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魔法の秋。黄金色の北欧にて。
日本を離れて分かったこと、感じたこと。
晴れの日のすばらしさ。
朝9時に、やっと太陽が顔を出し始めたとき、感じるのは私の内側の歓喜。
雨の日の多いノルウェー。
雨は、異国情緒あふれる石作りの建物たちを美しく灰色に濡らすけれど。やっぱり私は太陽に育てられた人間だから、日差しをからだ全体で浴びて生きたいんだと、痛感した。
約二週間ぶりの、いいお天気。
雨の日には全てが灰色にみえるこの街も、
秋の太陽が「おひさしぶりです」と顔をのぞかせ、その透明な黄色い光を恵むと、
銀杏並木が黄金に輝きだす。
人々の生活も活発になる。
ハイキングへ行こうか。湖で泳ごう。ピクニックをしよう。
いつもは下を向いてスマートフォンの画面をみつめ電車に揺れる人々も、こぞって黄金の並木道を闊歩する。
いつもはちょっとmeanな湖のハクチョウたちも、こんな日はなぜだかほんのり優しく、穏やかに見える。
紅葉してきた森を見上げると、トゲトゲしていた心が丸くなっていく。
秋は魔法だ。黄金色の魔法。
だからわたしもちょっと、優しくなれる。
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