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自動車メーカーからの転職

こんばんわ、Hiroです。

私は、自動車部品メーカーに17年在籍後、40歳で機械系メーカーに転職しました。今回は、自動車部品メーカーから見た日本の自動車産業の未来について書きます。

自動車部品メーカーの現状

自動車産業は戦後、日本の高度経済成長を支え、今でも世界のものづくり企業は、ムダ、カイゼン、5Sという考え方を使っています。その恩恵もあり、現在は日本の自動車及びその部品メーカーの売上比率は海外が60%以上となっています。
2022年は、物価高騰という向かい風はありましたが、円安という追い風のお陰で、ほとんどの企業は良い決算が出ていました。
では、この良い流れは今後も続いていくのでしょうか?
私は、”NO”だと思います。

日本の自動車産業の未来

なぜ私が日本の自動車産業の未来に提唱を鳴らしているかというと、世の中にないものを作る力が不足していると感じているからです。
日本の自動車産業の伸びは、徹底的なコストダウンによって造られたものです。もはや不良は%で表せなくなりppm(100万個の内なんか不良が出るか)になり、デザインの共通化や部品の削減等で徹底的にコストカットがされてきました。その結果、北米では外車に当たる日本車が海外で、海外生産の車と同様もしくは安く買える為、売れています。
ただ、コストカットの考え方が染み付いた日本人は高い物を買えなくなっており、結果、価値のあるものを想像できなくなってきています。
GDPを見ると、昔は世界第2位の先進国でしたが、この30年で26位まで下がり、経済は低迷を続け、給与も上がっていません。
この悪循環が続いていることで、日本の基幹産業である自動車もついに雲行きが怪しくなってきています。

今後の日本の製造業界

私は日本の製造業で働く1人として、自動車部品メーカーで培ったノウハウを現在、機械メーカーで活用し、魅力的な製品をより安く、安定して供給できるように仕組みづくりに取り組んでいます。
全てのメーカーに同じことは言えないと思いますが、私が勤務しているメーカーは改善代が多々あり、自動車同様の仕組みができれば収益を大きく伸ばせると感じています。一方で、コストダウンや標準化してしまうと製品の魅力を損ねてしまうので、時には標準外しもしながら進めていくことも考えています。
自動車関連メーカーに勤務している方で、私と同じように将来に不安を感じながら仕事をされていたら、他業種のメーカーも見てみるのも良いと思います。もしかしたら私のように自身の経験や考えを生かし、大きな結果を出せるチャンスに出会えるかもしれません。
給与や待遇も大事だと思いますが、自分の力を発揮でき、歴史に名を残せるような仕事を選ぶのに、未来を見据えて仕事を選ぶのも良いかと思います。



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