見出し画像

『どうやってできるの?チョコレート』写真;田村孝介、立協卓 監修・取材協力:ダンデライオン・チョコレート・ジャパン株式会社 第70回青少年読書感想文コンクール課題図書

2024年読書感想文の低学年の課題図書です。
チョコレート工場のようすが詳しく掲載されています。
子どもたちに読み聞かせをして一番おどろくのが、冒頭にあるカカオの実のペーシです!
本を読んだら必ずチョコレートが食べたくなので、実際に好きなチョコレートを買って食べたり、チョコレートのお菓子づくりをした体験を書いてみましょう。

クリックすると「ひさかたチャイルド」のWebページにが見られます

こんな子におすすめ!本をえらぶ時のキーワード


✅チョコレートが好き
✅料理が好き
✅チョコレートを使ったお菓子作りをしたことがある
✅チョコレートをプレゼントしたことがある
✅チョコレートをもらったことがある
✅工場のようすが知りたい
✅物語よりも説明文や図鑑が好き

~内容紹介~
原料のカカオから板チョコレートができるまでを、豊富な写真としかけ画面を使いながら、順を追ってみていきます。原料が変化して食べ物になるふしぎ、そして社会の仕事にも目が向く絵本です。

Amazonからの購入はこちらから

■リテラの先生からのワンポイント

この本は、カカオからチョコレートができるまでの長いみちのりをしょうかいしています。

大好きなチョコレートを五感を使ってかんさつしてみましょう。

チョコレートを食べた時の気持ちや、チョコレートにまつわる思い出が書けるといいですね。

■チョコレートのかんさつをしてみよう

続きをどんどん読みたく作文とはどのようなものでしょうか?
まるで本当にチョコレートを食べてるような気持ちになる、チョコレートが食べたくてしかたないと思わせる作文が書けるよいいいですね。
では、どのように書けばよいでしょうか?
それは、五感で感じたことを生き生きと書くことです。
五感とは、目・鼻・耳・口・手の感じる力のことです。
見る力「視覚(しかく)」、さわりごこちを感じる力「触覚(しょっかく)」、においをかぐ力「嗅覚(きゅうかく)」、音を聞く力「聴覚(ちょうかく)」味を感じる力「味覚(みかく)」といいます。
さあ、観察をはじめるために、あなたが一番好きなチョコレートを買いに行きましょう。
買ってきたも、すぐに食べてはいけません。
パッケージから取り出して、ゆっくり観察してみましょう。

●『大好きなアーモンドいりチョコレート』のかんさつ&8つの声かけ

①まずは、よく見てみましょう。色や形、大きさは?
「色はこげ茶色で、たまごのような形をしています。
大きさは私のおやゆびぐらいです。」

②次につまんでみましょう。さわりごこちは?温度は、かたさは?
「つまんでみたら、かたくって、ひょうめんはつるつるしていました。でも、すこしベタベタしてきました。温度は、はじめはつめたかったけれど、だんだんつめたくなくなってきました。」

③では、においをかいでみましょう。好きなかおりですか?それとも苦手なにおいですか?
「好きなかおりです。少しだけココアのようなかおりがします。」

④それでは、音を聞いてみましょう。机に落としてみたり、転がしてみましょう。
「机の上に落とすと、『カン、カン』というかたいものがぶつかったような高い音がしました。
転がしてみると『カラコロ、カラコロ』と細かくて、かわいい音がしました。」

⑤食べてみる前に、今、どんな気持ちですか?
「早く食べたいです。どんな味なのか楽しみ。つばがでてきました。でも食べるのがもったいない気持ちもあります。」

⑥最後に、食べてみましょう。かんだときはどんな感じかな?音は?どんな味がするかな?口の中はどうなった?
「かんだとき、アーモンドが歯にあたって『カチッ』とわれる音がしました。味は、とっても甘くて、でも苦い感じもありました。でも、すこし苦いにがおいしいです。口の中でとけたチョコレートっと、コリコリしたアーモンドがまざるともっとおいしく感じました。

⑦かんさつをして思い出したこと、ぎもんに思ったこと、心に浮かんがことなんでもかまいません。教えてください。
「友だちと公園で、チョコレートを食べたのを思い出しました。友だちがおやつにもってきてくれたのは、きれいな包み紙にはいったアーモンド入りのチョコレートでした。ひと粒だったけれど、大きくて、ぼくは、ゆっくり味わって食べました。いつもチョコレートは、ガリガリかじってしまうけれど、じっくりかんさつをして食べたので、友だちからもらったとくべつなチョコレートのことを思い出しました。チョコレートは、ゆっくりゆっくり口の中でとかしながら食べる方がおいしいです。」

⑧作文を読んでくれた人に伝えたいことはなんですか?
「チョコレートは、小さなカカオの実からできていて、作るのもとてもたいへんです。家一人で食べていると、ガリガリかじってあっという間なくなってしまうけれど、これからは、友だちや家族といっしょに、「おいしいね」と言いながら、ひとつぶずつ、ゆっくり味わって大切に食べたいです。」

