人に期待すれどもアテにせずという考え方
「人に期待や望みを持っても良いけど、アテにしない」
僕は対人関係においてこの考え方をかなり意識しています。
このスタンスで相手に接するようになってから人間関係のストレスが減りとてもスムーズになりました。
パートナーや部下や仲の良い友人など、距離の近しい人ほど自分の思い通りにコントロールしようとしたり、自分の考え方を押し付けようとしてしまいがちです。
特にもともと劣等感を持っている方で我慢や本心にそぐわない努力をして頑張ってなんとか成功した人ほど、自分が歩んだ方法以外を受け入れられない傾向にあります。
まず大前提として、他人をコントロールする事は絶対にできないという事。
社会において金銭や権力や義理恩情で人を動かす事がスタンダードになってしまっていますが、相手の心が納得をしていなければ、そこには必ず反発が生まれます。
「こうするべきだ」
「俺のやり方は絶対にあっている」
「そのやり方は間違っている」
例えばこんな感じのアドバイスをされた所で、それがどんなにごもっとも(に聞こえる)な内容でも、よほど崇拝している相手じゃない限りは、素直に受け取れないですよね。
なんだかモヤモヤしたり心がキューっとなります。
それよりも、
「自由にやってみるといいよ」
「自分が心地よいと思う方法でやればいい」
「思い切って行っておいで!」
と言われた方がやる気が出るし、心が軽やかになりますよね。
「結果や誰かをアテにする心」と「依存や執着の心」はとても似ています。
その心を手放す事ができれば、その先の結果が思い通りにならなかったとしても、心に何のダメージを受ける事なくすぐに次へ進む事ができるようになります。
そしてもしも願った通りの結果になった時は大きな感動と喜びを感じる事ができるようになるんです。
人や結果に期待や望みを持っても良いけど、アテにしない。
アスリートが金メダルを獲るために懸命にトレーニングしていても、獲れる時もあればもちろん獲れない時だってあります。
ましてや獲れなかった事を他人に咎められる事は本当に悲しいです。
親が子を想うように。
愛する人を想うように。
それこそが本当の相手への信頼です。
それぞれの人生、人にはなかなか言葉で伝えきれない本人だけ物語があります。
それを互いに静かに尊重し合える関係こそが本当に良いコミュニケーションだと思うんです。
鈴木天尋
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