春節休暇で個性の強い観光客だらけ
冬の沖縄は曇りの日が多く風も強く、県外の人たちがイメージする「観光地沖縄」ではない。
南国沖縄を堪能するならやはり夏が一番だ。
にも関わらず、この時期観光客をわんさか見る。
モノレールはいつもの倍以上の乗車率、でかいスーツケースも一緒だからぎゅうぎゅうだ。
春節休みのアジア系観光客だ。
今年は2月8日~17日の長期休みらしい。
アジア圏の観光客がどこの国から来たのか見た目で判断することは難しい。
だが、多くのカップルは人目を憚らずイチャつき、大声で話し、こどもは結構大きくなってもベビーカーに乗っている。
年配の方もスマホを駆使し、ここで?というところで写真撮影をしている。
パワフルで面白い。
コロナ禍以前、よく見た光景が戻ってきた。
コロナが5類に移行して初めての春節。
他にもステキな観光地はたくさんあるのに、沖縄に来てくれたことがうれしい。
沖縄は観光立県なので、この時期は書き入れ時だ。私は観光業に従事しているわけではないけど、草の根親切運動を心がけている。快くお金を落としてもらい、また来たいと思ってもらうことが大切だ。
午後イチ、外回りに出たときもたくさんの観光客がひしめいていた。
たくさんお金使って帰ってね〜と念を送っていたら、イチャついていたカップルに呼び止められた。
見せられたスマホの画面には翻訳ソフトで訳された言葉が。
「すき焼きが食べたいです」
うーーーん。
沖縄にはすき焼き食べる習慣あんまりないーーー
定食屋にあるけど独自の進化を遂げているガラパゴスすき焼きばかり。
ジャパンでスキヤキ食べたよと言いづらいものしかない。
「このあたりにスキヤキはないです」
こちらも翻訳ソフトを立ち上げて英語で返すがどうにも諦められないらしい。
とりあえず、近場のデパ地下に向かうよう勧め、鰻屋がおいしいことを伝えた。
カップルは納得したのかしてないのか分からないが、百貨店の方向に向かっていった。
私も、期待に添えず申し訳ないと思いつつ、思わぬ時間ロスに慌てて待ち合わせ先に向かった。
1時間後の帰路、先程のカップルを見た。
道端の花壇に座って高そうな鰻丼弁当を食べていた。
高そうな桃を片手に。
食後のデザートというわけでもなく、交互に食べていた。
男性はかいがいしく果汁のついた女性の手を拭いたり、自分の桃を食べさせたりしていた。
一緒に食べるには合わない組み合わせだと思うけど。
幸せそうで何より。
沖縄を満喫して、次はもっと大人数で来てほしい。
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