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【留学回顧録】20231211 AM01:37

これは、ずっと下書き状態で埋もれていた、エッセイです。
海外生活で一番しんどかった時期に、深夜の勢いで書かれた
なんの輝きもない、ただ、上辺だけの人間関係とモチベーションのクソ湧かない怠惰な大学講義・生活に絶望した本音だけが詰まったエッセイです。
過去の足掻き



怠慢で日々が過ぎていくのと並走して、心は疲弊していった。
鈍色の北極圏の冬は、わずかな日照時間で容赦なく、抜かりなく、
私の精神を狂わせようとしてくる。
新しい人間関係にもうんざりしてきて、
そんな飽き性極まりない自分自身にもうんざりする
最悪のスパイラルの渦中にいる。

「これでいいのかな」
他人の生活と自分のそれを比較しては落ち込んだ。

重い腰をあげて、今日は久しぶりに社交の場に出ようとしているところだ。

停滞していた空気が色づくような結果を望んで、
でもその過程できっと、無理して口角でもなんでもあげてるんだ。

なにを話そうか話題を探るくらいなら一人でいたい。

孤独に慣れてしまうと、脳味噌が溶けたよう。動きも緩慢になる。
心の底では人肌恋しいくせに、何も話したくない。
もう外国語にはうんざりしてる。
理解したくない。だから耳にも入れたくない。

目の前の山積みの課題にも億劫になって現実逃避を繰り返している。
ああ、これが自己嫌悪か。


「でもやらなくちゃいけないよ。」
ふかふかのベッドから起き上がって、闘わなくちゃ。
もう一人の善良でまっとうな自分が、そう叫んでいる。

流された果てに、漸く掴み取りたいものができたのでしょう。
そしてその切符を得られるまで、あと少しというところまで来たのでしょう。
ここでしんではいけない。
どうにか毎日起き上がって、何かを食み、パソコンの画面に羅列する目に痛い英文字の論文と向き合って、誰かと話して、夜はしんだように寝る。

その繰り返しを生きる。
これを選んだ過去の自分を呪いながら、
とにかく一日一日を生きなくちゃいけない。

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