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わけもなく幸せになれた 誰もいない夜の路地を 私はきっと忘れない

ただわけもなく

幸せなことがある

誰もいない夜の路地

帰り道

しんとしている

夜風に触れる

なんだか幸せだなぁ

心の芯からじんわり感じる

そこにはストーリーはない

そこにはエピソードもない

そこにはおしゃれな店もない

そこには美味しい食事もない

そこには輝かしき成功もない

そこには理由はない

世の中は何かをしたことで溢れてる

様々な人生の彩りが連なるモーメント

それはそれで素敵なこと

でも

本当は感じていることがすべて

何をしようがしなかろうが

何があろうがなかろうが

幸せを感じているその心が真実

外のことを追い求めて

いつか幸せに辿り着く

そう信じてた

でも

どうやらそうでもないらしい

心の奥底からじんわりと仄かに滲む

なんだかわけもなく幸せな気分

それを大切に抱きしめるように感じて

その瞬間を決して忘れないで

華やかで目立つものに心うごかされても

そのささやかな味わいには遥かに及ばない

急がずともいつかは旅は終わります

その時に

嗚呼!やっぱりそうだったんだ

と気づくのではもったいない

意味もなく

微笑みをたたえている人がいる

きっとその人は

その感覚に触れている

1日のわずかな時間でも

砂金が掌から零れ落ちるその前に

自分の中の温かい真実を感じ取れれば

きっとそれは素晴らしい奇跡の1日

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