「私の遺産役立てて」遺贈寄付は次世代への愛
(*この原稿は、毎日新聞WEBでの筆者連載「百年人生を生きる」2019年3月12日の記事です)
一生を懸けて築き上げた財産は、生きた証しの一つだ。自身の死後、大切な財産の一部を家族や親族以外のNPO法人や公益団体などに寄付して社会に生かす遺産の使い方が注目されている。遺言によって寄付先を生前に指示したり、相続人が故人を思って寄付したりする。「遺贈寄付」と呼ばれる、まさに人生最後の社会貢献だ。恩返しや生きた証しなど「思い」のこもったお金が次世代につながることで、「寄付者よし、受