映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が騒がれた理由。
2018年に公開され、全世界での興行収入が2,000億円を突破。日本でも30億円を超えた話題の映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』。
様々なヒーローが集結する映画『アベンジャーズ』シリーズの3作目にして、シリーズ最終章の前編。ハリー・ポッターで例えると、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』のような感じです。
私が初めて映画館に観に行った時は、呼吸するのを忘れるほど見入ってしまいました。
同じ映画を映画館に2回以上見に行ったりするタイプではなかったけど、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に関しては2回目もすぐに見に行きました。
全てのマーベル映画(MCUの作品)は1つの世界を共有していた
マーベル映画の制作会社であるマーベル・スタジオは、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)という架空の世界を作り、その世界の中でいくつもの映画を生み出してきました。
それも、2008年の『アイアンマン』から、たったの11年間で23作品も。
MCU という架空の世界を作ったのは、このMCU19作目の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と、2019年4月26日に公開した『アベンジャーズ/エンドゲーム 』の2作を完成させるためと言っても過言ではありません。
同じ世界を共有せずに、『アイアンマン』や『キャプテン・アメリカ』などの様々なヒーロー達が1つの映画に一緒に出てくると、どこでどう繋がったのか分かりにくいですよね。最初から10年後の未来を想像して1つ1つの映画を作ってきたマーベル・スタジオには頭が上がりません。
そんなマーベル映画ですが、「アイアンマンやスパイダーマン、アベンジャーズなどの名前は聞いたことあるけど、今回の映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の、何がそんなに凄いの?」と疑問を隠せない人たちも多いと思うので、この映画のどこが凄いのか紹介していきたいと思います。
1、映画に出て来る大量のヒーロー
これまでの10年間で、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』までに18作品もの映画を生み出してきて、そこではアイアンマンやキャプテンアメリカ、スパイダーマンなど数々の人気ヒーローが出てきました。
そして今回の作品では、今までに出てきたほぼ全てのヒーローが1つの映画に集結します。過去の『アベンジャーズ』シリーズの時以上に出てきます。
ドクター・ストレンジや、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーなど、キャラの濃いメンツも新たに加わることで映画の期待値もどんどん上がっていきました。
日本のアニメで例えると、孫悟空、ルフィ、ナルト、ゴンなどの主要キャラが1つの映画にたくさん集まり、強大な敵に挑むような、そんな誰もが一度は夢見るような素晴らしい映画を本作の監督ルッソ兄弟は作ってしまったんです。
そして、この映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と、『アベンジャーズ/エンドゲーム 』の2作を作るのに、制作側は10年以上の歳月と約1000億円以上の制作費をかけています。
こんな映画は今までになかったのではないでしょうか。
2、この作品の主人公は敵のサノス
「これだけいっぱいのヒーローが1つの映画に出てくるけど、結局主人公は誰なん?」と思う人も多いかと思います。
アイアンマン?キャプテン・アメリカ?スパイダーマン?違うんです。
実はこの映画の主人公は、今まで出てきたどのヒーローでもなく、アベンジャーズの敵であるサノスなんです。
この映画は、サノスが6つのインフィニティ・ストーンをいかにして集めるかを軸に、それを阻止するアベンジャーズ達との全面戦争が描かれています。
サノスが主人公だからこそ、これだけのキャラクターが一斉に出てきても上手くまとまった映画になっているのです。
インフィニティ・ストーンとは、宇宙に散らばっている石のことで、合計6個あり、それぞれの石が強大な力を秘めております。
この6つの石を集めて指パッチンすると、全宇宙の人口を半分消すことができるという恐ろしい石なんですね。(7つ集めると願いが叶うドラゴンボールみたい。)
3、この映画のテーマは人口問題
この映画の主人公は敵役のサノスと説明しましたが、このサノス、めちゃくちゃ強いんです。CMや広告で「アベンジャーズガチ全滅」と、ささやかれるほどに。
じゃあなぜそんなに強いのか、それには理由があります。
それは、サノスが「確固たる信念」を持って行動しているから。
サノスは今まで、行く先々の星で、貧富に関係なく半分の人口を虐殺し、それを色んな星で繰り返してきました。
これだけ聞くと、「お前はどんなけ残酷なやつやねん」と思うかもしれませんが、サノスは全て考えた上で行動しています。
サノスは、「人口が増加しているのに対して資源はどんどん少なくなっている」という星の問題に対して「人口削減という解決策があらゆる星に幸福をもたらす」と考えていて、それを実現するために確固たる信念を持って行動しています。
この人口増加の問題は、我々の住む現実世界でも大きな問題になっていますよね。そして、未だに明確な解決策は出ていない。
サノスはそんな未解決の問題に対して、人口削減が解決策だと明確に提示して行動しています。
アベンジャーズは、このサノスの意見に対して、別の明確な解決策を用意しないとサノスを倒すことはできないはず。
この映画は、「サノスが提案している解決策より、より良い解決策をあなたは持っていますか?」と、映画を見ている私たちに語りかけ、人口増加の問題について考える機会を提供しているのではないでしょうか。
まとめ
アベンジャーズ インフィニティ・ウォーの魅力について紹介しましたが、「こんだけヒーローが集まったら、それぞれの個性が全然活かされへんのちゃう?」と思う人もいるかもしれません。
でも、この映画を見ればそんな心配もすぐに吹き飛ばしてくれるでしょう。(特に今までの作品を全て見てる人は最高の映画体験ができます)
私は、映画館で飲み物を買っていたのですが、映画が終わった後に自分がそれを一口も飲んでいないことに気が付きました。
それほど集中して見た映画は、今までの人生で初めてで、期待をはるかに裏切ってくれました。
ぜひ見てください!
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