「正しさ」とは自分を整えること


今回は「正しさ」についてお伝えしたいと思います。


「正」という字は「正義」や「正直」など、様々なシチュエーションで使用される文字ですよね。

では「正しい行い」や「正しい考え」についてどんなイメージを持っていますか?

例えば、人助けや悪を退けることは正しい事でしょうか?

例えばそこに偽善や我欲が潜んでいるのであれば、それは正しくないのでしょうか。


僕は「正しさ」を考える時は「整うこと」を意識しています。

「整」という漢字には、
【きれいにそろっていて半端がないこと】や
【乱れた所を直す】といった意味合いがあります。

そして「正」の漢字も同様の意味を持っているのです。


身体や生活が整えば、大きな怪我や体調不良は起こりにくくなります。
心が整えば心が自律をし、うつや情緒不安定や極端な依存は生まれなくなります。

よく使われる言葉では、「夢中」「フロー状態」「瞑想」や、仏教の「中庸(ちゅうよう)」などもこの「整う」ことにつながります。
適度な食事や、身体の調子を整える程度の運動、規則正しい睡眠や生活もこれと同じ事を表しています。

がむしゃらに勢い任せで行動をした時、後で必ず反動がきますよね。
無理をして仕事をしすぎるとパンクして動けなくなり、また真ん中に戻ろうとします。

「正しさ」=「善行」だと思ってしまい、過度に良い行いばかりをしていると見返りを求めるようになり、心はすでに善の心ではなくなっています。


心を整える事。
身体を整える事。

それが自分本来の心や自分だけの特別な価値、ベストパフォーマンスを発揮し、それを継続するための効果的な方法になります。


僕の場合はジムで運動をしている時や、自室でコーヒーを飲みながら心理や歴史の探究をしている時、ブログを書いている時などに自分の心身が整って行くのを感じます。

実は僕自身もともと感情の起伏が大きかったり仕事からうつ状態を経験したこともあります。
またひと月に一度は体調不良を起こすことも当たり前でした。

でもこの「整えること」を意識するようになってから、心の大きな乱れは減り、体調不良で寝込むこともほとんどなくなりました。

今は決して激しくはないけれど、淡くてゆっくりで温かな幸せを常に感じながら生活をすることができています。


もしも誰かがあなたに「正しさ」を押し付けてきたのなら、それによって「あなたが整うかどうか」を考えてみてください。
そしてできればその正しさは相手自身を整えるものなのかどうかを問うてみてください。

生活環境から自分が乱れる要因を減らし、自分を整える事ができる環境を作って行く事がとても大切です。

正しさを求める際は、ぜひ「自分が整うかどうか」を意識してみてください。

それでは、今日もよい人生をお過ごしください。


鈴木天尋


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