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発達障害の診断受けるべきか…わが家の児童精神科受診のタイミング

――――『発達障害の診断を受けるべきか』

 
この問題は、わが子が発達面で気になる事があれば、親としてはかなり悩むことだと思います…。
 
もちろん、わが家もそうでした。
 
なので、今回は息子と初めて児童精神科に行った時の話をしたいと思います。

こういうケースもあるんだなと少しでも参考になればと思います。
 



息子が発達面で指摘をされてから病院受診をするまで


 
■2歳児クラス
幼稚園より息子が自閉症かもしれないと指摘された
 >>お友達とのやりとりで癇癪を起こしていたため
 
■年少
年少に進級後すぐに発達相談に行くよう勧められた
 >>集団行動ができない・一斉指示が通らない時などがあったため

自治体の発達相談・発達検査を受けて、夏休み頃から療育に通い始めた
療育では少しずつ出来ることが増えた

幼稚園では運動会でできない種目から外されるなど、息子が成長できそうな環境ではないと感じ、転園先を探し始めた

年少3学期に発達障害児に理解のある幼稚園を見つけて転園を決意
 
■年中
新しい幼稚園へ転入
前の幼稚園ではできなかったことがどんどんできるようになる
 >>好き嫌いが多かったが給食を完食できるようになった
おしっこをトイレでできるようになり日中のオムツが外れた
椅子に座り先生の話を聞けるようになった 等

保育参観や運動会などの行事でも楽しんで活動に参加できるようになった
 >>苦手なハサミを使う時少しグズったり、運動会の競技で負けて悔しくて声をあげたりしてしまったりはあるが途中で投げ出すようなことはなくなった

年中の秋頃、児童精神科を初受診
 >>療育先より年長の春頃までに一度受診をと勧められていたのと、夫婦の気持ちにゆとりができ病院受診
 
 
前の幼稚園では息子はできないことが多く、担任の先生からよく息子のダメ出しをされていたので、とにかく毎日息子の心配ばかりしていました…。
 
でも、転園後は新しい幼稚園の先生達にはとても恵まれて、息子はたくさん褒められて伸び伸びと過ごせるようになりできることも増えていき、そんな姿を見て心配が少しずつ減っていきました。
 
年少夏から通い始めた療育でできることが増え、その後に転園したので時期的にも息子が自分に自信が持てたタイミングでちょうど良かったのかもしれません。


当時の幼稚園での様子はこちらから📝



息子の発達を指摘されてからずっと病院受診を悩む


 
息子は2歳8ケ月で幼稚園から発達面の指摘をされ、「自閉症かもしれない」とハッキリと言われてしまい、ずっと病院へ行った方がいいのか悩んでいました。
 
なぜなら、まず、それまで自治体で受けた健診では発達に関して指摘されたことはなかったし、家族と過ごす時には心配な言動などはなかったからです。
 
次に、幼稚園から「息子が自閉症かもしれない」と言われたことが衝撃的で、私は理解することができずパニック状態で、とにかく不安でした。

幼稚園に勝手に決めつけられたのではないかという憤りもあり、もう少し早く自分が気づいておげていればという後悔もあり…いろんな感情がごっちゃ混ぜになり、息子の心配をしているとただただ涙が流れてくるというような、心に余裕のない状態でした。なので、正直、すぐに病院に行けるという覚悟がなく、そのままの状態が続きます。
 
 
 

療育先からの受診時期の目安を教えてもらった


 
このような精神状態でしたが、療育先を探し、運良く、息子に合いそうな療育先を見つけ通わせることになりました。この療育施設の施設長は私はとても話がしやすくて『病院を受診すべきか』聞いてみると、受診時期の目安を教えてくれました。
 
 
――――「年長になると春頃に就学相談があって、そこで小学校の支援級を希望するのか考えて学校側に伝えることになるかもしれないので、それまでに“かかりつけ医を持つ”くらいの気持ちで一度受診しておくのがお勧めですよ」
 
 
と、このように言ってくれました。
当時は息子が年少で3歳。漠然と不安を抱えて、でも何をしてあげたらいいか分からない中で、まだもう少し先でもいいんだな…と少し安心しました。
 
 
――――“年長になる頃に病院受診なら、しばらくは様子を見ていいんだ”
――――“それまでにできることを少しずつやっていくしかない”
 
 
と、私は腑に落ちて、少し心が軽くなったんです。
 
この施設長の助言を聞いてから、病院受診のことは年長に進級する前の年中の秋~冬くらいにまた考えようと思うことができました。
 
 
そして、時は過ぎて年中の秋になり、初めて病院に行くことになります。
 
 
 

