山羊

entp・鬱・adhd の三拍子 どこかの国の大学生やってます。 いつまでも教科書に落…

山羊

entp・鬱・adhd の三拍子 どこかの国の大学生やってます。 いつまでも教科書に落書きをするような人間です。 絵を描いたり、音を奏でたり、本を読んだり。

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  • 【詩集】かえる場所

    ありふれたものたちの墓場

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大学3年、初夏。うつと診断される。

 タイトル通りだ。うつと診断された。そして今日はここに、私がうつと診断されるまでの経緯を、赤裸々に綴ろうと思う。自分でも、まさかうつになるなんて想像だにしていなかったのであるから。鬱を抱え今日も必死に生きる人も、鬱とは無縁の生活を送る人も、なんとなく憂鬱、モヤモヤした日々を送る人も、みんなみんな、いらっしゃい。  小生はこの度、鬱(とADHDの傾向)を診断された大学3年生だ。  始める前に、これは私個人の回顧録であり単なる独白にすぎず、他の誰一人傷つける意図も、後悔させる意図

    • 【留学回顧録】20231211 AM01:37

      怠慢で日々が過ぎていくのと並走して、心は疲弊していった。 鈍色の北極圏の冬は、わずかな日照時間で容赦なく、抜かりなく、 私の精神を狂わせようとしてくる。 新しい人間関係にもうんざりしてきて、 そんな飽き性極まりない自分自身にもうんざりする 最悪のスパイラルの渦中にいる。 「これでいいのかな」 他人の生活と自分のそれを比較しては落ち込んだ。 重い腰をあげて、今日は久しぶりに社交の場に出ようとしているところだ。 停滞していた空気が色づくような結果を望んで、 でもその過程でき

      • 【詩】天使と珈琲

        ボコボコ音を立てて、珈琲が沸いた 黒くて苦いそれをマグに注ぐ。 立ち上る湯気 立ち上る香り ゆったり 少しずつ 覚醒していくあたま スマホを手に取る。 何気なくスクロールした画面上に、 今日も誰かが得意気に、 今日も誰かが得意気に、 加工まみれの日常を 本当かどうかもわからない事を落としていく。 これみよがしに 張り付けた笑顔の友人と 最近流行りの後ろ姿の写真 本当かどうかもわからない「睡眠薬は体に溜まるから云々」情報 (信じたくない。それが真実なら私は一体どうし

        • 「ある人について、語りたい」がない時、人は一番孤独だと気づいた話

          ある友人のnoteを見つけてしまった。  もう友人と称することができるかも危うい関係性であることは___それを自覚している自分が最も哀しいことも____軽く語るに留めておく。  彼女と過ごした時間は、一瞬だった。  私たちは春に出会った(と記憶している)。物腰柔らかく、垣間見た哲学的で独特な思考と発言に、自然と落ちた。彼女を好きになることというのは、東から太陽が上がって西に沈むことくらいに自然で、当然で、抗えないことだった。  そして春の冷涼な風が、6月特有の湿り気を帯び始

        大学3年、初夏。うつと診断される。

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          欲幽き者のセレナーデ

          深夜3時に私が突拍子のないストーリーをあげても何も反応を遣さないひと。 社会の枠から少し外れた私の普通を「ほえ〜、そうなん?」さもどうでも良いと言うようにかわしてくれるひと。 「睡眠薬、そろそろきれてねえ?一緒に薬局行こうか」って、「今日の晩飯何すっか〜。買い物行こうぜ」ぐらいのテンションで。 薬だ〜薬で解決〜。 オブラートというものはハナからかなぐり捨てて、極限まで大雑把でいて。脳筋でいて。喫煙者なら尚良し。無遠慮に、ふうっと煙を吹きかけて私をヤニくさくしてくれ。 昼は別

          欲幽き者のセレナーデ

          焦がれていたはずの故郷、島の人々、家。どれも待ち望んでいたはずだったのに、大好きで居心地が良かったはずなのに、どこかしっくりこない。久々のそれらは、どこか異郷にいるような心地にさせる。誰かが言っていた。それは君の心がすこし大人になってしまっただけのことだと。大人って何者なんだ。

          焦がれていたはずの故郷、島の人々、家。どれも待ち望んでいたはずだったのに、大好きで居心地が良かったはずなのに、どこかしっくりこない。久々のそれらは、どこか異郷にいるような心地にさせる。誰かが言っていた。それは君の心がすこし大人になってしまっただけのことだと。大人って何者なんだ。

          魔法の秋。黄金色の北欧にて。

          日本を離れて分かったこと、感じたこと。 晴れの日のすばらしさ。 朝9時に、やっと太陽が顔を出し始めたとき、感じるのは私の内側の歓喜。 雨の日の多いノルウェー。 雨は、異国情緒あふれる石作りの建物たちを美しく灰色に濡らすけれど。やっぱり私は太陽に育てられた人間だから、日差しをからだ全体で浴びて生きたいんだと、痛感した。 約二週間ぶりの、いいお天気。 雨の日には全てが灰色にみえるこの街も、 秋の太陽が「おひさしぶりです」と顔をのぞかせ、その透明な黄色い光を恵むと、 銀杏並木

          魔法の秋。黄金色の北欧にて。