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Netflixで『正体』観ましたー。(ネタバレなし)

 Netflixで配信が始まった亀梨和也さん主演のWOWOWドラマ『正体』視聴完了しましたー。亀梨くん以外にも市原隼人さん、上川隆也さん、黒木瞳さん、高畑淳子さんなど豪華俳優陣出演の作品だったので、特に事前情報を仕入れずまっさらな状態で鑑賞を始めました。
 WOWOWドラマらしく、ただ面白いだけではなく社会問題を取り込んでいて学びがありましたので記録したいと思いました。

個人的な評価

ストーリー  A-
脚本     B+
構成・演出  A
俳優     S
思想     A+
音楽     B
バランス   A−
総合     A

S→人生に深く刻まれる満足
A→大変に感動した
B→よかった
C→個人的にイマイチ

内容のあらすじ

 内容的には、殺人罪により第一審で死刑判決を受けた天涯孤独の男性・鏑木慶一(亀梨くん)が脱獄し、逃亡生活しつつ土木作業員、ライター、幸福の科学会員、介護士とあらゆる職業を経験する話でした。 

 逃走中の死刑囚として全国指名手配されている鏑木には300万円の懸賞金が掛けられ、テレビのニュース番組等でも頻繁に報道されています。そのため、職場の人に正体を勘付かれて通報されそうになる度に、氏名・住所・職場をリセットして逃走します。
 しかし、鏑木が去ったあとに警察の聴取を受けた職場の人々は、どの職場の人も「彼はいい人でした」と、鏑木の人柄の良さについて語るのでした。

 鏑木は、人を殺したとは到底思えない慈愛と善行を尽くし、自分と関わった困っている人々を助けていきます。果たして、彼は本当に人殺しなのでしょうか?彼の正体とは…。

感想

 最近、偶然にも観る映画とドラマが警察の強引で杜撰な捜査と冤罪といった要素が絡む作品が多く、今回もそうなのかな~と思いながら鑑賞しました。
 しかしこのドラマの本筋はそういうことではなく、人間の価値と本質、つまり正体は何か?を描いている作品な気がしました。このドラマの中で亀梨くんは幼いときに両親を亡くした施設育ちの天涯孤独な男性で、そのせいか人との縁を人一倍大事にしている人間です。

 この話の中ではその生き方が仇となって殺人容疑を掛けられ、状況証拠や生育環境などから犯人と断定されてしまいます。人は相手のことをよく知らない限り、目に見えるものでしか他者を判断できない悲しい生き物です。
 人を善人・悪人と単純に区別できないのは当然ですが、誰しも相手がどんな人なのかを過去の実績、評判、周辺人物などの属性情報によって一定の階層的な心証を形成しているのは事実でしょう。

 しかし、その人がどんな人物なのかは実際に永く関わってみない限り分かりません。心の奥底で何を考えているかも誰にも見抜けません。
 だからこそ、まずは自分が他者に心を開いて信頼を勝ち取っていく必要があります。自分に縁ある人たちを大切にしなければなりません。それが、何より自分を守ることにつながるわけですね。

 情けは人のためならず。誰かのためにすることは巡り巡って自分のために…。個人的にそんな主張を感じ取れた作品でした。

 作中で市原隼人さんの役の名前が『和也』で、亀梨くんの名前も和也なので、若干違和感ありましたがそれはまあ些細なよきことですね…。

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