるというもので、
 
 読者が気になる要素ができることはすごくイイです!

 と太鼓判をいただきました。よっしゃとガッツポーズかましました。
 そして黒田先生の提案はこうでした。

 主人公のエピソード――、そうなった決意をしたところや、決断したことで寂しくなったり、味方だった人を残してしまった後悔など書き、2枚、3枚を重ねていけば20枚くらい増えますよ。
 そうすることで主人公の人柄が深く理解できます。

 そっかーーーー。
 なにも大きな騒ぎを入れなくても人物の内面を深くすることを心がければ人物描写になって小説に深みが増すんだ。
 手の届かない場所での陰謀と、主人公の内面を表すことを積み重ねれば1万文字以上は余裕。
 羽田、またレベルが1上がりました。
 もう書き上げているので、加える箇所もだいたいわかります。
 よかった、相談してよかった。これで自信を持ってエピソードを追加できる。
 これで文字数とエピソードについてが解決しました。

 ◆公募を選ぶコツ

 今は投稿サイトやネットでの公募も多く、どれを狙えばいいか悩みます。
 けれどぶっちゃけネットでの公募は『次がない』のがほとんど。
 作家を育ててくれるかどうかでいえば、育ててはもらえないと思っていた方がいいかと思います。
 出版社として力がなければ次作の企画書を出しても、一冊目の売り上げが悪ければとおらない可能性が非常に高いのです。
 そして受賞賞金も10万円と非常に低い。
 また契約に関しても出版社側に有利になっていることも多く、一冊でいいから本を出したい。その出版社が好き。ならいいと思いますが、そうでなければ一度考え直してみるのも手かと思います。
 わたしは出版に絡む賞ではないけれど、受賞して、その作品を手直しして別の出版社に出すことができなくなりました。なぜなら受賞作品の出版権は出版社が持つからです。
 なので、そこら辺りも加味して調べることをお勧めします。
 
 反対に大手出版社はどうかといいますと、受賞となると、書籍化だけではなくコミカライズの方も注目されるそうです。小説とコミカライズのノウハウが会社にできているから、話がスムーズなのだそう。
 また他の出版社から文庫が出るケースが多々あるとか。それくらい一度の受賞がとても大きな意味を持つのだそうです。ただ、当然、受賞の敷居は高くなります。
 黒田先生曰く、

 大手出版社と挑戦したい出版社の契約を比べてみるのもポイント。

 だそうです。
 そこを踏まえてふたつの公募先について相談して、挑戦するところを決めました。ギリギリなんとかなるで出すのではなく、書き上げたら一ヶ月ほど寝かせて、忘れたころに再チェックするほうが精度が上がった作品になるのは確実で、気持ちにゆとりも持てます。
(ギリギリは死にそうだし、吐きそうになるので……)
 黒田先生も焦らないでしっかり書いて、完成度を高めた方が絶対にいいとのことで、狙っていた公募は見送り、内容に合っていて契約も適切な出版社を選びました。

 そして、できれば文章につうじている第三者に読んでもらうことを勧めたいそうです。
 ただ、わたしも経験があるのですが、文章につうじている第三者の方は、他に原稿を抱えている可能性がひじょーに高いので、お願いするのが大変心苦しい……。
 10万文字以上の小説を読んでもらうだけでも大変なのに、そこへアドバイスをくれとなると相手の方の負担が大きすぎるので。
 この辺りは書き上げてから考えるか、もう、黒田先生に頼んでしまおうかと思っています。プロットの段階から見てもらっているので、話が早いし、最初から最後まで面倒を見てもらうのもありかと。
 受講のたびに相談しなければ決して知ることのできなかった気付きの多さもあって、信頼できるからというのも大きいです。勝率上げるなら、
「それくらいの出費とやり直しの気合いくらい、あらぁな!」
 と細胞レベルで覚悟決めているので。

 ◆タイトルについて

 最後にタイトルについてです。
 わたしは壊滅的にタイトルのセンスがありません。(自信を持って)泣きたくなるくらいないのです。同じ方もいらっしゃると思います。そこで先生がいくつかタイトルをあげてくださいました。
 先生はあらすじとプロットを読んだだけでです。それで付けられるのです。つまり、

 あらすじ添削とプロット添削を受ければ、話の内容を理解されている。

 ということです……。
 おっかねえ、とんでもねえ。それくらい黒田先生の観察眼はすごいということです。お陰でドンピシャなタイトル候補がやってきて、編集部の方が「お?」と思うタイトルを手に入れました。
 タイトルすんごい大事です。
 タイトルすんごい大事です。
 大事なことなので二回言いました。
 
 最後になりますが、これらの相談金額は1時間半で5,500円です。
 1時間半あれば、だいぶ相談できるはずです。メモに相談したいことを記しておくと、テンパった挙げ句、聞くことを忘れたという頭を抱えることにならないのでお勧めします。

 また公募先についても黒田先生から書いていいよーと了承を得ております。
 迷っているなら、煮詰まっているなら、どこに出せばいいのかわからないなら、まずは黒田先生にDMして相談してください。間違いなく的確な答えが返ってきます。

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 では、苦しくも楽しい執筆ライフを。

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