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テニス上達メモ459.物理の法則を踏まえれば、テニスはもっとシンプル

テニスのホームランはいただけませんが、話題は野球のホームラン。

ホームランというと、テニスでいうハードヒットをイメージする人がいるかもしれません。

しかしこれも現実に対するイメージのズレ問題です。

4月30日(日本時間5月1日)、大谷翔平の放った7号ソロホームランは、バックスクリーンへ到達するまでに約「7秒」かかったのだとか。

そう、前回のメール相談で回答したとおり、ホームランは「遅い球」なのです。

なのにホームランに、テニスのようなハードヒットのイメージを持つと、上手くいきません。

それはそうです。
現実はそうなっていないのですから。

テニスの場合、チェンジ・オブ・ペースなどでコントロールの効いた遅いボールを打つには、単に当てて返すのではなく、力を逃がすのがひとつの方法とお伝えしました。

何に逃がすのかをもっと具体的に言えば、回転に逃がす

大谷翔平の7号ホームランは、テニスでいうスライス系のダウンスイングによりエネルギーを逆回転に逃がした結果、ボールには揚力が働いて、49.4メートルの高さまで、ゆ~っくり浮遊したのでした。

さて私はよくお伝えするのですが、テニスが上手くいくには、「物理の法則」を絶対に踏まえなければなりません。

物理とはその字面が示すとおり「物のことわり」、つまり物事の筋道です。

安全にネットを超えるボールを打つには、高く打たなければならないのに、ネットスレスレの低いボールを打とうとするから、物理的法則から逸脱して、上手くいかなくなるのです。

それでいて、安定性が欲しいと望むことの矛盾。

ストロークももちろんそうです。
そして特によくありがちなのが、サービス。

規格外の巨人でもなければ、打ち下ろしてネットを超えつつ、サービスボックスに収まるようにはコートの規格として、物理的にできていません。

サービスの不安定なプレーヤーがサービスを安定させるには、物理の法則を踏まえれば、「もっと高く」打たなければならないのです。

打ち下ろす印象の強いスマッシュだってそう。

コートのどのポジションから打つかにもよりますけれども、間違いないのは最低でも91.4センチメートル以上の高さを通過させなければ、相手コートには絶対に返りません。

挙げればキリがありません。

「ボールを押せ」といっても、物理的には押せないし、ラケット面をひとたび離れたボールを「フォロースルーでコントロール」など、できるはずがないのです。

「左手で壁を作る」など、比喩で言っているのかギャグで言ってるのか、もはや分かりません…。

それをプレーヤーはやろうとする、コーチはやらせようとするから、物理の法則から逸脱して、「なぜ上手くいかないんだろう?」なんて悩む。

こねくり回して複雑にしているから、難しく思えるだけ。
物理の法則を踏まえれば、テニスはもっとシンプルです。

即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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