※「」の部分は例文です。


■チョコレート工場と言えば・・・・


『チョコレート工場の秘密』という本があります。映画『チャーリーとチョコレート工場』の原作といわれるとピンとくる方も多いのではないでしょうか。
ウェールズ人作家ロアルド・ダールによって書かれた『チョコレート工場の秘密』はこの本とはちがい、チョコレートの作り方を正確に説明するものではありませんが、チョコレートの魅力を幻想的に描写しています。
実際にチョコレートがどの様に作られているのかを知った今、あえて現実とは離れたチョコレート工場の魔法に触れてみるのはいかがですか?きっと素敵な体験になるはずです。

■色々なチョコレート

この本では板チョコレートの作り方が解説されていましたが、世の中にはそのほかにも様々な味や形のチョコレートがあふれています。
実は私たちが普段食べている固形のチョコレートはあるオランダ人が発明したもので、それまでのチョコレートは食べ物ではなく飲み物でした。
そのうえ驚きなのが、そのチョコレートは初め砂糖や牛乳を入れずに飲まれていて、今私達が食べているチョコレートからは想像もできないような苦くてどろどろとした飲み物だったそうです。

■おすすめの「チョコレート」の本

『おさるのジョージ チョコレートこうじょうにいく』
可愛いジョージがチョコレート工場を見学に!工場の様子が細かく描かれているので、今回の課題図書との相性もバッチリです。

『ひと粒のチョコレートに』
チョコレートができるまでの工程が可愛らしい絵で紹介されています。
美味しいチョコレートを作るために必要なテンパリングについても詳しく紹介されています。

『こねこのチョコレート』
チョコレートの本を読んだら、チョコレート食べたくなっちゃいますよね💦
買ってあったらなおのこと、がまんなんてできません。そんな気持ちを描いた可愛い絵本です。



構成について

構成にルールはありませんが、どう書いたらいいかわからない時は、次のことを参考にしてください。

「誰に、何を伝えたいか」

  • ことばは、他者に思いを伝えるためのものです。考えたことやメモを元に、書き始める前に、「誰に、何を伝えたいか」を考えましょう。「伝えたいこと」は、できるだけ一つにしぼりましょう。

    • 誰に……例)家族、友人、先生

    • 何を伝えたいか……例)本の面白さ、感動したところ、自分の想い

  • 「伝えたいこと」をしぼることで、構成を立てやすくなります。

文章の構成

  • 文章は、三つのパートに分かれることが多いようです(※三段落で書かなければならないという意味ではありません)。

  • 【はじめ】

    • この文章で「伝えたいこと」や、あらすじを、簡単に書きます。なお、あらすじの有無を学校から指定されることもあります。

  • 【なか】

    • 本に貼った付せんや、考えたこと、メモを元に、「伝えたいこと」をより詳しく書いていきます。

    • 物語の内容と自分の体験を交えると、「伝えたいこと」の説得力が増し、生き生きとした作品に仕上がります。

      • 物語で印象に残った場面や人物について書きましょう。また、それに対しどう感じたかを書きましょう。

      • 関連する自分の体験を書きましょう。「いつ、どこで、誰が、どうした」から書き始めるとよいでしょう。

      • 体験は、過去の思い出だけでなく、本を読んだ後に人に聞いたことや、調べたことでもよいでしょう。

      • 体験の最後には、その体験を通して学んだこと・感じたことを、物語の内容と絡めながら書きましょう。

    • 学んだことを実行するのはなぜ難しいのか、そのためにはどうすればよいのかといった、より現実に根ざした内容の段落を追加すると、深みが増します。

  • 【おわり】

    • 「伝えたいこと」をもう一度強調し、未来につながる決意や前向きなことばで締めます。

読書感想文の書き方・文例について、より詳しくは「テーマを考えてから書こう! ~読書感想文のコツ」をご覧ください。


■青少年読書感想文全国コンクールの用紙・字数

学年ごとに字数がことなります。
規定に合わせた文章量で書き上げましょう。

🔷小学校低学年の部(1・2年生)本文:800字以内(原稿用紙約2枚)
🔷小学校中学年の部(3・4年生)本文:1,200字以内(原稿用紙約3枚)
🔷小学校中学年の部(5・6年生)本文:1,200字以内(原稿用紙約3枚)
🔷中学校の部本文:2,000字以内(原稿用紙約5枚)

※原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰めに規定はありません。
※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白か所は字数として数えます。
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。


~読書感想文の書き方&指導方法の記事~


■夏期講習のお知らせ 読書感想文コース

リテラの先生と一緒に読書感想文を書いてみたい!
という方におすすめの講座です。
オンライン&対面どちらでもOK!

■✏リテラのWebサイトからお申込みいただけます

期間:7月1日~8月31日
受講料:1対2 90分×3コマ 15,000円(税込)
    完全個別 90分×2コマ 20,500円(税込)
    オンライン完全個別 45分×4コマ 20,500円(税込み) 

お得なLINEクーポンがついています



■ストアカからもお申込みいただけます

期間7月1日~8月31日
受講料:対面&オンライン 完全個別 20,500円(税込み)
上記のお値段で、お友達・ご兄弟・ご姉妹・親子、2名様の受講も承ります。

この記事が参加している募集

#読書感想文

191,569件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?