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【時事】大阪再開発ラッシュ

現在大阪で再開発が進んでおり、今月末にはKITTE大阪がオープンします。2024年の出来事イベントを月ごとに見ていくと、如何に大阪の再開発が進んでいるかが分かって驚きました。

2025年には万博も控えている大阪ですが、大阪の再開発はどのように進むのか、なぜ今ラッシュが起きているのか、について書こうと思います。


大阪再開発について

再開発がどのように進んでいるのか。主要エリアは六つあり、「大阪・新大阪」「中之島」「御堂筋」「大阪城周辺エリア」「なんば・天王寺・あべの」「夢洲・咲洲」に分かれます。

観光目的のホテルや商業施設から、医療・文化拠点、大規模ターミナル駅直結の都市公園など、様々な分野で再開発が進んでいます。恐らく目玉になるのが「うめきた・グラングリーン大阪」で、これは暮らしからビジネスから観光までつなぐ巨大な都市公園とされています。

なぜこのタイミングなのか。恐らく予想が付いてるかと思いますが、一つは2025年に大阪万博が開催されるから。これだけだとつまらないので、他の理由も考えてみたいと思います。まず、東京が開発され尽くした、ということがあるかと思います。まだ再開発してるとこはしてますし、最近も渋谷に新しく「Shibuya Sakura Stage」がオープンしましたが、基本的にはやり切った感があると思います。それで事業者のリソースが余った。加えて大阪市・大阪府としても副首都を目指しているので、官民連携での再開発が進んだ背景があると思います。

大阪都構想はどうなった?

大阪の再開発を調べていて思ったのが
「そういえば大阪都構想ってどうなったっけ?」でした。

当時中学生くらいで全然興味なかったのですが、今となって結構思い切ったことをしていたのだと感じます。結論、二回の住民投票の結果どちらも反対多数で否決されています。一回目が2015年で、二回目が2020年です。

ざっくり、大阪市を4~5つの特別区に編成することで、大阪市と大阪府の両方を立て直し成長させていく、という構想だったと思います。一回目と二回目でニュアンスが異なっていると思っていて、一回目は「府市あわせの解消」で二回目は「日本の副首都へ」といった具合です。

詳しくない人向けに簡単に情報を共有すると、大阪市は単体で一つの道府県並みのことが出来てしまったため、大阪市と大阪府とで二重行政が行われ、多大なコストがかかっていた。例えば、水道に関しても管理が分かれていたため、川の近くに市と府の二つの浄水場が設置されるというようなことがありました。本来は一つで十分な設備です。

赤字財政で破綻寸前だったところに橋本氏が知事に当選して、大阪都構想を打ち出した、という背景です。

二重行政が解消されて且つ特別区になることで出来ることが増えるので行政サービスも向上する、と大阪都構想を唱える側が言っているのに対して、自民党が作成した当時のウェブサイトやマスメディアの報道を見ると、大阪市が無くなることで大阪市民の負担が増える、といった内容が主でした。何事にもメリット・デメリットがあると思いますが、見ている媒体によってそこに偏りや主張が入りすぎてしまって事実が伝わらなくなる事は非常に問題だと思いました。

都市ごとの役割分担について

外国を見ると、政治と経済の都市が分かれているケースが多くて、逆に日本のように政治も経済も東京に集中している方が変わっているという見方が出来ます。集中していたところで何も問題が無ければそのままで良いと思うのですが、東京一極集中問題は長らく是正の対象です。

首都移転が検討されていた時期もあったのですが、最終的に頓挫しています。東京自体が一極集中を是正しないとなると、例えば地方都市が成長して自ら日本を代表する経済都市になる、のような話になってくるのかと思いますが、中々難しい。

その点で、大阪都構想というのは結構いい線行っていたのではないかと思うのですが、地方自治で国全体の視座をもって行動出来る政治家と有権者はどうしても少数派になってしまうのでしょうか。そもそも人口減少と少子高齢化に端を発する地方自治体の危機と東京の過密を取り巻く問題ですが、人口動態という大きな構造的なものがある以上変わるものではないのか。

だいぶ話が脱線しましたが、大阪の発展には注目していこうと思います。
以上、大阪再開発ラッシュ、についてでした。
ありがとうございました!!


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