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幼稚園やめて転園しました⑦発達障害児に理解のある幼稚園と出会う

今回は、ついに息子の転園先が見つかった時の話。

----前回の話まとめ----
 
◆保育所等訪問を利用後も幼稚園の対応変わらず
◆12月中旬、幼稚園からの退園勧告
 
↓前回の話はこちら↓

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※転園前に通っていた園をB幼稚園、転園して現在通っている園をA幼稚園と表記しています。


前回は、年少12月にB幼稚園での面談で、息子の年中への進級が難しく、退園を勧められたという内容でした。




勤務先近くの認可保育園に空きがあった!



B幼稚園で退園勧告を受けるという、あまりにも悔しい思いをしたため、転園先探しを再開。

その時に住んでいた近隣の幼稚園や保育園には年少秋頃に問い合わせや見学をしていたが、いい園が見つからないまま12月になった。

幼稚園から退園勧告を受けた時は、もう来年度4月からの認可保育園の申し込み期限は過ぎていた。


この時、療育園に相談したら、


―――「となりの●市の認可保育園は申し込み期限が年明け1月なので、お母さんの勤務先の会社が同じ●市にあるから、それを理由に申し込みしてみてはどうですか?」

 
まず、こんな理由で申し込めるということを知らなかったので驚いた。住んでいる自治体外の保育園に申し込みできるという『広域入所』という方法を。そして、可能性が少しでもあるのならやるしかないと思った。

実はアドバイスをくれた療育園も同じ●市内にあったから、もし保育園に受かって行けるようになれば、療育との連携が取りやすくなりそうだとも思って、まずは●市の保育園に申し込むことを決めた。


この決断に至ったのが、年少12月のクリスマス前くらいだった。

なんとこの時期からバタバタと保育園への問い合わせ、見学、役所への申し込み…。締切が年明け1月とは言え、年末年始は役所がお休みだし、何とか年末までに保育園の申し込み用紙を提出しないと、安心して新年も迎えられない…。とにかく何とか期限までに間に合わせないといけないという気持ちで急いで行動を起こした。


●市の保育園の数箇所あるうち、私の勤務先も同じ●市内にあるので、勤務先に近い園を2箇所に絞り込み、まず保育園①に来年度の年中の空きがあるかの電話をした。すると、



―――「来年度の年中さん、若干名空きがあります」


『え???空きがあるの???』と心の中で驚き、嬉しくて目頭がじんわりと熱くなり涙がじわっとにじんできたのを今でも覚えている。

一応、息子が療育に通ってることも伝えたら、


―――「あー、■■園(息子が通ってる療育園)ですね!」


同じ市内にあるためか■■園のことも知ってくれていて安心した。

年少秋に10件近く断られ続けていたから、空きがあると聞いたのも、■■園の事を知ってる保育園も初めてだったから、


―――“やっと空きがある園で発達障害児を理解してくれそうながあった!”
―――“転園先探しをやめなくてよかった!”


ここまで長かったという疲労感もあったし、やっと見つかったという安堵感もあった。


同じように別の保育園②にも電話をしたら、保育園①とほぼ同じ回答で、何とか年内に2箇所の保育園見学を終えた。この時を過去の手帳を振り返ったら、この2箇所の園へ見学に行ったのが、12月27日・28日だった。保育園も29日から年末年始休暇に入ると言われたため、本当にギリギリに滑り込めたという感じだった。

市外からの申し込みだったから、なんと役所も▲町と●市の両方に行き、それぞれの書類をもらい、それぞれ記入して提出する必要があり、本当にこの時は大変だった。

夫婦のそれぞれの就労証明書も当然必要だったので急いで発行してもらった。


認可保育園の広域入所申し込みへの不安



こうしてとなりの●市の認可保育園への見学が決まり、実際に行ってみると、息子にとって良さそうな条件が揃っていた。

◆それぞれ園児の中に療育に行ってる子供がいる
◆それぞれ年中1クラス17~18名(B幼稚園は1クラス27~28名になると言われていた)
◆保育園②には加配の先生もいる


他にも、先生方、園舎や園庭の雰囲気なども色々吟味して、

保育園②⇒第一希望
保育園①⇒第二希望

と書類に記入して、申し込みをなんとか年内までに終わらせた。


ここまで話が進むと、これであとは保育園の合格通知を待つだけ!と思われるかもしれない。だけど、問題が1つだけ残っていた…。

保育園①保育園②、どちらの先生からも言われたことは、


―――「市外からの申し込みというのが、難しいかもしれません」


ということ。認可保育園はその自治体に住む人が優先されるからだ。

だから、空きがあり、発達障害児に理解がある保育園を見つけて申し込みは終わっていたのに、この一言が気になってしまい、


―――「もし保育園①②どちらも受からなかったら、その時行けそうな幼稚園を探しておいた方がいいかも…」


と悩んでいた。『来年度からは息子を別の園に転園させる!』と決意してたから、もし保育園に落ちたら…その時を想像すると怖かった…。だから、滑り止め的な幼稚園を見つけておきたい…と思った。


