映画感想『ドライブ・マイカー』主演 西島秀俊 原作 村上春樹

おはようございます!

アマゾンプライムビデオで視聴しました
ネタバレかもしれませんので未視聴の方はバック推奨です
また
解釈など個人的なメモであり、これが絶対正しいと押し付ける趣旨ではありませんことを
ご理解いただけますと助かります




アマゾンプライムビデオのサムネイル
西島秀俊さんが赤い自動車とともにたたずんでいる

どんなおはなしかな?

興味を抱いて

視聴開始



冒頭


なんというか


気持ちはわかるが?
いやわからないか?


いやなんで

いやそれは
人生の
大事なテーマではあるが



しかし

なんで


自分の家に帰ってきたら

奥さんが
見知らぬひとと

どうにかなっているわけ?



なんで

そんな

直截な
表現…(-_-;)



ドライブ
マイカー

自分の車を運転する
誰が?

自分が?
ほかの人が?
運転代行者が?

自分の車って?



乗る


忌野清志郎さんの
歌にも
でてきますし

あれは
たぶん

徹頭徹尾
両方の意味を
あじわえて

いやらしさと
諧謔味と
言葉遊びとして
さいしょからさいごまで
全部
両方の意味で
理解できるよね

クスッと来る

そういう歌だと
解釈したのですが


その歌が思い浮かぶ
表題で

冒頭の状況で


作者様が
意図したかどうかは
別として


そして

忌野清志郎さんの
歌を
歌詞を
作者様が

思い浮かべていたかは別として


視聴する側の
わたしは


この表題

忌野清志郎さんの歌みたいな

両方の意味

もっといろいろな意味が
ふくまされているのかなあ?


若干
不安になりながら
観始めたのも
素直な気持ち


そして
冒頭


残念な場面に遭遇した

西島秀俊さん演ずる主人公が


すごすごと
自分の家を立ち去り

ガレージを開けて
真っ赤な車が
お目見えするという



美しいクルマ

フロントグラスのカーブの雰囲気から
SAABかな?

でも
クルマに詳しいわけではないから

目を凝らすが

車の側面にturboと立体文字が載せてあるだけなので
しばらく確信が持てない


だいぶ焦らされたのちに
別の角度から車を観察できた折に
SAABであることが
確認出来て
すっきりする


ひょっとして

わざとやってませんか?

SAAB
って
文字で確認しにくいアングルで写して


視聴者に

この車はどの車だろうって


かなり長いこと
ヤキモキさせてませんか?

って

そんなのは

わたしだけかな?


そして

全く個人の感想ですが

レトロな昭和な型式の
日本車を連想させる
クルマの顔から


まったく個人的に

古い車を
だいじに磨いてのっている感じかな?


思うともなく思っていたので


キーを遠隔で
ピッと
あけるタイプとは
意表を突かれました


てっきり
手動でキーを開けたり

なんなら
側面の窓も
キコキコ
くるくる

手回しで上下させるやつかと

そういう枯れたレベルの
骨董的価値を
趣味的に追及しているのかと


かってに
想像していたので


おお

そうよね

いまどき
遠隔でピッだよね?


自分の思い込みを軌道修正



なんか


そういう車関係の
描写を

ああでもないこうでもないと

楽しく思いめぐらせながら



冒頭の
きわどい
こまった場面の
えぐみを
わすれさせられて


そのあとは

まあまあ
スムーズに

鑑賞できました



お話の中で
冒頭のNTRれた奥様との間には
幼くして亡くなった
子どもがいて

あとからふりかえれば

このおはなしのなかで
生き生きとした
表情を呈しているのは

この写真の中の
少女だけかもしれないってことなんです


すでに亡くなった子供
その遺影というか
小さな写真が

生き生きとした笑顔


そして

奥様をNTRれても

淡々と
しているかのような
主人公



これも
アンバランスな感じを
提示しているのかな?


どうやら主人公は
演劇をやる人で

クルマの中で
奥様が吹き込んだらしい
『ワーニャ伯父さん』という
戯曲の
台詞を練習している


とある時点で
奥様も
御病気で急逝したようで



なんというか



お子さんのお写真が生き生きとしていて
奥様の声だけが録音の中に生きていて


追憶の中に生きているってことなのかしら

その
愛する者たちの
思い出の中に


冒頭のNTR場面が
鎮座ましましている?


なんともやりきれない


主人公は
NTRを通じて
自らの老いも感じていたのかもしれません


演劇を主宰しているのに
自分は演出を担当して
演じないという

そして

主役に
例のNTR男


これ

わかっていて
採用しているの?


わざと?


徹頭徹尾
冷静に
ばあいによっては
フレンドリーに


演劇を深めるという
テーマをはさんで

妻とのことを


なじるわけでもなく

しかし

かなり
きわどい話

それも


肉体だけの話ではなくて

こころの
魂のレベルの話までして


マウンティングされてしまう?



残酷な若者


すべてを奪っていく



でも
感性のままに
動きすぎて

結局
NTR若者のほうは

自滅してしまう


なんだかんだ

主人公の
溜飲が下がる展開になるのだが
(ある種、しずかな「ざまあ」物語?)

主人公は
直接手を下さないんですね


たまたまでしょうけどね



傍観者的なんですね


これを表現したかったのかもしれませんね



そして
一見
若くて強そうな
別の男に
自分の人生の
舞台からおいやられて

じぶんなんか
老いて
立ち去るのみ
って

あきらめていた風だけど

やっぱり
主演のワーニャ伯父さんを
やることになる


主人公の
たちなおりの兆しかな



だいぶ長くなりました

いろいろ味わえてみごたえあります<(_ _)>(*^-^*)



最初、村上春樹であることを全く知らずに
観始めました


そして

最後の最後に

村上春樹だって

表示されて


そうなんだ




気づかされました



そういわれてみれば
確かに


村上春樹さんの
雰囲気


愛と死と孤独と
そこからの立ち直り


「ノルウェイの森」とか
「ダンス・ダンス・ダンス」とか

連想します


ドライブ・マイカー

クルマ

人生になぞらえているのかも



冒頭びっくりしつつも

しみじみあじわうことができました



いつもお付き合いいただきありがとうございます<(_ _)>(*^-^*)



ではまた!



まきのしょうこ





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