チャドウィック・ボーズマンに追悼と敬意を込めて「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」映画レビュー
冒頭5分とラスト5分。
私は涙を抑えられなかった。
その理由はきっとこの映画を見ればわかると思う。
私はその日、不幸に見舞われていた。
劇場に着くまでの電車の中でリュックに刺していた水筒のフタが壊れ、漏れているのにしばらく気づかず、私のズボンとパンツはびしょびしょの水浸しになっていたのだ。
IMAX3Dで万全の体制で見るはずが、私は直前までトイレ個室でズボンとパンツを拭いていた。
そう簡単に乾くはずもなくびしょ濡れで見始めたけど気づくと作品にのめり込んで、涙を流し、心を熱くし、下半身の湿り気が全く気にならず、気づくとズボンもパンツも乾いていた。。
それくらい素晴らしい映画です 笑
「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」映画レビュー
チャドウィック・ボーズマンに追悼と敬意を込めて
【解説】
マーベル・シネマティック・ユニバースの一作として世界的大ヒットを記録し、コミックヒーロー映画として史上初めてアカデミー作品賞を含む7部門にノミネート、3部門で受賞を果たした「ブラックパンサー」の続編。主人公ティ・チャラ/ブラックパンサーを演じたチャドウィック・ボーズマンが2020年8月に死去したが、代役を立てずに続編を製作した。
【物語】
国王ティ・チャラが病により命を落とし、悲しみに包まれるワカンダ。先代の王ティ・チャカの妻であり、ティ・チャラの母でもあるラモンダが玉座に着き、悲しみを乗り越えて新たな一歩を踏み出そうとしていた。そんな大きな岐路に立たされたワカンダに、新たな敵となる海の帝国タロカンの脅威が迫っていた。
【感想】
冒頭5分とラスト5分。
私は涙を抑えられなかった。
そして、その間の物語も素晴らしかった。
まさにドラマとアクションが高次元でガッチリ手を組んだ見事な作品だった。
ライアングーグラー監督が魂のこもったストーリーを練り上げた。
海中世界の美しい映像も畳み掛けるカー&バトルアクションもダイナミックな集団バトルも見事でこれぞIMAX3Dで存分に楽しめる映画だった。
そしてリアーナの主題歌は名曲でまた泣かされた。
兄を失ったシュリを演じたレティーシャライトのプレッシャーは凄まじかっただろうが、見事に彼女はそれを乗り越え、映画を通じてブラックパンサーになるまでのシュリの精神的成長を体現してみせた。
女王の威厳と母の哀しみを心に宿したアンジェラバセットの渾身の嘆きに心が震えた。
オコエ役のダナイグリラもナキア役のルピタニョンゴも本当に素晴らしかった。
成熟したエムバク役を演じたウィンストンデュークも敵ながら心を揺さぶるネイモア役の俳優も素晴らしかった。
心を尽くしてこの作品を完成させた
全ての制作者とキャストに敬意を。
そして
チャドウィックボーズマンに追悼を。
忘れ得ない彼の高貴さがこの映画全篇を見守り包んでいたようだった。
魂は永遠に全ての人の心に宿る。
ワカンダフォーエバー‼️
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