そこで、年明けに今度は●市の幼稚園をあたってみようと思った。


発達障害児に理解のある幼稚園との出会い


 
 
療育園に相談して●市内でおすすめの幼稚園を聞いてみると、ある幼稚園の名があがった。以前より療育に通っている子供を受け入れていると聞いているとのこと。
 
少し期待しつつ、でも今まで転園先探しをする中で、いろんな期待を抱いては打ち砕かれるという経験をしていたので、過剰な期待はしないでおこうという気持ちだった。
 
ところが、この幼稚園にまず空きがあるかの電話をした時に明らかに他の園とは違う雰囲気でとても好感が持てた…!
 
 
―――「年中さん、空きがあります!療育に行かれてるお子さんでも大丈夫ですよ!」
 
 
電話に出た先生が、保留も押さずに明るく即答してくれた!
 
空きがあるかの確認、発達障害かもしれない子供で療育に通っているというとを伝えると、大体が一旦保留で待たされ、その間に責任者(園長など)に確認しているのか、保留解除して返事をされる、もしくは責任者に代わって責任者本人が直接返答をするというパターンが多かったから、この幼稚園が電話に出た先生がこちらの質問内容に即答してくれたことに驚いた。
 
 
そして実際に見学に行ってみると、副園長が対応してくれた。たまたま見学に行った時間が延長保育の時間。園児たちがおもちゃで自由に遊んでる時間で、なんと息子が自然とそこにいた園児たちと遊び始めて、しばらくすると同年代くらいの子と追いかけっこし始めていた…!それを見て副園長が、

 
―――「前から通ってる子みたいに馴染んでますね~!」

 
と言ってくれて、すごく嬉しかった。何気ない言葉だったけど、
 
 
―――“この副園長は、障害があるとかないとかで子供を区別して見るような人ではないな”
 
 
そう思った。B幼稚園で運動会でできない種目は外されてしまったというエピソードを話してみると、
 
 
―――「うちでは、療育に行っているお子さんもみんなと一緒に出てますよ」
 
 
と言ってくれた。あと、まだオムツが外れていないことや偏食があることも伝えたら、オムツは焦らなくていいし、副園長のお子さんも偏食でとても悩んだ経験があったと話をしてくれて安心した。いろいろと話をする中で、
 
 
―――「お母さん、一緒に子育て頑張りましょうね」
 
 
とサラッと行ってくれた本当に何気のない一言が、本当に本当に嬉しくてウルっと涙がでそうになったほど…。
 
当時通っていたB幼稚園の園長と副園長はとても威圧的で話しづらい人達だったのに比べて、ここの幼稚園の副園長は人間味がありとても話しやすかった。
 
そういえば、息子を通わせている療育園も見学に行った時に『この先生話しやすい!』と感じてそれが決め手になったことを思い出し、その時の感覚と似ていた。
 
息子が園児たちと楽しそうに遊んでいる姿を見れたことも嬉しかった。
 
 
―――“この幼稚園に息子を通わせたいな…!”
 
 
と強く思った。副園長には年末に認可保育園の申し込みをしていて結果待ちの状況と伝えたら、結果が出た後に願書提出でも大丈夫と快く言ってくれたのにも安心した。


認可保育園に落選し、幼稚園に決める


 
時は過ぎて、1月中旬に認可保育園の当落通知が届いた。

選考結果は、保育園①②どちらも落選…。

園児の空きは若干あると言われたのに…。療育に行ってるような子だったから断られた…?そもそも広域入所という申し込みでの受け入れが難しかったから?

色々と思う所はあったけど、でも、やっぱり幼稚園も見に行っておいてよかった!と心から思った!

保育園2箇所に落選した事が分かり、残念ではあったけど、最後に見学した幼稚園は私の中では『息子を行かせたい!』という気持ちが強かったので、すぐにこの幼稚園に電話して、願書を取りに行き入園の手続きを進めた。


やっと、やっと、こうして息子の転園先の幼稚園が決まった!!!

そう、この幼稚園が今息子が通っているA幼稚園。

発達障害児や療育に理解のある幼稚園にやっと出会えて、安心したし、清々した気持ちでもあった。


次回は【 幼稚園転園の経緯⑧ 息子4歳(年中) A幼稚園へ転入 息子の変化 】の記事をアップ予定。
 
また、読みに来てくれると嬉しいです☺
 
 

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