好きな映画です♬「PRIDE」♬
映画を観ても、なかなか記事にできない。あらすじはGoogleすれば、すぐにわかるしなぁ・・・なーんて思っているせいかもしれない。
個人的には、黒人文化、黒人ライフ、公民権運動などをテーマにした、真実をベースにしたものが好きです。が、ストーリーに入り込んでしまうので、疲れているときは観れない。頭が疲れているときはコメディや、「ローマの休日」的な平和な映画を観る。
さて、私の中で、絶対観なきゃ!という映画のひとつが、2007年に公開された、テレンス・ハワードとバーニー・マックが出ている「Pride(プライド)」だ。日本で公開されていないのが残念だけれど、公開したところで需要が少ないような気もする。
映画の主人公
1970年代に、フィラデルフィアではじめて黒人競泳チームを作ったジム・エリス(ジェイムズ・エリス)という方のストーリーです。1941年生まれのジムは元水泳選手だ。1971年から2023年までコーチとして活躍した。この間、彼は多くのオリンピック候補選手を育てている。
あらすじ
ジムはPDR(Philladelphia Department of Recreation:フィラデルフィア市の公共施設、リクリエーション部門)で仕事を得る。仕事の内容はPDRの閉鎖作業だ。けれども、ジムと、施設のメインテナンスをしているエラストンは、水泳チームを作り、施設の存続を試みる。
そこは貧しい黒人街で、廃屋状態の施設の外では、5人のティーンがバスケットボールをしている。バスケットボールをして遊ぶ以外、希望、夢、可能性など信じることができない人生の子供たちだ(と思う)。水泳を教え始めたジムは、彼らのポテンシャルを信じる。そんなジムから、子供たちは、自分の可能性、チームとして互いに助け合うことを学ぶ。さらに、彼らは自分のためだけではなく、PDRチームのために、コミュニティのために競技に勝つこと、そして、犯罪、貧困、人種差別に勝つことを学ぶ。
PDR
PDRは施設、チームの名前だけれど、Pride(誇り)、Determination(決断力)、Resillience(苦境から立ち直る力)の頭文字としても表されている。映画の中だけなのか、ジムが実際に使っていたのかは不明です。
この映画の中で、私が考えたPDRは⇩こんな感じ。
Pride:自分自身の価値を信じ、白人社会の圧力に負けず、黒人として誇り高く、胸を張って生きること。
Determination:ドラッグディーラーの誘惑、金の誘惑を断ち切る決断力を持つこと。
Resillience:自分のミステイクに責任を持ち、ミステイクから学び、立ち直る力を養うこと。
俳優さん
ジェイムズ・エリスをテレンス・ハワードが、エラストン・ジョンソンをバーニー・マック(故人)が演じている。バーニー・マックは私の大好きなコメディアン&俳優です。この映画でも、ナチュラルに、その役を演じている。たまりません。
サウンドトラック
最高です。オージェイズの「Back Stubbers」から始まり、カーティス・メイフィールドの「Little Child Running」、ステイプル・シンガーズの「Express Yourself」、アイズレー・ブラザーズの「It's Your Thing」、JBの「The Payback」などなどなどなど、この手の音楽好きにはたまりません。
1970年代、黒人が白人と共にプールに入ること、子供たちがドラッグディーラーに関わらずに生きていく難しさ、黒人コミュニティにおける、チャーチの存在の大きさ、なるほど~と思う場面はいっぱいあると思う。
私自身は、ジムが子供たちに対して真剣であることを知った子供たちが、真面目にトレーニングに取り組み始める場面が大好きです。自分のことを本気で考えてくれる人に対し、子供たちがリスペクトを示す。彼らの周りには、自分のために何かをしてくれる人は少ない。ジムの心が通じたことが嬉しい。
⇩ 子供たちがチャンピオンシップで競う、映画のファイナルシーン。ドキドキする。
映画の評価はそれほどよろしくないようですが、音楽を含めて私の中では高評価。久々に観たけれど、相変わらず同じ場面で笑い、ドキドキし、感動しました。
エンドロールで、バーニー・マックのヘアスタイリストの名前がクレジットされているのも大好きです♬