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今日はアカデミー賞受賞式!名作「風と共に去りぬ」アカデミー10部門受賞で史上最多動員した壮大なロマンをもう一度。

長編アニメーション賞にノミネートされている宮崎駿(83)監督作『君たちはどう生きるか』に受賞の期待がかかるなか、本日、米国アカデミー賞が開催される。

(速報)見事受賞!翌日観に行きました!

しかもゴジラも!めでたい!

そして、今日はこのアカデミー賞が開催される日に、一つ伝説的な史上最強の作品を紹介したい。

それは「風と共に去りぬ」だ。

マーガレット・ミッチェルの同名ベストセラーをビビアン・リーとクラーク・ゲーブルの共演で映画化し、1940年・第12回アカデミー賞で作品賞・監督賞・主演女優賞など10部門に輝いた不朽の名作だ。

南北戦争前後のアメリカ南部を舞台に、炎のように激しく美しい女性スカーレット・オハラの激動の半生を壮大なスケールで描く。

南北戦争直前のジョージア州。大地主を父に持つ勝ち気な娘スカーレット・オハラは、思いを寄せる幼なじみアシュリーが彼のいとこと婚約したことにいら立ちを募らせていた。そんな彼女の前に、素行の悪さを噂される男レット・バトラーが現れる。スカーレットはレットの不遜な態度に激しい憎しみを覚えながらも、なぜか彼に惹きつけられる。

やがて南北戦争が勃発し、激動の時代の中でスカーレットの運命は大きく翻弄されていく。

監督は「オズの魔法使」のビクター・フレミング。

この歴史的名作は実はアカデミー賞10部門受賞だけでない凄い記録をもっている。

それは歴史上、1番観客を動員した映画なのだ。

アメリカの歴代興行収入No.1は「スターウォーズ フォースの覚醒」ですが、

インフレなどを考慮に入れた収益と観客動員に関しては、ダントツで「風と共に去りぬ」であることをご存知でしょうか。

「風と共に去りぬ」は、なんとおよそ2億人で史上最大動員なのだ。

当時、人口も余程少ないのにどれだけのムーブメントだったことか。

そして「風と共に去りぬ」が公開された1939年はハリウッドのビンテージ・イヤーと言われる程に名作が勢ぞろい。

「オズの魔法使い」「駅馬車」「スミス都へ行く」「嵐が丘」「チップス先生さようなら」「ニノチカ」「二十日鼠と人間」、、、

まあ、100年経っても残るような名作がここまで集まった年も珍しい。

その中で「風と共に去りぬ」はその年のアカデミー作品賞含む10部門を受賞した堂々たる大ヒット傑作メロドラマ。

南北戦争時代のアメリカの激動の時代背景で、情熱的で勝気すぎるスカーレット・オハラ演じるヴィヴィアン・リーの存在感とあのオーラが圧倒的。

一方でレッド・バトラー役のクラーク・ゲーブルもまた、そのダンディズムで隣に並ぶほどはいない渋さ。

レッド・バトラー役のクラーク・ゲーブル

とても2人のことは自己中の極み故に(特にスカーレット)好きにはならなかったが、彼女のエゴイズムもここまで突き抜けると、あっけにとられて見事な領域。

落ちぶれても決して折れることのない、その高邁な自尊精神を高らかに宣言する彼女に、孤高の美しさを感じる。

スカーレット・オハラ演じるヴィヴィアン・リー

でも、彼女だけ観ているとかなり疲れてしまう笑 

彼女が恋い焦がれたアシュリーの妻となるメラニー扮するオリヴィア・デ・ハビランドの対照的な心優しさと人としての美しさに癒されながら物語を見守っていく、メラニー!

メラニー演じるオリビア・デ・ハビランド

私はあなたの心の高貴さでこの映画を見続けることができました 笑 

やはり、私はメラニーが好きである。

4時間という超大作ながら、あの時代の壮大かつ力強い物語を体験することはとても新鮮な驚きがあると思う。

大河メロドラマの傑作といってそのスケール感、力強さと共に、この作品に比類する作品は85年経っても、現れてないのだから。

特にBlu-rayで観直した時、その世界観の大きさ、美しさに、改めて圧倒された。

いつか「午前十時の映画祭」でスクリーンで観てみたいのだけど、、やっぱり上映時間231分は相当な覚悟が必要だと思う。

WOWOWでもまもなく放映するが、是非、人生で一度は皆様も、存分に壮大な歴史的名作のロマンに浸って欲しい。

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