編集担当のメッセージ<その1>この「構図」がスゴい! ――3つの人間類型「天才・秀才・凡人」理論の面白さ #天才を殺す凡人

1月18日発売の北野唯我さんの新刊『天才を殺す凡人』応援隊のSです。

このnoteでは、編集担当のS、営業担当のTからの情報を、応援Sが発信していきます。

初の投稿は編集Sから。
本書企画のきっかけを語ります。

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『天才を殺す凡人』(北野唯我著、日本経済新聞出版社刊)の編集を担当したSと申します。

まもなく発売となる本書の魅力を、
何回かに分けてお伝えしていきます。

今回は<その1>、
この「構図」がスゴい!――3つの人間類型「天才・秀才・凡人」理論の面白さ……です。

昨年3月、私は北野さんのブログ『凡人が、天才を殺すことがある理由。
――どう社会から「天才」を守るか』を、成毛眞氏のフェイスブック経由で知りました。

http://yuiga-k.hatenablog.com/entry/2018/02/23/113000

この世の中には「天才」と「秀才」と「凡人」がいる。

三者の間にはコミュニケーションの断絶がある。

凡人は天才を理解できず、排斥する。

秀才は天才に憧憬と嫉妬心をもつが、天才は秀才にそもそも関心がない。

秀才は凡人を見下し、凡人は秀才を天才と勘違いしている――。

なんじゃこれ。おもしろいぞ。

何よりも自分の言葉で、オリジナルな概念をつくって、世界を説明しようとする姿勢が小気味いい。

大げさに言えば、吉本隆明の「指示表出/自己表出」や山口昌男の「中心/周縁」理論みたいだ(古いか)。

そしてこの3分類が素晴しい。

2つしかないと、二項対立的になったり、固定的になりそうな印象もあるけれど、
3つあると、様々な組み合わせが生まれ、
何かが動き出しそうな気もしてくる。

さらに、天才・秀才・凡人3者の関係図と評価軸の違いの集合図を見て、昔読んだある本を思い出しました。

それは、玉村豊男の名著『料理の四面体』です。

料理の四面体とは、世界中のすべての料理は、「空気・水・油」を結ぶ三角形とその上にある「火」(加熱)をつなぐ四面体のどこかに位置づけられる――という、玉村豊男オリジナルの理論です。

この理論をもってすると、「アルジェリアの羊肉シチューと豚のショウガ焼」「英国式ローストビーフと鰺の干物」「サラダと刺身」がつながってしまうのです。

もちろん正確にはこの四面体ですべての料理を説明できるわけではありませんが
(例えば、冷やす工程のある「煮こごり」なんてものもあるから)、この理論で料理を語り合ったら面白いことが起きるなと思いました。

北野さんのブログの読後感も同じものでした。

天才、秀才、凡人かあ、

これは大きな話題になるだろうなあ。

私はすぐさま北野さんに連絡したのでした。

 <その2> みんなの悩みは深い  に続く

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「何よりも自分の言葉で、オリジナルな概念をつくって、世界を説明しようとする姿勢が小気味いい。」

こんな才能に巡り会えることはなかなかありません。

〈その2〉は鋭意、執筆中。お待ちくださいね!

#組織 #人間関係 #仕事 #才能 #読書 #天才を殺す凡人 #北野唯我

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