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質問1535:気を引くようなことを言って集客しようという記事も多い

とてもいい記事でした。

「だけど「鼻を見よ!」ならイッパツです!」
👏👏👏👏👏👏👏👏

僕もYouTubeは見ますが、気を引くようなことを言って集客しようという記事も多く、それに飛びついてしまう人が散見されます。

「いくらでも盛れる」というあたりも大変面白く読ませて頂きました。(笑)
又、覗かせて頂きます。


回答



▶「その教え方ではできません!」と声を上げる


私もあまり言いたくないのですけれども、あまりに「盛りすぎ」ですからね。
 
みんな声を上げればいいと思います。
 
「コーチの言っているとおりにやっているのに、できません!」と。
 
だけど、そうやって声を上げられないのは、「君ができないのはテニスのセンスがないからだ」「あなたは運動神経がないんだ」と言われることが怖いから?
 
「私はできなくても、ほかの生徒はできるようになっている」から声を上げられない?
 
だとしたらいつも申し上げているとおり、そのできるようになった生徒はコーチの話なんて聞かないで、それよりも「自分の感覚」でチャッチャとやってしまっているのですね。

▶勉強ができる「優等生」と運動ができる「ヤンチャ」
 

勉強ができる「優等生」と、運動ができる「ヤンチャ」が、昔は結構二極化していましたよね。
 
その理由は、「優等生」は先生の指導を体育の授業でもちゃんと聞くから、できなくなる
 
「ヤンチャ」はそんなの聞かずに「自分の感覚」でチャッチャとやるから、どんどん上達した
 
だけど先生の話を聞かないから、勉強はできない(笑)。
 

▶それは手品師の手口です

 
ラインを引く以外にも、たとえば丸で囲んで目立たせる。
 
それって、「こっち」に注目させて「あっち」を隠す手品師の手口ですよ(笑)
 
スイング軌道の矢印を入れるけれど、3次元の立体的な動きを、2次元の画面や誌面に表現すれば、「イメージのズレ」を助長しかねません。
 
「握り方」「構え方」「投げ方」「捕り方」「振り方」「打ち方」……。
 
こういった身体動作を意識させる今のスポーツ指導である以上、上手くいくはずがないんですね。
 

▶プライドが高いほど、自己肯定感は低い

 
「コーチの指導では私にはできません!」
 
「先生の教え方では私には分かりません!」
 
みんな、声を上げればいい。
 
だけどそれができないのは、「プライド」が高いから。
 
「自分にはできない」と訴えるのは、屈辱なのかもしれません。
 
それはすなわち「自己肯定感」の低さの表れですよね。
 
いつも申し上げているのですが、「プライドの高さ」と「自己肯定感の高さ」とは、完全に「反比例」の関係。
 
プライドが高いほど、自己肯定感は低い。
 

▶「こんなことを言ったらヘンに思われないだろうか?」という感じ方の正体


一般的には、「プライドが高いと自己肯定感も高い」という印象かもしれませんが、そうではないのですね。
 
こんなことを言うと「コーチや先生を傷つけてしまう(あるいは「怒らせてしまう」)などという感じ方になるのも、自分の都合や体調や上達よりも、他人のそれらを優先してしまう自己肯定感の低さの表れ
 
「こんなことを言ったらヘンに思われないだろうか?」
 
「そんな感じ方をする自分のほうがオカシイのではないか?」
 
声を上げられない多くの人が 、そんなフィーリングにさいなまれているのではないでしょうか?
 

▶「相手へのリスペクト」と「自己肯定感」は正比例

 
別の側面からの話ですが、「こんなことを言ったら相手に怒られるんじゃないだろうか?」というのは、相手をさげすみ過ぎ
 
「そんなことで怒る許容度の低い人だ」
 
「器の小さい人だ」という見方だから

 
そんな相手への「ディスリスペクト」が、さらに自己肯定感を低める
 
逆に「相手へのリスペクト」と「自己肯定感」は、完全に正比例
 
なので 、自己肯定感の高い人は相手が怒るような本音も平気で言うけれど、それは相手が「嫌い」という感情からではなくて、「リスペクト」しているからにほかなりません。 

▶自己肯定感のユニークさ


なので本当に自己肯定感が高い人は、自分のことを嫌っている人も、自分からは相手のことを「好き」だったりしますよね。
 
一般的には自分のことを嫌っている人に対しては、自分からも相手について嫌悪感を抱きそうなものですが、そうではないのが、自己肯定感というフィーリングのユニークなところ。

▶日本の教育は「自己肯定感低下プログラム」

 
日本の教育はさながら「自己肯定感低下プログラム」です。

意図的かどうかは別にして、そうしたほうが「権力側が民を操作・支配しやすい」と体験的に、コーチも教師も政府も学習してしまっています
 
炎天下、「水を飲むな」の指導で喉の渇きに耐えかねて、元プロ野球選手の桑田真澄が「トイレ(便器)の水を飲んだ」くだりはこちらで書きました。
 
スポーツ指導の膿を、教わる側が絞り出してもいいのではないでしょうか?
 
もりおゆうさんみたいに声を上げてくださる人はなかなかいませんから、つい長くなりました。
 
コメントありがとうございました。
 

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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero