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幼稚園やめて転園しました④運動会で一部出場できない

前回は、年少の夏休みの話でした。

今回は、二学期に入ってからの運動会での話。
 
 
----前回の話まとめ----
 
◆年少4月末に息子にチック症状が出る→2歳児クラスで過ごすことに
◆7月中旬から療育園に通い始める
◆8月、療育で息子が急成長!
 
↓前回の話はこちら↓ 

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※転園前に通っていた園をB幼稚園と表記しています。
 



運動会の練習で療育での工夫活かされず



夏休みは毎日療育に通っていた息子。

夏休み明けの二学期は、療育週2日、幼稚園週3日という割合で並行通園していた。


一学期の4月、年少クラスについていけずチック症状を発症してしまった息子だったが、目をパチパチする症状は5月頃にはなくなっていた。

しかし、一学期中は幼稚園の勧めでずっと1学年下の2歳児クラスで過ごして終了。


そして、夏休みが終わり、二学期がスタート。

療育でみんなで一緒に体操ができたことや、その他にも息子に分かりやすい声かけや指示の出し方などはすべて担任に伝えていた。

しかし、それらを何か取り入れて息子への対応を工夫したという報告はなく、まだ2歳児クラスに在籍したまま。

そうして、二学期の一大イベントである運動会の練習が始まった。


―――“このまま2歳児クラスにいるなら、運動会の種目も2歳児と同じ方に参加するのかな…”


と不安になっていた。しかし、自分から聞くのは怖くてそのまま何もできないでいた。

すると、二学期開始からしばらくして担任から、


―――「息子君、ダンスと組体操は練習への参加が難しく、運動会では出場できません…


と言われた。年少クラスの練習の場に連れていってるが、参加できなかったとの事。

この時、息子は家で歌ってた某アニメの歌があり、もしかして年少クラスのダンス曲かな?と思っていた。しかし、後日運動会のプログラムを配布された時、その曲は、なんと2歳児クラスのダンス曲だった。

これは推測だが、息子はたぶん年少クラスのダンスの練習にはほとんど参加させてもらえてなかったのではないかと思った。

年少クラスのダンス練習に、療育のように見学だけでもさせてもらっていたら、年少クラスのダンス曲の方を覚えて口ずさんでいただろう。しかし、息子が口ずさんでいたのは、2歳児クラスの曲だったのだから。


―――“『息子は年少の練習に参加が難しい』のではなく、『息子には最初からほぼ練習させてない、または見学させていない』のかもしれない…


いくらなんでも、息子にその対応はひどすぎるんじゃないかと、幼稚園に怒りが込み上げてきていた。

療育で息子に効果があった対応などを伝えてるのに、取り入れようとする気持ちが微塵も感じられなかった。放置されているようで、虚しい気持ちになった。


でも、無理やり息子をダンスと組体操に参加させて欲しいと頼める勇気もなく、担任の言葉をただ受け入れるしかない状況に悔しい思いだった。
 
 

一部不出場の運動会 得意種目でも我慢させられる



そして、運動会当日。

2つの種目に参加できないが、あと3つ種目があり、その中の一つの、かけっこは息子が得意だったので、それだけは思い切ってやって欲しいとささやかな希望を持って、運動会を見に行った。


ところが、このささやかな希望さえも打ち砕かれる衝撃の出来事が起こってしまった。


まず、かけっこで整列して座って待つ間に、泣き始めてしまい、隣で先生がなだめてくれていた。

息子の表情からも緊張してるのが分かり、普段とは違う雰囲気で大勢の観客が見ている状況だったし緊張するのは仕方ない…とここまではまだ想像の範囲内だった。
 
問題はそのあと起こる。

立ち位置に立ち「よーい、ドン!」の合図で、2~3歩くらい前に出たがそのまま進めず、また泣き出してしまい、また先生が駆け寄り抱っこしてくれた。そうしたら息子が、


―――「走りたいーーー!!」


と訴えた。先生の抱っこをふりはらうような動きをして懸命に訴えていた。

私は息子が「走りたい!」って言ってるから、先生は抱っこはやめて、息子を下ろして走らせてくれると思った。

しかし、そうはいかなかった。

「走りたい!」と何度も言っているのに、先生は息子を抱っこしたままゴールまで突っ走り、完走…。

私達夫婦は言葉を失ってしまった。

「走りたい!」と自分の気持ちを必死に伝えてる息子に対して、その言葉と気持ちを無視して、強制抱っこでゴール…。


先生側にも、息子の気持ちを汲み取れない理由が何かあったとは思う。
 
 息子が観客席の方に突っ走って行ってあぶないかもという安全を考慮しての判断だったこともありえるし、息子が立ち止まったりぐずったりして時間がかかってしまえば、次の種目の開始時間が遅れるなどの懸念もあったのかもしれない。

でも、色々と考えを巡らせても、この対応にはどうしても納得できなかった。

ただでさえ、出場種目を減らされているのに、出場できる種目でさえも我慢を強いられる息子…。見ていて耐えられず、私はその場を離れた。

盛り上がってる運動会の園庭の片隅で、ぐちゃぐちゃな感情になって涙が止まらなかった……。

―――“運動会って子供のための行事じゃないの…?”


子供の練習の成果を出す場であったり、運動会という経験を積む場であったり、子供達のための運動会のはず。なのに、なんで先生の都合で息子はその貴重な機会を奪われ、親もそのせいで悲しい思いをしているんだろう…
 
 
―――“なんかこの幼稚園おかしい……

 
とこの時はっきりと思った。

 

集団についていけない子は外す幼稚園に失望



実は、あまり見たくはなかったが、息子が出場できなかった年少クラスのダンスと組体操を見たら、衝撃の事実を目にすることになった。

年少クラスで、息子と同じような子がもう1人いたが(となりに先生がいることが多く、おっとりとした子だったから療育に行ってるかも?という感じ)、その子もダンスと組体操には出場していないことが分かった。

そして、その子と息子の2人抜きで行われるダンスと組体操は、みんなほぼきちんと動きが合っていた。


―――“集団についけいけない子は外される幼稚園なんだな……


と、ゾッとした。怖かった。
たぶん、その子と息子の2人以外は、ついていけてない子が外された上で成り立っている種目なんて思ってもみないだろう。

そう、何も知らずに見たら、みんな揃ってるのだから。


そうして運動会終了後、1クラス20数名いて担任も忙しかったとは思うが、私達夫婦に声を掛けたりと気遣う様子もなかったので即帰宅した。


―――“こんな運動会には二度と行きたくない。もうB幼稚園やめたい……


この日に、B幼稚園を退園する決意がほぼ固まった。

 
 
次回は【 幼稚園転園の経緯⑤ 息子3歳(年少) 転園先を探し始める 】の記事をアップ予定。
 
また、読みに来てくれると嬉しいです☺
 

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