自分の心にゆとりができた時、病院に予約しようと思った


 
施設長から「児童精神科は予約が埋まっていることがあるから早めに電話予約を」と言われていたので、年中の秋頃にまずは電話してみることに。
 
 
その時なぜ電話しようと思ったか。2つ理由がありました。
 
まず1つ目の理由は、施設長にお勧めされたタイミングだったから。
 
次に2つ目の理由は、お勧めされたタイミングでちょうど息子が運動会で成長した姿を見せてくれた後で、私に心のゆとりができていたから。
 
 
 
2つ目の理由は私にとっては重要で、
 
 
―――“このタイミングなら病院で先生に何を言われても大丈夫かも”
 
 
と思えたということなんです。
 
 
病院を受診すべきか…
わが子に障害があるのか…
もしそうなら障害を受け入れられるか…
 
すごく大きな問題。
 
 
病院受診をどうすべきかずっとずっと悩んでいましたが、結果的には『心にゆとりができた時』でした。
 
2歳で発達面の指摘をされ、3歳で療育を開始、4歳で幼稚園転園と息子のために環境を変えながら毎日が怒涛のように過ぎた約2年間。
 
療育先や新しい幼稚園での先生方があたたかく見守りフォローしてくれたおかげで、ゆっくりではあるけれど息子の成長を感じることができ、親として安心感が大きくなってきたタイミングだったとも思います。
 
完全に心の準備が整ったわけではなかったけど、『今なら大丈夫かな』と思えた時病院に予約の電話をしてみようと思いました。そう思えるようになったのが、年中の秋頃でした。
 
 

児童精神科を初受診してみて感じたこと


 
実際に病院に電話をしてみると、たまたま予約に空きがあり、割とすぐに受診予約を入れることができました。
 
初めての病院で息子は緊張するかと思い、事前に何度も話はしておきました。
 
―――「初めての○○病院は、痛いことはされないからね。先生と少しお話するだけで終わるからね」
 
と言っておくと怖がることはなく当日を迎えることができました。
当日は夫も同伴し、私と息子3人で行きました。
 
 
病院は個人のクリニックで、院内はほとんどが親子連れ。そんなに広くない病院で、何も知らない人が見たとしたら「小児科かな」と思うような感じの雰囲気。
 
 
まずは、女性スタッフから呼ばれて、親子で別室に呼ばれ日常の息子の様子をいくつか質問されましたが、椅子に座って話すくらいだったので特に問題なく終了。
 
 
そして次に、いよいよ先生の診察室に呼ばれ入室。
 
院内には絵本がたくさん置いてあったので待っている間、息子は大好きな仮面ライダー図鑑をずっと見ていて、診察室に呼ばれたタイミングでも手に持ってから入室しました。
 
そして、診察室の中でも図鑑を開いて、息子から先生に仮面ライダーの話をしてしまいましたが、
 
 
――――「文字が読めるんだねぇ~!すごいね~!」
 
 
などと気さくに褒めてくれ、先生と息子で会話をしてくれて、
その途中途中に私達夫婦から息子のことを先生にざっくりと説明。
2歳~4歳まで発達で気がかりだったことを話して、幼稚園を転園したら息子ができることが増えて楽しく過ごせているということを伝えました。
 
そうしたら、
 
 
――――「今うまくいってるんだったら大丈夫!」
――――「息子くんは文字がスラスラ読めているし、記憶力もいいみたいだから天才肌だよ!」
――――「今は検査の必要なし!もし今後気になることがあったらその時に受診で構わないですよ!」
 
 
先生は60代後半くらいの男性でしたが、とにかく明るく軽快な話し方で、話しているとこちらも心が軽くなるように思えました。
 
先生流の捉え方なのか励まし方なのか『息子くんは天才肌』なんて言われたので、夫婦でにやけてしまいました(笑)

 
『先生かこんな風に言ってくれるんなら大丈夫!』とも思えました。
『何かあればいつでも相談できる場所が増えた』と心強く感じることもできました。
 
 
すごく悩んだ病院受診。
わが家はこういう感じで初診を終えました。ちょっと拍子抜けではありましたが、こういう例もあるというのを伝えたかったのです。
 
このように、結局は【診断名つかず】の状態で終えました。いわゆる発達障害グレーゾーン。
 
グレーゾーンってこれからのことはどうなるかは分からない…。
 
それが以前の私なら不安だったんですが、今は、療育先や幼稚園の先生達、そして児童精神科の先生に出会い、息子の事を前向きに考えられるようになりました。
 
もし何かあったら、信頼できる先生達に頼れる、そう思えるようになれて良かったと思います。
 
「病院=怖い・不安」と感じる方が多いとは思いますが、無理のないタイミングで予約・受診して『わが子の事で将来相談できる人を増やす』くらいの感覚で行くというのもアリなのかもと今回の経験で感じました。


次の記事は内容は未定となりますが、定期的に投稿できたらと思って準備段階ですので、また読みにきてもらえると嬉しいです😊

私達親子の経験がどなたかのお役に立てればいいなと思っています😊

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