見出し画像

不整脈になってもアブレーションしちゃだめですよ!

40才から勤労学生になり鍼灸学校に通い始めました。

月曜日から土曜日まで18時から0時までお勉強です。17時から通学時間は1時間、帰宅は早ければ零時は超えませんでした。

低血圧が高血圧の身体になり、卒業までには不整脈がしっかり出るようになりました。

高血圧を鍼で治せるかですか?治せないか相当難しいでしょうね。患者さんの高血圧は治せても自分となると、診断が難しい上に過去の文献を探しても中々これと言う処方に出会ったことがありませんでした。

開業した直後胸が苦しい上に不整脈もでたので、思いっ切って手指鍼の先生を尋ねたのですが、あとから考えると先生もどうしようもなかったのでしょう、教わったものは間違ってましたね。

12年前に脳溢血になりその後リハビリを兼ねて自転車に乗りました。3回目のサイクリング後から、治まっていた不整脈が出てきました。

さて東洋医学の古典「黄帝内経」には心臓を直接治療してはいけないと書いてあります。それで心臓を治すには他の臓器を治療することで、ぐるっと遠回りをして心臓を治すことが行われてきました。

高麗手指鍼と言う新しい鍼治療を行っているのですが、それを独自の理論で進化させようと考えていたところでした。

古典にはない考え方ですが基本はアブレーションに似ているかも知れません。違うのはアブレーションは悪いところを焼いてしまう引き算ですね。私の方法は高ぶっている部屋をなだめ、弱っている部屋をつよめるもので、足し算と引き算を行いバランスをとることになります。

アブレーションでは引き算ばかりで悪いところを焼いてしまうので、もし成功しない時は引き返せない治療法です。

右心房 右心室 左心房 左心室のバランスをとれば、心臓は規則正しく動きます。ただしそれぞれの部屋に負担を掛けている原因がある場合、肺の血流を改善したり体のどこかが詰まっていれば、やがて元のように戻ってしまいます。

しかし当面は心臓の部屋の力関係を取ることでバランスはとることが出来ます。

久しぶりに不整脈の患者さんが来られたので、どの部屋に何本の鍼をさし補瀉をするために、どの方向に向けて刺せば良いか診断する器具を作りました。簡単な作りなのですがそれに至るまで考えるのが楽しみ、と言うより醍醐味でしょうか?

それが結果に結びつくと治療家として喜びです。変態かな?

サポート頂いたら最先端の医学雑誌と、最先端の進化論本を購入し難病治療研究に役立てる予定です。