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♯51 収支を把握すること=身の丈を知ること

こんにちは、あまなつ🍊です。

先日とあるお友達に『家計管理ができずに散財していたのに、どうやってそれを抜け出せたの?』ときかれて過去を振り返って考えると、タイトルの答えが出てきました。
今日はそのことについて綴ってみます。

実家に出戻るほど散財していたのは稼いでると思ってたから

こちらの自己紹介記事にも書いていますが、わたしは20代後半で、一人暮らしの家の更新料が払えないほど貯金の底をつかせ、実家に出戻ったという恥ずかしい過去があります...。

当時の自分を振り返ると、営業職になって2年目の頃少しずつ成果が出るようになり、収入が確実に上がっていました。わたしの勤める会社は特に賞与割合が大きく、営業職は成績がもろに賞与に直結します。賞与の比較だけを見て『前よりもこれだけ稼いでるんだから』と、支出を把握することを放棄し、好きにお金を使っていました。

例えば、年に2回の海外旅行。月に何度も飲み会をして、時には朝まで、時には深夜にタクシー帰り。時には終電を逃してホテル泊。
仕事用にブランドもののスーツを買い、ボーナスが出たら本革のカバンを買う。

本当は好き放題できるほど収入が上がったわけではないのに、身の丈に合わない欲に任せた生活をしていました。

そんなわたしは30歳の記念にはエルメスの腕時計を買うものだと思っていました。その前に実家に出戻る羽目になり、現実を見ましたが...。
そう、わたしは貯金の底がつきてようやく、身の丈を知ったのです。

家計管理を始めたのは産休突入後

最近ではさも家計管理が得意であるかのような記事を書いていますが、わたしが家計管理を始めたのはたった2年半前のことです。実家に出戻ったあと、さすがに反省もしましたし、一人暮らしの時より明らかに支出が減りましたが、それでも管理をしているわけではありませんでした。

結婚後も家計簿アプリを使ってはいたものの、支出をなんとなーく把握しているだけ。

産休に入ってから、FP学習(当時は3級)を始めると同時に家計管理を始めることにしました。なぜかというと、これから産休•育休で自分の収入が減ることは確定していて、子どもが生まれて今後支出が増えることは分かっているけれど、いったいいくら使っていいのか、全く検討がつかなかったからです。

老後費用−年金受給見込額=資産形成が必要な金額

ここからはあくまでざっくりと見通しをつけるための概算です。

以前別の記事にも書きましたが、
老後費用は以下のように計算しました。
①65歳〜95歳までの30年間×2人の生活費(住居費•食費•その他)
②2人分の年金受給見込額
②−①=③資産形成が必要な金額

この③で算出した金額÷現在から65歳までの年数=④毎年貯蓄または資産運用が必要な金額
となります。


いくら使っていいかわからないわたしにとって、毎月の収入−④毎月貯蓄が必要な金額=⑤毎月使っていい金額という考え方はとってもシンプルでこれだけで漠然とした不安やモヤモヤが払拭されました。

つまり、この⑤の範囲で暮らす、ということが身の丈にあった暮らしということなのだと理解しています。そして、支出がその範囲に収まっているのかを確認する、把握をすることがわたしにとっての家計管理のようなものになっています。

″収入が〇〇〇円だから〇〇〇円の家が買える″は間違い

これもよく聞く話だと思いますが、住宅を購入する時、年収によって買える家のレベル(立地•広さ•スペック)という一定の基準があると思います。でも、これもその人の生活スタイル、家族構成、ライフプランなどの前提無しにはどのくらいの家を買えるかを測ることはできません。

その人の身の丈というのは、収入を知ることだけではなく、生活スタイルや家族構成、ライフプランによって支出が異なるので、収支を把握することだと思います。
だって、仮に世帯年収が1,000万円あったとして、仮に可処分所得が800万円だったとしても、、、仮に子どもが3人いて基本の生活費が年間360万円かかっているとして、教育費が今後20年間で5,000万=年間250万かかるとして、車両関連費が年間80万円かかるとして、その他の定期支出が年間20万円あるとすると、年間の収支は90万円です。この場合、月々のローン返済に充てられるのは単純計算で7.5万円です。

逆に、仮に世帯年収が600万円だったとして、仮に可処分所得が480万円だったとしても、、、仮に子どもが1人で基本の生活費が年間240万円でおさまっているとして、教育費は今後20年間で1,500万円=年間75万円かかるとして、車両関連費が年間60万円かかるとして、その他の定期支出が年間15万円あるとすると、年間の収支は90万円です。この場合も、月々のローン返済に充てられるのは単純計算で同じく7.5万円です。

こんな風に年収が違っても、家族構成やライプランによって住宅購入•ローンに充てられる金額が同じ、ということだってあります。
その逆もしかり。

でももしこれを、家を売ることが目的の不動産業者に『年収1000万円でいくらの家が買えますか?』という質問をすると、『大体5,000万〜6,000万円の家は買えると思いますよー!』という答えが返ってきたりすると思います。もちろん、場合によっては十分買えると思います。でも、当然支出の想定金額によります。もし都内に住んでいて、3人子どもがいて、全員私立中学への進学を想定しているなら?もし子ども全員、6年生の私立医科•歯科系の大学への進学を想定しているなら?
そもそも子どもの人数の想定は...??
そもそもその世帯年収って定年退職まで維持できる...?

このあたりはどうしても表面上の年収だけでは判断できませんよね。

そこで重要なのがライフプラン、ではありますが、まず大前提として、収支を把握しないことにはそのライフプランシュミレーションも大幅にズレてきてしまいます。

例えば月の生活費、25万円で収まっていると思ってたけど、実は30万円かかっていた場合、月の差額は5万円でも、年間60万円の違いになります。これが30年積み上げたら1,800万円の違いになります。

もちろん、物価上昇率も加味すると、とか、子どもの成長に応じて生活費の増加を加味すると、とか、シュミレーションすべき条件はたくさんありますし、全てを精緻にシュミレーションすることはできないと思います。ただ、そうだとしても前提として、土台となる現在の収支の把握ががまず大事ですよね。

まずは支出の見える化だけしてみたい!という方でクレカ支払いがメインの方は大人気の家計簿アプリMoney Forwardでクレカ連携をさせてるだけでも、おおよそのお金の流れが把握できるのではないかと思います。

ライフプラン、家計管理、と言われると難しく感じる方もいらっしゃるかもしれません。まずは気軽に便利な家計簿アプリを使って支出の見える化から始めてみるのも良いのではないかと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました🌸
どなたかのご参考になれば幸いです🙌


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