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読書感想文特集『それで、いい!』礒(いそ)みゆき作・はたこしろう絵 ポプラ社

2023年全国青少年読書感想文課題図書の中から、今回は、低学年向けの『それで、いい!』を紹介します。
読書感想文を書く上で、親子で話し合いたい「アイデアのヒント」や「もっと知りたい!」「もっと読みたい!」おすすめの情報をお伝えします♪

『それで、いい!』礒(いそ)みゆき作・はたこしろう絵・ポプラ社

この記事を書いたのは

[内容]

きつねは え をかくのがだいすきです。でも、もりの なかまは、「きつねの え、だっせえ。」「もっと きちんと いろを ぬらなくちゃ」なんて いいます。
「みんなが おどろくような すごい え をかいてやる!すごい えを かくには、すごいものを みつけなくちゃ。」
そして、きつねは ともだちの うさぎと いっしょに「すごいもの」を みつけます! さて、それは……?((カバー 紹介文より)

[こんな人におすすめ]

  • 絵を かいたり、ものを 作ったりすることが すきな人

  • 絵を かいたり、ものを 作ったりすることが、ちょっと にがてだと かんじている人

  • ピアノや ダンスなど、だれかに はっぴょうすることが すきな人

  • どうぶつの とうじょうするはなしが すきな人

[テーマの紹介・保護者の方へ]

絵を描くこと、物を作ること、文章を書くこと、歌を歌うこと……夢中になって何かを表現することは、心が満たされる素晴らしい体験です。でも、それが人の評価にさらされることだと気が付いたとき、それまで大きくふくらんでいた意欲や、自信がしぼんでしまうことがあります。「この表現をしたら、人からどう思われるだろう?」と、考えてしまうと、体が動かなくなってしまうのです。
この物語では、きつねは、うさぎのはげましを通して、「じぶんは、じぶんらしくあればいいんだ」と気がつきます。
読書感想文に臨む子どもたちも、きつねと同じように、どう書けばよいかわからなくなってしまうことがあるかもしれません。そんな時、ご家族のみなさまも、お子さんとこの物語について話し合いながら、「それで、いいよ!」と言ってあげたいですね。

[アイデアのヒント① じんぶつについてかんがえよう]

  • あなたは、きつねのように、しぜんをみて、「すごいな、かっこいいな」と かんじたことは、ありますか。

  • あなたは、やまねこが「なんだか ほんものと ずいぶん ちがうな、へんなのー」と いったとき、どう おもいましたか。

  • あなたは、あひるが「きつねさん、もっと きちんと いろを ぬらなくては だめですよ」と いったとき、どう おもいましたか。

  • あなたは、うさぎが「それが、いい! きつねちゃんの え だいすき」と いったとき、どう おもいましたか。

[アイデアのヒント② じぶんのことについてかんがえよう]

  • あなたは、絵を かいたり、ものを 作ったりすることが すきですか。それとも、あまり すきでは ありませんか。

    • 「すき」とこたえた人に、しつもんです。

      • あなたは、絵をかくときには、どんな絵を かきますか。お気に入りの絵か、最近かいた絵のことをおしえてください。

    • 「すきではない」とこたえた人に、しつもんです。

      • 絵を かくことが、すきではない りゆうや、いやになってしまった きっかけが あったら、おしえてください。

[アイデアのヒント③ 「もしも」についてかんがえよう]

  • もしもあなただったら、絵をかくことに自信をなくしているきつねに、どんなどんな言葉をかけますか。

  • あなたのクラスにも、「絵をかくことや、発表することがこわいな」と思っている子がいるかもしれません。もしも、そんな友達がいたら、あなたはどんな言葉をかけますか。


[もっと読みたい!]

合わせて読みたい本をご紹介します。

『クレヨンからのおねがい』ドリュー・デイウォルト (文)・オリヴァー・ジェファーズ (絵)・木坂 涼 (訳)・ほるぷ出版

ある日、ケビンに一通の手紙が届きます。それは、ケビンがいつも使っているクレヨンたちからのお願いでした。
たくさん使われている赤色からは、「すこし休みがほしい。」
なかなか使ってもらえないピンク色からは、「もっと使ってほしい。」
包み紙がやぶけてしまったうすだいだいからは、なんと……。
自分のクレヨンを取り出して、思わず絵を描きたくなるお話です。

『絵かきさんになりたいな』トミー・デ・パオラ(作)・福本友美子(訳)・光村教育図書

絵をかくのがだいすきなトミーは、大人になったら絵かきさんになりたいとゆめみています。トミーがかいた絵をかぞくは、よろこんでかべにはってくれます。そして、いよいよ小学校でも、絵の授業がスタートします。ところが、使っていいクレヨンはたったの8色。トミーは、どうするのでしょうか……。絵本作家トミー・デ・パオラが、おさない日の思い出をえがいたお話です。

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