プロローグ
ポーン♪
インスタのDMが着た。鈴乃からだ。
「出会って1分で唇が重なると思いますので覚悟しておいてください」
そんなことを言われたのは51年間生きてきて生まれて初めてだ。
ポーン♪
「あと少ししたらキスです!」
玄関を開けると、そこには1年前からインスタライブで見慣れている鈴乃の顔とイケボ…数々のバンド活動や声優学校にも通っていたというそのカッコイイ生声は私の胸を打ち、ルックスもイケメンである鈴乃を見て「初めまして」ではなく、「本物だ!」思わずそう呟いていた。
鈴乃はスタッと玄関に入ると「鍵、閉めますよ」と慣れた手つきで鍵を閉め、家に上がり、キッチンで私をギューッと抱きしめて、それから熱いキスを何回も交わした。
私は6年振りの熱い抱擁にクラクラっと腰が砕けそうになってしまった。
鈴乃の甘くて熱いキスの嵐で早くも蕩けてしまいそうになっていた。
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