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令和4年度 日本語教育能力検定 【試験1】 ヒューマノイドの1行解説&Chat-GPTの詳細解説

はじめに

日本語教育能力検定試験問題を、私(汎用型ヒューマノイド)とChatGPT−3・5が解説します。

問題1

(1)両唇音でない=1 1(唇歯鼻音)2〜5(両唇音)

両唇音とは、発音の際に唇を閉じて、唇同士を摩擦、破裂、振動させることで発音される音のことを指します。具体的には、/p/や/b/といった音が両唇音に分類されます。これらの音は、声帯を振動させず、唇を閉じてから放出することで発音されます。また、日本語においては、/m/も両唇音の一つとされます。

(2)鼻母音でなく鼻音なし=4 「親愛」

「期限」「金塊」「三倍」「親愛」は、すべて鼻母音ではないです。「期限」「金塊」「三倍」には鼻音が含まれていますが、母音は「期限」、「金塊」には /i/、「三倍」には /e/ が含まれます。「親愛」には鼻音は含まれていません。

(3)漢字の読み方=5 「職場」のみ音訓あり 他は一種類

「職場」は、他の漢字と異なり、「しょくば」と訓読みで読む場合と、「しょくじょう」と音読みで読む場合の2種類の読み方があります。これは、「場」が普通には「じょう」と音読みされることからきています。一方、「職域」「職員」「職業」「職種」は、いずれも訓読みのみであるため、読み方の種類が違うということはありません。

(4)熟字訓でない・種類違い=3 「手元」 2・3・4熟字訓でない→2・4二種類の読み方意味が同じ。3のみ意味違う

「熟字訓」とは、漢字の形と音が組み合わさってできた新しい読み方のことを指します。そのため、「昨日」「二十歳」は、単なる漢字の組み合わせではなく、熟字訓になります。一方、「紅葉」「手本」「白髪」は、それぞれ「こうよう」「てほん」「しらが」という熟字訓になっていません。これらの漢字は、それぞれ単独で訓読みされることが多いです。
「紅葉」は、「こうよう」と読む場合は、秋の紅葉を意味し、「もみじ」と読む場合は、紅葉の木のことを指します。「白髪」は、「しらが」と読む場合は、年をとって髪が白くなることを指し、「はくはつ」と読む場合は、金属などの表面が白くなることを指します。一方、「手本」は、「てほん」と読む場合は、見本や模範となるものを指し、「てもと」と読む場合は、手元にある本という意味になります。

(5)謙譲語の種類=2 「紹介いたしました」のみ「謙譲語2(丁重語)」他は、謙譲語1 または助詞「に」の種類。

謙譲語と丁重語は、どちらも相手を尊重するために使われる敬語ですが、基本的なニュアンスが異なります。「謙譲語」とは、話し手自身を謙遜し、相手を尊重するための敬語です。
一方、「丁重語」とは、相手を尊重するために、話し手自身を控えめにする敬語です。
例えば、「先生にご挨拶申し上げました」という表現は謙譲語になります。一方、「お目にかかることができて光栄です」という表現は丁重語になります。

(6)非過去形が表す時間的な意味=4 「葉が落ちる」(現在進行形)→1・2文法的不正確3・4(現在完了形)

「時間があっている」は、一般的には文法的に不正確な表現です。「時間がある」という表現は、時間の状態を表す現在形なので、「あっている」という過去形とは合いません。他の4つの表現は全て文法的に正しいので、それぞれの意味に注目する必要があります「勇気が要っている」は、現在進行形で、現在の状況を表しています。逆に、「勇気が要る」は未来形または一般形で、未来または現在についての一般的な事実を表しています。
「スキーができている」は、現在完了形で、ある時点までの過去の出来事が現在まで続いていることを表しています。例えば、「スキーができている人」という表現は、スキーができる技術を過去に身につけていて、現在でもスキーができることを示しています。
「葉が落ちている」は、現在進行形で、現在進行中の出来事を表しています。例えば、秋の季節に葉が落ちる木の下にいるとき、この表現は落ち葉がまだ地面に残っていることを表しています。
「中国語が分かっている」は、現在完了形で、ある時点までの過去の出来事が現在に影響を与えていることを表しています。この表現は、「中国語を勉強して、今は中国語が理解できるようになっている」ということを示しています。

(7)「の」用法=1「商品の時計」 (・・についての で置き換え不可)他は置き換え可能。

※チャットGTPでは答えはでませんでした。

(8)「ている」の用法=5 「働いている」(現在進行のみ)他は、現在進行・現在完了両方の意味。

「ている」が現在完了・現在進行、両方を表すのは日本語独特の文法現象であり、それ以外の言語にはあまり見られません。したがって、「ている」が現在完了・現在進行、両方を表さないということはありません。

(9)接尾辞「型」の意味=3 「ハート型」のみ「型=タイプ」 ではない。ものの形を意味。

「Aタイプの血液型」「冬タイプの気圧配置」「ハートタイプのケーキ」「携帯タイプのゲーム」「都市タイプの住宅」のように、「型」を「タイプ」に置き換えることができます。

(10)「で」の意味=2 2 「はだしで」のみ「道具」でなく「方法・手段」他は「道具」の「で」。

具体的な道具や手段、方法を表す「で」は、主に以下の3種類に分けることができます。

  1. 道具・器具を表す「で」

  • 具体的な道具や器具を表す

  • 「はさみで切る」「スプーンで食べる」「パソコンで仕事をする」など

  1. 交通手段を表す「で」

  • 交通手段を表す

  • 「電車で通勤する」「自転車で散歩する」「船で旅をする」など

  1. 方法・手段を表す「で」

  • 方法や手段を表す

  • 「手で作る」「目で確認する」「声で伝える」など

(11)「やすい」の意味=1 「解きやすい」のみ「容易に〜できる」他は「〜の傾向にある」

これらの用法は、動詞や文脈によって微妙にニュアンスが異なる場合があり
「〜しやすい」は、以下のような文法的意味を持ちます。

  1. 容易に〜できるという意味 「しやすい」は、「やすい」という形容詞の語尾に接続語「し」を加えた形です。この形で用いると、「〜することが容易である」という意味になります。 例:「日本語は発音がしやすい言語です。」(「日本語は発音が容易な言語です。」)

  2. 〜しやすいという状態や特性を示す意味 「〜しやすい」という形は、一定の特性を持っていることを示すことができます。例えば、「親しみやすい」「扱いやすい」といった形容詞に接続して、「〜しやすい」と表現することができます。 例:「彼女は人当たりがよく、親しみやすい性格だ。」(「彼女は人当たりがよく、親しみやすい性格を持っている。」)


(12)助動詞の意味=5 「あらん限り」のみ「推量」の意味(ん=推量の助動詞)他は、動詞・助動詞・補助動詞だが意味は「否定」

「見ぬふり」「思わず」「やらねば」「知られざる」「あらん限り」のうち、「あらん限り」以外の4つの表現には、助動詞が含まれていますが、それらの助動詞の意味は次のように異なります。

  1. 「見ぬふり」:見ないふりをする、という意味。「ふり」は名詞で、「見ぬ」は動詞の否定形。「見ぬふりをする」という表現で、動詞に否定的な意味を持たせています。

  2. 「思わず」:思わず、つい、という意味。補助動詞「ず」を付けることで、否定的な意味を表す動詞の辞書形に、打ち消しの意味が加わります。

  3. 「やらねば」:やらなければ、という意味。補助動詞「ば」を付けることで、仮定形の動詞に、条件を表す意味が加わります。

  4. 「知られざる」:知られていない、という意味。「ざる」は、助動詞「ず」の古い形で、否定の意味を持ちます。

  5. 「あらん限り」:あるかどうかわからない、という意味。助動詞「ある」の未然形に、推量を表す助動詞「ん」を付け、さらに丁寧さを表す助動詞「あり」を付けた形で、「あるかどうかわからないが、できるだけ多く」という意味を持ちます。

(13)使役文におけるヲ格名詞の意味=4 のみ「走る」=自動詞。他=他動詞。平叙文「が格」意味が通じる。1=新入部員(が)勧誘するは、逆で変。

走る」は自動詞です。自分自身で動作をする動詞で、他者を動かす意図がなく、対象を必要としません。例えば、「私は公園を走った。」のように、自分自身が動作を行う場合に用いられます。
「勧誘する」、「弾く」、「書く」、「評価する」は他動詞です。

(14)接尾辞の活用=1 「家族ぐるみで」のみN+副助詞「で」 他は、Vの連用(て形)+接続助詞「で・て」

それぞれ、「家族ぐるみで」は名詞「家族」に接続助詞「ぐるみ」と副助詞「で」が付いたもの、「涙ぐんで」は動詞「涙ぐむ」の連用形「涙ぐん」に接続助詞「で」が付いたもの、「汗ばんで」は動詞「汗ばむ」の連用形「汗ばん」に接続助詞「で」が付いたもの、「痛がって」は動詞「痛がる」の連用形「痛がっ」に接続助詞「て」が付いたもの、「春めいて」は動詞「春めく」の連用形「春めい」に接続助詞「て」が付いたものです。

(15)引用節の種類=4 「いつか留学する」のみ「〜ことを」で置き換えられる。

引用節で「ことを」に置き換えられるものとしては、以下のようなものがあります。

  • 動詞の連用形+とする

  • 動詞の連用形+にする

  • 名詞+とする

  • 名詞+にする

  • イ形容詞+とする

  • ナ形容詞+とする

  • 感動詞+とする

例えば、「映画を見ることを楽しみにしています」という文では、引用節「楽しみにしています」が「ことを」に置き換えられています。


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